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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

君と僕が恋した三秒前



 放課後の帰り道、僕が君を引き止めて、そして告白した。


 何でかな? 君は僕の手を取ると場所を入れ替えるように動く。


 疑問に思った僕だけど、その事には触れない。


 車のクラクションの音と共に君は返事を返してくれたね。


 


 これが君の最後の言葉だった......。


『やっと.....やっと私に告白した! ずっと私にばかり告白させて!』


 彼女の瞳が寂しそうに揺れる、僕の告白をそれだけ待っていたのかな?


 涙を浮かべながら頬をプクッと膨らませて怒る君の姿が脳裏に焼き付く瞬間に.....。


 ドンッ! と車の影を残して君は僕の前から消えてしまった。


 君から告白してもらった事なんて1度もないとそんな疑問を君に言う間も無かった。


 思考が停止して、気がつくとどれくらいの時間が経ったんだろうか。


 状況を把握しようと周囲を見渡す。


 僕はやけにうるさいサイレンの音とやけに鮮明に光る水溜りを見ながら君を探す。


 君はどこに行ったのかな? やっと恋人になれたんだ、電話したら繋がるかな。


 君の電話番号を探そうにも上手くいかない、右手を見るとケータイを握る手が異様に震えていた。





 君と僕が恋人になって3秒後の事だった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 表現力が圧倒的すぎました。鳥肌が立ちました。 すみません。言葉が出ないです。とにかく好きです。
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