第一話 はじまり
「選択肢を与える」
聞きなれない声で目が覚めた。
目が覚めたというよりも、意識が覚醒したという方が正確な表現だろう。
まるで夢の中にいるみたいだ。
「選択肢を与える」
またこの声だ。
俺が反応しないからなのか少し言葉に怒気が混じっているように聞こえる。
「なんですか?」
俺はしょうがなくこう答えた。
「やっと返事をしたか。突然だが貴様に選択肢を与える。このまま平凡に人生が終わるか、我からの荷物を受け取るかのどちらかだ。」
は?
今、神と言ったのかこの声は?
バカバカしい何が神だ、神がこの世にいたのなら俺に一つくらい才能をくれればよかったのに・・・
「なんだ才能が何か欲しいのか?」
俺の心が読まれた。
まあ驚くことでもないなんせオレの夢なのだからな。
「才能はなんでもいいのか?異世界にあるような能力とか欲しいんだけど」
自称神に、質問を投げかけてみた。
「我からの荷物を受け取ってくれるのならどんな能力でも授けてやろう」
自称神はそう答えた。
最近の俺は何もいいことがない、得意なこともなければ友達もいない。
悲しい人生だ・・・
せめて友達だけでもいればいいのになぁ
「友達を作るなんてたやすいじゃないか。」
自称神はそういうが俺にはコミュニケーション能力や相手の考えてる事を少したりろも理解することができないのだ。
「ふむ」
自称神はそううなずいた。
「さっきからナチュラルに俺の心を読んでくるな。さすが夢の中だ」
「夢ではないぞ」
俺の独り言に自称神が返事をしたと同時に俺のことをはたいてきた。
痛い確かに痛い。
確かに夢ではないようだ。
「本題に戻るが荷物を受け取ってくれれば能力を授けてやろう」
「二つでもいいか?」
「荷物か?」
「能力」
俺は図々しくお願いした。
バカみたいだこんなことがかなうはずがないのに。
「能力が欲しいというからには荷物を預かってくれるのだな。」
「ああ」
俺は承諾した
「ならば能力を授けよう一つは当たりもう一つはハズレだ」
今なんて言った?
一つはハズレ?
「お、おいちょっと待ってk」
何かを言おうとした瞬間俺は俺の知っている場所にいた。
俺は茫然とし一点を見つめ動かなかった。
そのとき横から物音がした。
そこには天使のわっかをした小さい少女が寝転がっていた。
私の作品を読んでいただきありがとうございました。この作品は私の初投稿作品となっております。長く読んでいただけると嬉しいです。