第四章の主な登場人物
オディン
ギリシャ語で案内人を意味するオディゴスから。
ケントロン王都にて、宿屋を営む二人の一人息子。結構その場の雰囲気で動いたりする危なっかしい奴だが、正義感は強い。...粛清方向に。
土地勘と優れた方向感覚があるため、迷子になる割には帰ろうと思えば帰る事ができる。
ベルゴ
緑の髪の謎の青年。
面倒くさがりで基本的に動かない。その割には寝ている時以外おらず、いつの間にか仕事を終えていたりしており、スペックは高そう。甘いものが好きでよく購入している。
カローズ
情熱の石、インカローズから。猿の獣人。
アジスをライバル視する獣人。しかし、アジスより一回り若く十代後半。器用かつ素早く、体力もあるが力はない。今はアジスには及ばないものの、光る原石な若者。ラダムは尊敬している。
リツ
ギリシャ語で少女を意味するコリツィから。
ケントロン王国の少女。アルスィアに糧にされる。
アリム
ギリシャ語で少年を意味するアゴリから。
ケントロン王国の少年。ベルゴの協力の元に、幼馴染みを探す少年。
絶望の魔人・アルスィア
ギリシャ語で絶望を意味するアペルピスィアから。
名持ちになった魔人。嫉妬の魔獣から取り出した嗜虐を取り込み成長したが、不安定になった存在を保つために已む無く肉体を得た。その際に風の特性も入手する。
その固有魔法は【切望絶断】。物体や事象の接続を絶ち切る事が出来る。五感や記憶さえ当人と関係のない物にしてしまう力は、絶望を生み彼に更に力を与える。
ディケイオス・イエレアス
正義を意味するディケオスィニと、聖職者を意味するイエレアスから。
ケントロン王国の伯爵家の次男。今は兄が実質家を継いでいる為、本人は家には顔を出さず、恩を受けた教祖を支えている。その地位は大司教。
護るものを明確に順位決めし、切り捨てることの出来る性格だが、大切な物に心を痛める程には弱い。偽善の悪魔の契約者。偽善の悪魔を正義と呼び、偽善の悪魔に同志と言われる仲。
偽善の悪魔
ディケイオスと契約した悪魔。少し独特な口調と、あまり悪魔らしく無い性格の持ち主。光の特性を持つ。
契約内容は「この国に危機感を持ち込み、悪魔の進行に耐えうる国にする」代わりに、「視力と、部下や国民を失う」事。
その固有魔法は、【犠牲栄光】。失った物の代わりを、自らが得る常時発動系の魔法。視力ならば見る力、関係の無い哀れな犠牲は魔力、といった具合である。
また、繋がりのある命を代償に強力な攻撃や攻撃の無効化も可能。特に深い繋がりを作れば、その意志を武器に戦う事も出来る。