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冴えない男子高校生の日常  作者: キラキラクラクラ
2/2

面倒くさい来訪者

―――ピピピピッ


神山響介の朝は早い。

起きるのは平日休日を問わず毎朝5時半。

コレには理由がある。


「よし、行くか!」


起きて早々ジャージを見に纏い、ランニング用のシューズを履くと、家から走って出ていく。


そして15分かけて近くの川沿いを走り込み、また15分かけて家に帰る。


コレだけが目的ではない。

家に着くと真っ先にキッチンへと向かい、朝食の準備に取り掛かる。


今日は必要ないが、普段は弁当も合わせて作っている。

手先が器用だったが故に回ってくる家事。

姉が作り出すのはお世辞にも料理とは言えず、兄にはなんとなく包丁を握らせてはいけない雰囲気がするので、響介自らこの仕事を買って出たと言うわけだ。


そして6時20分。姉は学校に早めに行っておく必要があるため部屋まで起こしに行く。


難なくクリア。大音量でお経を流すだけで起きる。


兄も学校はあるが多分、稽古優先!とか言ってサボるであろうから無視。


「おはよ〜響ちゃ〜ん」


「おはよ、鈴姉。もうご飯出来てるから。」


「う〜〜ん………」


まだ眠いのだろうか。

返事が曖昧だ。


そうして7時になると姉は準備を済ませ学校に行く。

生徒会長としての仕事だ。


響介が出るのは8時。

それまでは自由にしていられると思うが、そうはいかない。


ーピンポーン


「ぴんぽ〜〜〜ん!おっはよー!」


ダムダムダムダム!


こんな早朝からドアを叩く者。一人しかいない。

柏 千熙。あいつだ。


「うるせぇなぁ、大声出すなよ。近所迷惑になりかねないんだから」


「えっへへ〜」


普段からこうだ。

他の人と接する時は猫をかぶっていい子ぶるが、俺とだけの時は完全に舐め切った態度で接してくる。

基本二人で話すときのこいつの表情はニマニマしっぱなし。

女じゃなきゃ引っ叩いてる。


「お、朝ごはんハムサンドじゃーん!おいしそー!」


「え、朝食ってきたんじゃないの?」


「うん。当たり前じゃん」


何当たり前のこと言ってんのみたいな顔をするんじゃない。

どんだけ食うんだアンタ。


「く、食いたいの?」


「どうしても食べてもらいたいって言うなら〜」


殴っていいってサインかな。

どんだけおちょくれば気が済むんだ。


「いや、別にどうしてもってわけじゃないからいいや。」


「あ……」


その忌々しいニマニマ顔を絶望の表情に一変させる高等技術はなんなんだ。


「はぁ〜〜…。食えよ。」


「んーんんんんん!(もーたべてるよ!)」


イラつくぅ!何なんだこいつは本当に!


「って、やべ!もう8時じゃねぇか!行くぞ、千熙!」


「ちょっと待ってー!置いてかないでよー!」


とろい。動きがゆったりとしすぎなんだよな。


もしかして姉さんの言ってた危ない眼ってこう言う意味なのか?

面倒くさい奴だから気を付けろって意味なのか?


でもだとすると今更…。そんなことを注意するのだろうか。


そんなことを考えながら、幼馴染みの手を引き走る響介であった。







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