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いずれ災禍になる君は

  [世界観設定(背景)]


  「穢れ」…死・疫病・性交……およそ、汚いものすべてから穢れは生まれる

  人は生きているだけで穢れを生み出む生き物である。


「禍」…「穢れ」がより集まり、うまれる怪異。

  禍は文字通り「わざわい」であり、その攻撃性は人間に対して向けられる。


「禍祓い」…世界の自浄作用を名乗る、神通力を持つ人々のこと。

 禍祓いのお役目は「禍を退け、穢れを祓う」


  穢れを祓うには(祓い清めるには)神通力が必須であり、神通力とは「信仰」より生まれる神の力のことを指す。

  しかし禍を祓い清めることができるだけで完全消滅させることはできない。(たとえ神通力とはいえど、人の身では「災い」という一つの概念を消去するには至らないため)


  神通力を持つ人間はそうそう生まれないが、意図的に神通力を生み出すために禍祓いの一族は「家」を祀り、信仰することで神通力の出生率を上げている。

  なぜなら神とは信仰により成り立つものであり、信仰によりタダビトは神通力を持って生まれるのだから。

 


  まれに、禍祓いの家系ではない『俗生(禍祓いの正当な家系ではなく、一般出身)』とよばれる天然物の神通力も生まれるが、彼らは養殖神通力たちに嫌われている。(理由:嫉妬心、劣等感…自分たちが無理を通して通した道理を、なんの苦労も労力もかけずに手にしているから)


  俗生は人間社会で爪弾きにあう場合が多いので、発見次第「天竺桂たぶのき一門(俗生により構成された禍祓い集団」」に保護される。


 

  禍祓いの戦い方は「概念の殴り合い」

  より概念が強い方が勝つ。つまり「屁理屈を通したもの勝ち」であり「言ったもん勝ち」である。

 

  ゆえに、数ある神通力のなかでも 他の概念を塗り替える能力を持つ「言霊使い」は強い。言霊使いの最上級は「神言カンゴト使い」とよばれ、世界の理すら捻じ曲げまでしまう。


  __まあ、こんな感じで概念マウントを取る禍祓いの世界だが、言霊などの例外を除いて基本的には信仰マウントを取ったもの勝ちであり、天然ものの神通力より、より多くの信仰を集められる養殖神通力(名門一族)の方が強い。

 

  このような事情から、一般人(俗人)から生まれた神通力は(言霊使いでもない限り)強い神通力を宿していても信仰マウントで負ける。



  災禍…生きてるだけで穢れを集めて、周辺に無差別に禍を発生させる体質(いわばゴキブリホイホイ体質)の持ち主のこと。

  生きてたところで禍しか起こさないので、発見次第殺害されるか、人里離れた禁足地に監禁(封印)されるてしまう。

  が、一部の上層部が秘匿しているだけでその本質は「禍の器」の適性がある人のことで、災禍に宿った禍は滅することができる

  逆に言えば、災禍に禍を片っ端から宿しまくって災禍を殺すということを繰り返せば、この世から「禍」という概念を消すことができる。


  受肉し、殺害された禍は信仰が集まろうと、穢れがより集まろうと同じものが再度復活することはないのだから。


 秘術師…神通力を持たないが霊力持ち、それを消費して禍になる前の穢れや、禍と禍祓いの戦いで生まれた穢れを祓う人たち。

  事後処理班ともいう。秘術師なくば禍の発生頻度に禍祓いの手が追いつかなくなるので神通力を持たずとも重宝されている

 


 [ストーリー]

  禍祓いの少年、烏頭月世は「所有者に死を振りまく芸術品」、死の紫陽花の回収と破壊を命じられブラックマーケットに潜入していた。

  しかし、月世の想像とは裏腹に出品されたのは一人の少年。

  そう___それは背中にみごとな紫陽花の刺青のような痣がある、一人の少年・四片よひらだった。

 

  月世は「五千万で買え」と言われていたのにも関わらず勝手に自らのポケットマネーから五千万を頻出し「一億」の値段をつけてその少年ーーー四片を購入


  舞台に上がり、四片を連れ帰ろうとする月世に、四片は言う。

  「俺に触らない方がいい。」

  「死ぬぞ?」

  「大丈夫、【俺は死なないから】」

  四片の体質により禍が大量発生したオークション会場。

  月世は禍を祓い、四片を抱き上げる。

  「俺はお前を助けにきたんだよ。」


 四片を連れて帰還するのは流石にまずい(自分以外が無差別に死ぬ)と理解していた月世は、依頼をよこした後見人たる烏頭と、自らの押しかけ教師の梨香子に連絡を取る。

  そして梨香子により告げられたのは「これはダメだ」

 

  「君、災禍だね」


  その場で殺せと言われた月世だが、「嫌だ」と拒否


  「なんで何もしてないのに殺されなきゃいけないんですか」

  「いや、バカなの月世。災禍なんて殺さないと後が大変だよ」

  「でも、俺が納得できません」


  全ての責任は俺が持つと言いきった月世に、「しゃーない!」と梨香子


  「ワタシも手伝ってあげるよ、月世のお願いだから特別な」

  「えー、それは困るよ梨香子!」


  助けられるはずだった四片だが、待ったをかける声が。

  それはかつて神通力五十人と一般人450人を惨殺して離反した、堕ちた神通力・天竺桂葵

  彼女の目的は公言されており、それは「禍の滅殺」「日本を災いのない神の国へと変える」こと。

  その割にはわざと災禍をつくったり、一般人を神通力持ちに変えたりとやっていることは矛盾してる

 

  彼女に呪われて人造的に作られた災禍だと判明した四片は、天竺桂葵に目をつけられているという理由で匿われることになる


  予定イベント

  天竺桂葵率いる堕ち神勢力とのバトル

 四片の背中のあざの秘密

 災禍の王と呼ばれる「奇禍」との遭遇

  奇禍と葵の交わした条約

  幻想回帰現象(葵の目指す最終到達地点)

  生贄

  過去編イベント(梨香子と葵が災禍に対して抱く複雑な思いの原因)

 

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