始まりの日
【ハルペスカペル繁華街】
ギラギラと輝く銀武器を装備し、刃物を通さない様な硬い防具を身に着けた軍が馬に跨って国と外を繋ぐ門を通っていく。皆手を挙げず緊張感を醸し出していた。当然だ死に行け、と王から言われるのとそう変わりないことだ。しかし、呑気に手を国民に振っている者がいた。例の勇者だ。
『勇者だ!!勇者様ーーー!!バンザーイ!!!』
『勇者様ーーー!!』
『勇者ー!』
皆勇者に目を取られる。いかにも金の塊とも言える高価な防具、そして伝統的な勇者の剣を身につけ、馬車から手を振っている。その隣には預言の聖女と精霊の聖女が勇者殿を挟む形で座っていた。天井の空いた所から皆を見るように大きく手を振るう勇者。子供かなにかか?と思う程だ。はしゃぎすぎて目も当てられない。この先が思いやられる。
─────
「…………」
私は先輩がくれたペンダントを祈るように持ち、今の思いを込める。
「何してるの?」
「ゆ、勇者様!!申し訳ありません、気付かず………」
「あ、いいよそんな改まらなくても………ハハ、普通に優馬で。」
「で、ですが………」
びっくりした。文章にある勇者はほとんどの者は気性が荒いか、聖母のごとく優しきお方かと言われていた。しかし優しき者は少なくそれゆえに、魔王との戦いの記録が少ない。安心と共に不安にも駆られた。
「僕もさ、急にこの世界にきてびっくり。色々な人に必要とされるなんて思わなかったよ」
「勇者様なのに?」
「勇者様って言われると変な感じかな?僕さ、元々」
さきよみと勇者が魔族を討伐にいく。その過程で冒険をする。レベアゲ)ひとまず休む。水場、リンゴ、パン ジャーキー。ペンダントを大事そうにハンカチで磨く。勇者話しかける。先輩から貰ったんです。護ってくれるからって……例えどんなことがあってもこのペンダントが護ってくれるって、そう思うんです。
次、断罪がお城にいく。理由拷問。デネド伯爵
さいごに………願いを………かな、え……ゴホッゴホッ………
その時に、錆びた鍵。城の隣にある小さい荷物置き場(物置小屋)に鍵が掛かった銀の鍵穴の所、黒の王あり。と
鍵を入手。扉を開けると黒髪隻眼赤、紫である。としは14~16ほど?黒き魔力の持ち主。