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夏のホラー参加作品

ニタニタ


毎日、毎日、私の後を着けて来る男がいる。


何処で私の1日の行動を把握しているのか分からない。


でも何処に行ってもその男が現れる。


だからその事を友人に相談した。


友人の答えは、「そんなに鬱陶しいなら、()ちゃえば」だった。


友人の助言に従い計画を練る。


泳ぎが得意で20キロ以上遠泳が出来る私だからできる事。


海に行き最初は海岸から直ぐの場所で泳ぎ、ストーカーが着いて来たら徐々に海岸から離れて沖に向けて泳ぐ。


ストーカーを引き離さないようにスピードをセーブして、ゆっくり、ゆっくり泳ぐ。


海岸から10キロ程沖合に出る。


そのとき後ろを泳ぐストーカーが声を上げた。


「あ、足が、つる、た、助けて」


ガボガボガボ


後ろを見たらストーカーがガボガボしながら沈んで行くのが見える。


ヤッター! これでストーカーとの縁が切れた。


嬉しさから帰る前に少し気持ちよく泳ぐ、それから海岸に向けて泳ぎ始める。


え? 海岸に向けて泳ぎながら海底に目を向けたら、溺死した筈のストーカーが水着姿で泳ぐ私を見上げながら、ニタニタと顔に気持ち悪い笑顔を浮かべて海岸に向けて歩いていた。






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― 新着の感想 ―
[一言] 殺す判断早すぎ。 そんな世の中いやぁ。
[良い点] このストーカー男。 どこまでもエロいですね。 でも、下からの眺めには満足でしょう。
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