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13 もう一人は学園長の娘さんのようです

「それで冬先輩、もう一人の先輩は?」


「彼女もボクの友達でクラスメイトでもあるんだよ。 名前は茅ヶ崎(ちがさき) 花蓮(かれん)で、学園長の娘さんさ」


「え!?」


「学園長の娘さん!?」


「そういえば、あの時お父さんに報告って言ってたけど……」


 僕が冬先輩にもう一人の先輩の事を尋ね、冬先輩がそれに答えた際に僕を含めてみんな驚いた。

 それもそのはず。

 冬先輩の友達かつクラスメイトの茅ヶ崎(ちがさき) 花蓮(かれん)先輩は、何と学園長の娘さんだからだ。


「あらら、真っ先に紹介されたわね。 私が茅ヶ崎(ちがさき) 花蓮(かれん)。 学園長の娘だからって臆する必要はないからね。 気軽に接して欲しいかな?」


 さっきの話を聞いた花蓮先輩がこっちに来て、改めて自己紹介をした。

 悪崎と違い、彼女は学園長の娘だからって臆して欲しくないと言い、さらに気軽に接して欲しいと言った。

 それでも、僕を始めとした陰キャグループは、彼女と接するのだけでも精神力が段違いにキツイ。

 肩書で躊躇ってしまうからだ。


「彼らは学園長の娘と言う肩書だけで躊躇うっぽいね」


「悪崎の影響もあるでしょうし、趣味がどうかも不安要素だと思いますよ。 冬先輩みたいにゲームや漫画が趣味だと話しやすいと思いますけど」


「ああ、学園長の娘だとそうではないという先入観が……」


「うーん、それはショックだよぉ」


 やっぱりみんなが躊躇う様子に、冬先輩が気になったようだ。

 僕はその理由を話すと、冬先輩は納得したよだが、花蓮先輩はショックを受けていた。

 趣味が分からず、気軽には話せない先輩がいると、窮屈だろう。

 他のクラスメイトは花蓮先輩から圧迫感を感じたようだ。

 先入観にはやっぱり勝てないのだろう……。


「とりあえず、昨日の冬先輩からのメールは、花蓮先輩から教えてもらったものだったんですか?」


「そうだね。 ボクがゆーくんに送ったメールは花蓮ちゃんが教えてくれたものだよ」


「私は生徒会に入ってるからね。 夕方まで残ったよ。 しかし、処分後にまさか停学処分を撤回させてくるなんて思わなかったよ」


 ひとまず僕が、冬先輩と昨日の事について話をした。

 やはり、花蓮先輩からもたらされた情報だったようだ。

 彼女が生徒会に入っているなら納得だろう。


『生徒の皆様にお知らせします。 本日の授業は二限目から始める事にします。 繰り返します』


「あ、どうやら二限目からの授業開始になったみたいだね。 あんなトラブルがあったからねぇ」


「何かすみません。 奴のせいで……」


「悪いのは悪崎達よ。 禁止にしているカースト制度を作ったんだから!! しかも自分ルールを無理やりねじ込ませているみたいだし」


 突如放送が鳴り、今日の授業は二限目からになったようだ。

 これも悪崎のせいなのだが、先輩達まで巻き込んだので、謝罪した。

 花蓮先輩は悪いのは悪崎だからと言ってくれたのだけどね。


「とりあえず、放送の内容は再度職員会議を行うから二限目まで担任の教師は来ないみたい。 だからこの機会だしお話しようじゃないか」


「そうね。 私もわだかまりを解いておきたいしね」


 そして、二限目の時間になるまで冬先輩と花蓮先輩とみんなで話をした。

 もちろん、二限目の前のトイレ休憩の時はみんなトイレに行ったけどね。



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