第二話 折田聡と神
なんだこの少女は、まったく見覚えのない少女だ。
それに・・・なんだこれは、わっか?
なんだか色々ありすぎて頭がこんがらがってきた。
「軽くパニックになっているようだな折田聡よ」
そう俺の名前は折田聡、一応大学生だ・・・
って
「お前は自称神!」
あの時の自称神だ。
なぜこんなところにいる?
「そこの少女だが・・・」
「おっとその手にはのらないぞ。俺は昔から察しのいい方でな。この少女がお前の荷物だとでも言いたげ
だが、俺は見ず知らずのやつとはまともに話すことすらできないぞ。」
「何を勘違いしておるのだ?その少女は荷物なんかではないぞ。」
なんだと。
俺はとんでもない思い違いをしていたようだ。
恥ずかしい・・・
「お前に荷物を預けるのはお前に能力を与えてからだ」
能力?そういえば能力がもらえるとか何とか言っていた気がする。
あ、
「まずあたりの能力だが・・・」
思い出した当たりの能力とハズレの能力をそれぞれひとつくれるというやつだ
「ちょっと待ってくれ神よ」
「なんだ折田聡よこんな時だけ神呼ばわりしおって。さっきは自称神などと馬鹿にしていたくせに。」
「まあ、あれよ俺もあんたのことを神と認めたってことだよ。」
神めんどくさいな。
「今めんどくさいって思ったな折田聡よ」
「人の心を読むなよ神!こんなんじゃ話が進まないだろ!そもそもなんで俺の名前知ってるんだよ!お前の名前まだ聞いてねぇよ!」
久々に声を荒げたせいか喉が一気に痛くなる。
「しょうがないのう。我の名は、オネイロスとでも名乗っておこうか。」
オネイロス?
神に興味のない俺にはピンと来ない名前だった。
「では能力を決めるが、一つはお前が望んだ能力つまりあたりの能力。もう一つは我がお前に与えるハズレの能力。ハズレといっても使いどころがないわけではないぞ。我の独断と偏見で面白そうなものを貴様に与えようと考えている。それでよいか?」
「何の異論もないよ」
俺はかすれた声で言った。
「そうか・・・では能力を与える」
そう言って神は謎の力で俺の部屋に大量の書類をよういした。