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四女
「ぁぁっ……」
妙な香りが漂っている。あれからどれぐらいの時間がたっているのだろうか。
「だめっ……や」
妙な嬌声を上げるトモコ。その腹部付近には、知らない男の顔があった。
せわしなく動いているその顔は、トモコの体を知っているかのように動いている。上下に、ゆっくりと。淫猥な音が辺りにこだまする。
「……はやくしてっ」
トモコの目は何も捉えていなかった。快感に身を任せるその表情は、まるで狂った売婦のようだった。
別の男が私に近づいてくる。右手に持った大きめの布を、私の口元に押し当ててきた。
私はもう、抵抗をしなかった。