世界観
時代背景
魔王の誕生から五十年程。「悪魔の呪い」事件から三十年程。
「滅炎の復讐者」(別作品)の2~3百年前。
魔力
魂の思考する部分。マナに干渉できる。火は赤、水は青、土は黄、風は緑、光は白、影は黒、付与は紫、力場は無色と別れており特性と呼ばれる相性がある。悪魔はそれぞれ固有の特性を持つ。
特性
魔力が干渉しやすい形式を表す。魔法ならば特性を持たないと、言葉が違う様に意思が伝わらずに発動しない。魔術では触媒に流れにくい等影響がある。
全特性対応の触媒を使用する魔術師や、触媒を使わずに魔力を自在に操る悪魔や魔人の魔術は魔力量でゴリ押しする事で無視するとこが出来る。
マナ
どこにでもあるエネルギー。不思議な事が起こるように見えるほどおかしいくらい自由度の高いエネルギー。魔力以外の干渉を受けない。
悪魔
悪感情の魔力の塊。自身が魔力なのでマナは直接操れる。魔力の割合が十割であり、最も高い親和性持ちの生物(?)である。
紅い瞳、多種多様な角と翼が特徴である。人間がもとであり、人間から漏れでた悪感情の魔力を使い生まれるからか、人に似た姿形を持つかそっくりに変化していることが多い。また、その悪魔の本懐の悪感情が近くにあれば、それを糧に存在としての強さを増すことができる。
『昔、ある国で極端に悪感情が高まり一人の男に向けられた。指向性のある意思は魔力を動かし、魔力の集まった男の肉体は崩壊し魔王になった。その魔王は漏れでた悪感情の魔力を集め悪魔を作った。悪魔達が魔法を使うたび世界にマナの流れが出来ていき漏れでる悪感情の魔力は魔王の元に集まっては悪魔となった。』と言われている。
名持ち
その存在を体現する名前を持った悪魔。例えばアスモデウス、アラストールと言った悪魔たちである。
魔界
悪魔たちの住まう土地。ここ以外にも魔獣はいるが、ここに生息するものは段違いに強い。
悪感情の魔力や、それに集まるマナが濃く漂っており、付近の動植物が遺伝子的に反応し闘争本能が高い危険生物となっている。また、マナ濃度の影響かやたらと丈夫な地形をしている。
魔獣
異質なマナ濃度によって危険生物に変化した種族。元の生き物によって様々な姿と性質を持つ。より攻撃的に、より破滅的に進化したそれらは、生物として異常である。
作中では、人間より小さいと小型、人間以上を中型、建物並を大型と呼ぶ。
「悪魔の呪い」事件
悪魔と抗争状態にあった国がついに魔界に潜入する事に成功。しかし、魔界の悪感情に固まった魔力とそれに引きずられたマナは人間を獣人に変えた。
さらに怒った悪魔が周辺の国へ滅ぼし、「悪魔を呼び込んだ罪で獣に堕ちた人間がいる。」、「悪魔に直接呪われた化物がいる。」と世界を震わせた。
獣人
魔力を操れない種族。その訳は悪魔の進行をよしとせず最後まで抗い続けた結果、マナの干渉によって肉体が変化して魔力がそれに閉じ込められたため。
つまり魔力は持ってるし、なんとなく感じられるけど動かせないほど鈍い。また、体内に溜まった魔力の暴走により一時は理性さえなくしたため、悪魔達と戦う手段の無かった非武力国家の人間の国と戦争にもなり、悪魔も人間も種族的に嫌いあっている。
獣の特徴と人間の社会性や戦略をあわせ持つ彼らは十分な強者である。
半獣人
人間と獣人のハーフ。耳、しっぽ、目等の一部が獣の力と形状の人間。反射神経や五感、魔力との親和性等が、獣人と人間の中間。個人差はある。かなり珍しい存在で、人間は勿論の事獣人にもあまり好まれない存在。両親に望まれて出来る事がまず無いからであろう。
魔方陣
これに魔力を注ぎ、流すとマナを引き寄せ、その流れる道や量で魔法に似た現象を起こす。これを魔術という。
魔法陣
悪魔が魔法を使うと出てくるマナの通った跡。魔法は悪魔しか使えない。マナとの親和性の問題で、それは魔力の制御力の事。
アゴレメノス教
ギリシャ語で禁断を意味するアピゴレヴメノスから。
悪魔を仰ぎ、信仰する者の集まり。人智を越えた力に見せられた者、悪感情の支配する無秩序を望む者、アスモデウスの洗脳に落ちた者等がいる。
悪魔に人間の物資や情報を渡し、売る。その代わりに悪魔の力や素材を得て、魔界でも長時間の活動が出来る。