漫才「異世界転生」
折角なろうでの漫才なので、なろうらしい漫才を考えました。
その結果辿り着いたのは異世界転生の漫才です。
なろう成分は1割程度しか入ってない気がしますが、楽しんでくださると嬉しいです。
ツッコミ=ツ
ボケ=ボ
ボ&ツ「どーもどーも! よろしくお願いしまーす!」
ボ「いやー最近な、俺異世界転生にハマっててな、つーことでお前転生される人やって、俺は神やるわ」
ボ「なんて自然な導入、やりましょ」
ツ「いやぁまさか暴走トラックに轢かれる日が来るとはなぁ」
ボ「ようこそ死後の世界へ」
ツ「えっ!? あなたはっ!?」
ボ「はい、私は神です、あなたの次の転生先はドケアリトゲナシトゲトゲになります、ではこちらはどうぞ」
ツ「まてまてまてまて、え? な、なんて?」
ボ「ドケアリトゲナシトゲトゲです」
ツ「いやその、いきなりそんなト、トゲトゲ? と言われても……」
ボ「トゲトゲではないっ! ドケアリトゲナシトゲトゲだっ! 2度と間違えるなカスッ!」
ツ「うわめっちゃ怒ってる!? 何この人、トゲトゲの神? ……いやその、私、出来れば転生先は人間の方がいいのですが……」
ボ「人間ですか?」
ツ「はい、それで、その、ハーレムとか強い力とか持ってると嬉しいんですけど……」
ボ「はっはー、さてはあなた最近流行りの異世界転生が好きな人ですね!?」
ツ「分かりますか!? やー出来ればあんな感じで転生したくて」
ボ「ははっ、夢みがちですね、いいですよ」
ツ「夢みがちですねってお前がやれって言ったんだ
ろ! ……まあいいや、よろしくお願いします」
ボ「そしたらお客さん、ここなんてどうでしょう、お安くしときますよ?」
ツ「いや不動産かっ!? え、というか金とるんですか?」
ボ「これがその物件なんですけどね?」
ツ「無視しやがった、神様感じわるっ! あと物件って言っちゃったよ」
ボ「ここがですね、選ばれし勇者で、特殊な力を持っていて、さらにはお姫様や幼馴染とハーレムが出来るんです!」
ツ「おおっ、いいですね、王道っぽくて!! ちなみにその世界の私の名前とか教えてもらってもいいですか?」
ボ「はいっ! あああああですっ!」
ツ「……ん?」
ボ「あああああです、出身地は不明ですけど目が覚める場所はサン○ローズ村ですね」
ツ「いやドラ○エ5の主人公じゃねーか! え、ハーレムってビ○ンカとフ○ーラって事? 修羅場になるわっ! あとそんな名前つける人に操作されるの嫌だわ」
ボ「……何か勘違いしてませんか?」
ツ「え?」
ボ「いいですか? この転生先の名前は、ファイナルクエストソード5です!」
ツ「いや混じってる混じってる! あと名作同士が混じったと思ったら異物混入してるし、っていやそういうんじゃなくて普通にいい人生を送れる主人公的なのってないですかね?」
ボ「……お客さん、オメガ高い」
ツ「お目が高いな、あとそういう誤植ネタは採用されたら反映しづらいからやめといて」
ボ「はっ、こんなクソ漫才採用なんてされるわけないじゃないですか、夢みがちですね草」
ツ「そういう事いうな! あと草生やすな!」
ボ「そしたらこれなんてどうでしょう、あなた向けの物件だと思いますよ」
ツ「また無視しやがった……次は普通の頼みますよ、ゲームのキャラじゃなくて!」
ボ「はい! まさしくお客さんぴったり! まずですね、あなたは普通の一般家庭で産声をあげるんです、暖炉があって、パンの匂いがする部屋です」
ツ「ほー、いいじゃないですか、パンが主食の国なんですね、ちなみに家族はどんな感じで?」
ボ「はい、おじいさん1人とお姉さん1人、それと愛犬が1匹ですね」
ツ「……ん?」
ボ「そこで産声を上げたあなたはすくすくと成長し、たった2人の友と共に悪のウイルスと戦うという悲しき使命と向き合う事になるんですね!」
ツ「……ちなみにその転生先の私の名前を聞いても?」
ボ「はい、アンパンマ……」
ツ「はいだめだめだめだめ、それはね、だめです、最初のもかなり厳しいネタだと思いますけど、それは完全にアウトです」
ボ「えー?」
ツ「それに何? 暖炉? それ暖炉じゃなくてかまど! 騙されると思うなよ!?」
ボ「チッ」
ツ「舌打ちするなっ! あとな、たった2人の友達と共に悪のウイルスと戦う使命? よくまあそこまでかっこよく言えたな、愛さんと勇気さんとバイキンさんを!」
ボ「んー、何か勘違いしてませんか?」
ツ「何が!?」
ボ「私が紹介してるのはアンパンマソードです!」
ツ「ソード!? 最後ソつくんかなと思ったけどソード? めっちゃでしゃばるな、また配信停止にされるぞ? じゃなくてもうそういうのはいいから、もう普通のでいいんで、お願いしますから普通の転生先決めてください!」
ボ「はーまったく、最初からそう言えばいいのに……本当はね、もう決まってたんですよ、あなたの転生先」
ツ「本当ですか!?」
ボ「ええ、あなたは前世でとても良い行いをしました、よってあなたの次の生は前世よりも良いものになるよう厳選しました」
ツ「神様……! それで僕の次の生はなんですかっ!?」
ボ「はい! ドケアリトゲナシトゲトゲソードですっ!」
ツ「いやそれはもういいわっ!!」
ボ&ツ「どうもありがとうございましたー!」