表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくのいない世界  作者: 松永晋也
壊れた世界(????)
17/33

 時間が経った。


 夜が深くなると、どんどん気温が下がっていった。寒くて、眠れそうにない。けど図書館の中で焚き火をするわけにもいかない。


 xxはランタンの灯りで手塚治虫の漫画を読んでいた。もう夜遅いけど、ここじゃあそれを怒る人も居ない。


「ねえ、寒くない?」


 ぼくはxxに聞いた。


「寒いの好きだし、平気」


「そう」


 ぼくは寒いのが苦手だ。

 xxとは真反対だ。


 xxは真冬にTシャツ一枚でも平気なくらいに暑がりで、ぼくは夏場でも半袖を着ないくらいに寒がりだ。


 よくよく考えてみると、それ以外のこともxxとぼくは真反対なことばかりな気がする。ぼくは甘いものが好きだけど、彼はそうでもないし……ぼくは猫のほうが好きだけど、彼は犬の方が好きだ。


「明日になったら、冬服探しに行こうよ」

 ぼくは寝転がったまま言った。


「……えー、まだ良いだろ」


「これからもっと寒くなるし、早めに温かい服を探しておこうよ」


「……ああ」


 気のない返事。『はい』とも『いいえ』ともとれる曖昧な答えだった。


「ねぇ、聞いてる? どっちなの?」


「分かったって。それは明日決めよう」


 そう言って、xxはランタンの灯りを切ってしまった。



 なんだか、嫌な気分だった。ぼくが悪いのかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ