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野中の目まぐるしき日々  作者: ぞえ
7/8

我々カロム部には1人女子マネージャーがいる。

朝倉さんという小柄で可愛らしい女の子なのだが、彼女はモンスターである。カロム部は女性免疫の無いチェリーボーイの集まりなのだが、それをいいことにありとあらゆる横暴っぷりを発揮するのである。

雀の涙程のあまりにも乏しい部費を二重整形の資産としてくすねたり、某動画サイトで投稿した朝倉さんがただ踊っている動画の再生数を稼ぐために我々が練習そっちのけで再生し続けたりと、この部は朝倉さん中心で回っているのである。


しかし、悲しいかな、部員の約半分は朝倉さんのファンであり朝倉さん目的で入部してきた者もいる。彼らは彼女のことを姫と呼び彼女は彼らのことをヤプーと呼ぶ。実に哀れだ。


朝倉さんは基本的に野球部の練習を見に行っている。

もともとは、野球部のマネージャー希望だったらしく厳選な抽選の末に落選。

それならばと第2希望のサッカー部マネージャー、第3希望のバスケ部マネージャー、、、、と応募したものの見事に落選。

遊び半分でマネージャー募集のポスターを出していたカロム部にたまたま目が留まり入部したそうだ。

カロム部もまさか本当にマネージャーの応募が来るとも知らず、甘やかしし続けた結果このようなモンスターが生まれてしまったのである。

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