祝福?されしパンツ
6話
俺はギルドから出ると・・・
衛兵達に囲まれた。
「諦めろ、お前の逃げ場はないぞ。」
屋根の上を見ると既に衛兵が弓を構えていた。
「どうしたんだい?(ムキッ)」
「どうしたんだい?じゃない。なんで、お前は服を着ていないんだ?変態がいると通報があったんだ。服を着てくれないか?」
「ふっ、断る(ムキッ)」
「なぜ断る?着ないと詰所まで来てもらうぞ‼︎」
「今から服屋に行くからだー」
サイドチェスト。(ムキッ)
「おっ、おう。だが確認しなければならないから、2、3人監視を付けさせと貰うぞ。」
「YES‼︎じゃあ〜行くぞ。みんな、付いて来い‼︎最後まで諦めるな‼︎」
ダッシュ‼︎(ビュン)
「おい、チョット待て。くそっ、ビリー、ブート、キャンプ追いかけろ。見失うな‼︎」
『ハッ』
「はっ、速い」
「自分に負けるな!(ムキッ)」
「走るなよ‼︎」
「自分の力を信じて‼︎(ムキッ)」
「何言ってんだ?」
「俺の言うとおり筋肉を意識すれば、効果は確実。人生だって変わる‼︎ さー始まるんだ君達のマッチョ人生が‼︎(ムキキッ)」
『は?』
「このミッション(マッチョを追いかける)をこなす為には君達の力が必要だ(ムキッ)」
・
・
「くそっ、絶対に捕まえてやる。」
「君ならできる(ムキッ)」
「くそっ、黙れ‼︎」
・
・
・
「はーはー、もう無理だ。」
「諦めるな、俺らならこのミッションをこなすことが出来る。」
「苦しいが、結果はついてくる(ムキッ)」
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・
「全ては、結果のため(ムキッ)」
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・
「YOU CAN DO IT‼︎」
「ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。そうすれば必ず勝てる!(ムキッ)」
「ぐっ、やってやる。」
・
・
・
「ヴィクトリー!!」
四人で手を繋いで服屋到着‼︎
「よっしゃ〜〜」
「やったぞ。俺たちはやったんだ。」
「ああ、やったな。」
「お前達なら出来ると思ってたぞ‼︎ここで辞めず、これからも続けるのだぞ‼︎
そしたら、筋肉は答えてくれる。筋肉は裏切らない‼︎」
『ご指導ありがとうございます‼︎』
「うむ。行くか服屋に。」
『はい‼︎』
ガチャ。
「いらっしゃ〜い‼︎、待ってたわよ。あら?後ろの方達は?」
「同士だ。服は出来たか?」
「同士?まっ、まーいいわ。服は出来てるわよ‼︎ ほら、着てみて‼︎」
「あっ、ああ」
机の上には上着からズボンまで揃っており、サイズはピッタリそうだ。
俺は服を手に取ると素早く着てみた。
そして、近くの鏡で見ようと思った瞬間。
バ〜〜〜ン
服が弾けた。
『え?』
WHY?なぜだ?俺はまだ筋肉に力を入れてないぞ?なぜ弾け飛んだんた?
「ちょっと待って⁈あなたのパンツ可笑しくない?ちょっとギルドカードで確かめてくれない⁉︎」
「ああ」
俺は返事するとギルドカードの伝説のパンツの場所を長押しした。
《伝説のパンツ:女神が作ったパンツ。
能力:無敵のパンツ、自動洗浄、自動修復、無限収納、エフェクト
祝福:オンリーワン、選ばれし変態
》
?何だこれは?
次にそれぞれの能力を調べる。
《無敵のパンツ:あらゆる攻撃をパンツの範囲のみ無効化出来る。》
《自動洗浄:汚れると自動で洗浄する。これで何時でも洗い立て。漏らしても大丈夫‼︎》
《自動修復:破けないけど破けても勝手に治る。意味あるの?意味はないけど付けてみた♪》
《無限収納:さー、これで荷物を持つなどナンセンス。だけど、入り口めっちゃちっさい、入れれるもんなら入れてみな‼︎》
《エフェクト:これであなたもリアクション芸人☆パンツで攻撃を受けるといろんなエフェクトを出してくれるよ。幻術だから迷惑はかけないよ‼︎色々試して楽しんで‼︎》
なかなか説明が緩くなってきたな。
しかし、ここまで服を破く原因はなかったな。よし、次は祝福だ。選ばれし変態とか明らか怪しい、てか祝福なのか?
《オンリーワン:服?装備?何それ美味しいの?これを履いたら最後、服を着ると弾けるよ⁈ 但し、面白い物は可
ex:マント、ネクタイ、後は面白そうなら加えるよ☆by女神》
《選ばれし変態:脱げない、脱いだとしても戻ってくる。他のパンツは許さない。必要な時は勝手に消える。
ex: トイレ、風呂、子作り(笑)、時々気分で》
「呪いじゃねーか‼︎」
その日、俺の声が王都中に響きわたった。