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短編集

誕生日プレゼント

作者: Re:over

今日は天皇誕生日といことで誕生日をテーマに短編書きました!


 今日は息子の誕生日である。しかし、貧乏であるが故に誕生日プレゼントを買うことが出来なかった。


「本当に、恥ずかしい。俺がもっとまともな仕事に就いていれば......」


「自分を責めないで。私にも非がある」


 後悔する2人。そして、小学校5年生の息子をどう祝おうか悩んでいた。


「ただいま!」


 いつもより早い時間に学校から息子が帰ってくる。両親は仕方なくプレゼントを買えないことを伝えようと、息子の名前を呼んだ。


「亮太、すまないな。お父さん達、おまえにプレゼント買ってあげるお金も無くて......」


 申し訳なさそうに父親が頭を下げる。それに続いて母親も頭を下げた。


「なんで謝るの?」


 亮太は不思議そうに聞いた。


「今日、亮太の誕生日だってのに何もしてやれないから......」


「別にプレゼントなんていらないよ。むしろ、お父さんとお母さん、ありがとうございます。僕を産んで育ててくれて。お父さん達のおかげで友達もたくさんいるし、元気に過ごせてるんだよ?」


 まさか、そんなことを言われるとは思っていなかった両親は思わず泣いてしまった。


 両親は亮太と名付けられた人型ロボットのメモリーの空きが無くなったことを間接的に知ったのだ。


 そろそろ容量が無くなることは知っていた。お金があれば、容量を増やすことも出来たのに......。


 プレゼントという名の寿命を与えることが出来なかったのだ。

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