3話
「で、どういう事か説明してもらいましょうか。」
自分には似合わないのはわかっているのだか脚を組んでみる。
その方が優位に立てる気がして。
脚が短いのもわかっているの。
ザッ日本人体型。
つい最近座高という謎の測定が消え去り、脚の短さを公に出さずにすんだ。
あれか、座高って奴は日本人だと見せつける為のあれか。
対して私の旦那様を見てみよう。
眉目秀麗、質実剛健、組んでも余る長い脚。
殺気が湧いてくるぜ。
着物が似合うのが唯一の救い。
アマテラス様ありがとうございます。
そんな事を妄想しながら彼を横目でみた。
理由を聞いても具もる彼。
直接過ぎたか?と思いつつもグイグイ行ってしまうのがこの私。
KYなんて言葉誰が作ったんだか。
そうこうしているうちに空気中の窒素を見ていただろう彼と目が合った。
どうやら話す内容が決まったらしい。
見つめ合うのが私夫婦のOKの合図。
私も真面目な顔になり話すよう促した。
「約束したんだ、カレと」
おーい、もっと具体的な説明はないのかいダーリン。
いくら私でもそんな言葉じゃ伝わんないぜ……
……てかさ、カレって誰?
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「明日暇?」
彼が聞いてきた。
急だし話が飛んだな。
だが、寛大な私はそんなことは気にしないぜっ☆
基本作家という仕事は休みというものが存在しないのだか、さっき終わらせて来たのて一区切りついたので、まあ休みと言えるでしょう。
「うん、大丈夫だよ。」
「そっか。じゃあ出掛けよう。」
前までの私はデートのお誘いだろうと浮かれていただろうが絶対違う。
「俺もう寝るから、おやすみ」
「おやすみ」
彼はそう言うとリビングから立ち去った。
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彼が居なくなってから数分私はずっとボヘーっとしていた。
彼とさっきまで話したことを整理しようと思ったのだか得た情報量が多過ぎてまとまらなかった。
追加・削除・追加・削除の繰り返し。
「頭がパンクしそう」
慌てて手で口を覆うも時既に遅し。
言ったのが最後再び声の素晴らしさを痛感したのであった。
早く寝よう。