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結晶の魔術師  作者: 古口 宗
第4章 墓場の街
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第4章の主な登場人物

孤独の魔人・モナクスタロ(No.7705)

札を反対に読まれSOLL→ソルと名付けられる。濃い紫の髪と紫と水色の目の少年。

孤独の悪魔・モナクスタロとの魔人生成実験の末に捨てられた。不完全ながら統合を果たし、完成形に近づいたからか、魔力量、操作精度は急激に成長を見せた。角、右腕と悪魔の印象を持ち、少し腹立たしく思っている。

己の喪失のきっかけとなったアラストールが、再び奪って行くのを危惧し、成長する前に滅ぼそうと再び旅に出た。


シラルーナ

白い忌み子で犬の半獣人の少女。小柄だが器用。

白い体質は魔力を受け入れやすく、悪魔に好かれた為、悪魔を呼び込む忌子として追い出される。獣人の国で自信を付け、ケントロン王国では度胸も。憧れに並ぶため、強くなる心を持った。

フラフラと消えそうなソルの、帰る場所で待つ……という選択ができるほどには強くなく。心配と不安に勝つ術はなく、ソルの旅にくっついて南をめざす。


絶望の魔人・アルスィア

左の額から長い一本の黒角が伸びる、長い黒髪の目付きの鋭い男。不機嫌そうな表情が基本だが、端正な顔立ち。無論、赤い瞳。

名持ちになった魔人。嫉妬の魔獣から取り出した嗜虐を取り込み成長したが、不安定になった存在を保つために、已む無く肉体を得た。その際に風の特性も入手する。

しかし、尽きぬ絶望は人の富んだ感情を得た彼には、不快なものであり。悪魔であることに嫌気が差し、より一層と「進化」を求めて彷徨っている。人間の技術と文化は悪魔の頃には力に出来なかったものも多く、手の届く範囲にあるものに執着を見せることも。


ベルゴ

緑の髪の謎の青年。背は高いが、かなり細い。

面倒くさがりで基本的に動かない。アスモデウスの【色欲(ラグネイア)】を借りていると宣う、正体不明の情報屋。甘いものが好きでよく購入しており、遠慮という物を知らない。

格好をつけたがり、甘やかされる事を要求する。何故か、ソルの動向に興味を示し固執しているようだ。


シュン・ネペイア

タフォスの街を管理する、アゴレメノス教団の幹部格。しかし、悪魔にいい感情を持っている訳では無いらしい、不思議な女性。

偽善の悪魔の契約者であり、【煌めく超新星ランピリズマ・スペルノバ】の術式を、形を変えて自在に操る為の杖を召喚する力を得ている。

タフォスの街に並々ならない想いがあったようだが、ソル達が寄った事で心変わりした悪魔により、この地は人の住めるものではなくなり、民はみな息絶えた。


ウーリ

墓守に忠誠を誓っていた、頬の傷跡が特徴的な男。メガーロ出身であり、細糸と暗記による体術を織り交ぜた暗殺術を得意とする。

自罰の悪魔と、悪魔の心臓を用いた憑代になるという交換条件の元、タフォスの街を人の住める場所にするという墓守の願いを聞いてやってくれと取引をしていたが、シラルーナの存在により悪魔と仲違いをし、機嫌を損ねた彼は制裁を受けた。

それよりも早く自決し、自罰の悪魔の奥の手を、自らと共に破壊し、短い生涯に幕を閉じた。


自罰の悪魔

大柄で長い四肢を持つ、岩石や鉱物のような体表を待つ悪魔。飛ぶよりも殴りつけるような太さの翼や、前かがみに曲がった背筋は、地をかける獣を思わせる。

固有魔法は【地縛罪業(ケイマロティア)】といい、触れた対象の体表に、罪悪感を鉱物として引き出す魔法であり、鉱物化が始まると感情を喰って成長していき、やがては身体の芯まで石になる。しかし、それは生き物の細胞を持っており、生物として感情を持つ石像であり、悪魔にとっては格好の餌となる。

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