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第一話 ずぶ濡れの少女

 ぴちょり姫改稿しました。少しは長くなったかな。続きものです。また書けるといいなあ。読んでってね。お願いします。

 その少年は考えていた。小学校の授業中窓の外は雨が降りそう。少年はこの平凡な生活。日常、人生がもっと面白くならないかとボーっと先生の後ろ姿を見て考えていた。今日この日から始まる不可思議でちょっと怖くて、少し照れくさい。不思議な出来事の前に。今後の事を思い浮かべられただろうか?


今少し雷が鳴った。雨が降り始めた。


 その少年はカイト。ごく普通の小学五年生の男子である。青の服が好きらしく良く着ている。


 この話は少年カイトが出くわした、ぴちょり姫という謎の少女を巡っての話である。


 2000年初頭、小学校が夏休みに入る前の1学期である。雨の日、梅雨の終わりらしく雨雲が黒かった。カイトが通う小学校は東京近郊であり、ごく普通で少し前に建て替えが終わった。チャイムが鳴った。授業が終わった。雲っていて暗いが夕方で小学高学年が帰る時間帯だ。少しジメジメした空気感が漂っていた。小学五年生の学年は校舎の2階にクラスがあった。カイトは教科書とノートをカバンに入れ窓の外を眺める。


 (雨がヤバそうだ!早めに帰った方がいいかな?)


 さっき降り始めた雨は少し小雨で降ってその後ザーザー降りになった。皆傘を持っていた。天気予報でも降ると言っていた。ただ何か今日の雨は不気味さがあった。いつもより暗い空。風はそんななのに大雨。カイトは何か起こるのでは。とさえ思ったようだ。


 カイトは帰る。幼なじみの女子は今日は用事があるようだ。別に幼なじみであるだけで、特段何か感情があるわけではない。二人で言い合うのはクラスの皆と同じ感覚なのだろう。


 幼なじみナナル。明るい子。近くの神社の娘でカイトとは小さい頃からの遊び友達である。ロングヘアー、ポニーテール、私服では少しセーラー服のようなデザインのカジュアル服を好んで着ている。背は女子の中では少し高く女性らしい体型になりつつある。体重が増えてきたのを気にしてるようだ。ただカイトは気にしなくてもいいと思っている。普通この年の女の子はそうものだと学校で習った。カイトも他の男友達と同じように接しているので恋人というよりかは相方のようである。周りで茶化す友達もいるが、カイトはずっとこの関係が続くと思っている。


 暗い空の雨模様、小学校の玄関で上履きを履き替えるカイト。何かの視線を感じる。暗い雰囲気の学校の廊下、影のある下駄箱。外は雨でぴちょぴちょいっている。校舎の中を気にしていると後ろに気配が…………。


 バッと振り返るカイト。そこには自分より少し背の低いぴんくのTシャツと黄色のミニスカートを履いたずぶ濡れの少女が玄関の方からカイトを見つめていた。女の子は髪を濡らし顔の半分を髪で垂らしながらカイトの方を向いて近づいてくる。のそりのそりと近づく女の子。カイトはちょっと恐がりながらも声をかける。


 「かさ…………、いるかい?」


 雨のせいだろうか。ずぶ濡れの女の子はカイトの問いにこくりとうなずく。カイトは怖がりながらも少しずつのそりと近づくかさを手渡した。少女は一瞬嬉しそうな顔つきになった。口元が微笑んだ。そして振り返りかさを広げて大雨の中校門から出てった。


 黒い雲、暗い空。ジメジメとした雰囲気の影の入った校舎。それらに縛られるかのようにカイトは走って出ていく少女を見つめ見送った。


 あの子は何だったのか? カイトは不思議に思いましたが気にしないことにした。あの子は困ってたんだ。良いことをしたんだそう思い込むことにした。その日カイトはずぶ濡れで帰った。

 なかなか先が書けない。努力はしてますが。目指せ。十万文字。でやっていきます。それでは皆様読んでいただきありがとうございました。

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