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DareDevil Diver 世界は再起動する  作者: カガリ〇
幕間 黒の怨念と死の呪い
30/120

第30話 魔法使いの復讐

 黒魔法使いの一派ファントムローゼは、ネベル・ウェーバーによって頭領ロゼ・ベルギウスを討ち取られ、組織ごと滅ぼされた。


 彼らは、異世界から来た新しい人間の事を疎ましく思っていた。

 科学という異なる技術を信仰していて、培ってきた考え方が違うからだ。


 それだけの理由で、大規模魔法による大量虐殺を企てるような者たちだ。

 そんな奴らを弔うような人間は、どこにもいないだろう。


 だが、ここに例外はあった。


 あの事件から数か月後に兄の訃報を知り、涙を流す復讐者がいたのだ。


「ピギー!!!ピギー!!! おのれっ 不可視の獣め、許さんぞ! よくも兄上様をぶち殺してくれおったな!!! 兄上様は、僕様なんかとちがってとっても賢いんだ。どこぞのダイバーなんかにやられるわけがない。…………きっと兄上様は、卑怯な手を使って殺されちゃったんだぁっ! ピギー!!! 許せん!!!」


 とある洞窟に作られた秘密の部屋にて。

 使い魔からの報せを受け取ったアーバン・ベルギウスは、行き場のない怒りをどうする事も出来ずに、まるで子供のように地団太を踏んだ。


 そのまま彼は三日三晩、洞窟中に聞こえる声で泣き続けた。

 親しい兄の名と、憎い仇であるネベルの名を叫びながら。


「絶対殺してやるうー!!! どんな手段を使ってもなっ!!!」


 そうしてすべての涙が枯れつくすと、アーバン・ベルギウスは洞窟の部屋に、ある男を呼び出した。

 その男はとても大きな鎖鎌を持っていた。


「……お呼びでしょうか」


 男は殺し屋だった。アーバン・ベルギウスは男に仕事を依頼した。

 ネベル・ウェーバーの抹殺の依頼だ。


「そんなに泣かんでくだせぇ。オラに任してくんさい。あんたの兄さを殺した悪党は、オラが倒してみんますので」


「おお、頼もしいぞ! 北大陸最強の豪傑よ」

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