戦争を未然に食い止める
この地球で一番の大国を自称するユナイテッド。
新型兵器の開発をちらつかせてはユナイテッドとの交渉を有利に運びたいチョウセン。
その交渉の仕方に嫌気がさしたユナイテッドは、チョウセンに嫌気がさしはじめ、
戦争も辞さない構えとなった。
それぞれの美しい夫人も交えた食事会において
緊迫したムードが高まる中、
なぜか警備をすり抜けた1人の人間が割り込んでくる。
鼻フック使い「おいおい、戦争とは穏やかじゃないな。
よし、お前らの奥さんを醜い豚顔に変えてやろう。」
そうして鼻フック使いは、
ユナイテッドの美しい夫人、
チョウセンの美しい夫人のそれぞれに鼻フックを装着した。
そうすると、
何とまあ、あれだけ美しかった2人の顔が、
鼻が上向いて鼻の穴も大きく丸見えで
今ではほとんど豚の顔にしか見えなくなっている。
それが全世界に発信されているのだ。
「イヤァァァァァァ、キャー!」
鏡にうつった自分の豚顔を見ては泣き叫ぶ2人。
「俺達のレディに何すんだ、このやろう!!」
そんな怒号が聞こえるとすぐに、
鼻フック使いは、
両国の代表にも鼻フックを装着し、
見事な豚顔がテレビで全世界に発信された。
普段は気を張っている両国の代表
および
普段はファーストレディとして美の意識がかなり高い両国代表の夫人の
計4人が
今では鼻の穴が丸見えの情けない豚顔を全世界にさらしていた。
数日後、ユナイテッドおよびチョウセンが共同声明を発表する。
戦争は起こさずに平和的に解決するとのこと、
その理由としては先日の鼻フック事件が関わっていた。
ユナイテッド代表「チョウセンの醜い豚顔を見ていたら、気が抜けたよ。」
チョウセン代表「僕も、君の年老いた豚顔を見てたら、本気になれなくなったよ。」
もちろん両国の他の人間の全員が納得できていたわけではないが、
代表の共同声明の発表により、
かくして戦争は起きずに済んだ。
ほんと、
鼻フックは世界を救うね。
読まれた方は分かると思いますが、アメリカと北朝鮮をモデルにしています。
両国の夫人は綺麗ですよね。それが鼻フックつけられてって想像してみてください。
鼻フックは一般的には、成人向けの作品で用いられることが多いと思いますが、
何とか一般向けで鼻フックを扱えるようにやっていきたいと思います。
連載小説ですが、
基本的には今回のように鼻フックは世界を救う要素を含んだ短編ものを、
引き続き挙げていくということで考えていますのでよろしくお願いします。