三日月スマイル
三日月が笑うその夜に
君と私で乾杯
その夜を待ち望んでいたのは
きっと私だけ
密会が覗かれるとも知らず
奇跡を起こした
三日月が見過ごすその夜は
微笑みと共にある
夜が許されていることを
君は自覚しない
私が浮かべた三日月に
涙を零すとき
私は三日月とハイタッチして
もう一度乾杯
夜に浮かぶその笑みと
私はお揃いだ
君も三日月になるその時まで
満月の夜は来させない
美しい月に揺れる水面は
笑みを残して
私と君に飲み込まれていく
それが私の奇跡