もう一人の
12話
今回は鈴木直人視点です。
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俺、鈴木直人は日本で育ち、17歳まではこれと言ってなに不自由のない生活を送っていた。ある日の学校の帰り道、車に轢かれるまでは。
俺は車に轢かれる直前死を覚悟し目を閉じた。そして、目を開けると森の中にいた。
そこから、俺は命懸けで森を抜け、町に着く事に成功した。
冒険者になり、日本に帰る情報を集めるため王都に向かった。しかし、どんなに探しても日本に戻る方法は見つからなかった。俺はこの世界で生きて行かないといけない様だ。日本に帰れないと分かった時は絶望したが、何時までも悲しんではいられない。
異世界から来たからなのか俺は全属性の魔法に才能があり、どんなに魔法を使っても全くMPが減る気がしない。
てか、ステータスのMPが測定不能になっていた。俺は魔法の練習も進み、冒険者ランクもDランクになった日、変な奴に出会った。初めて会ったのは風呂から出て風呂場から出る準備をしている時だった、声を掛けられパンツを下ろしてくれと言われた。その男は後ろから見て分かるほどムキムキでパンツはなぜか何度下ろしても消えて元の位置に戻る。トラウマになりそうだった。
そして、色々あってマッスルと護衛依頼に行く事になった。
最初はただの変態かと思っていたが一緒にいると意外に面白い奴だった。そして、依頼2日目の朝、一緒に話していた時に日本人でしか分からない筈の言葉に疑問を言わなかったことから日本人じゃないのか?と思い始めた。
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《港町アドス 入り口》
俺達は商人と共に入り口の衛兵から質問を受けた。
「この街に来た理由は?」
マッスル「Sightseeing‼︎(ムキッ)」
「サイトシーング?なんだそれ?」
直人はやはり、マッスルが日本人でなくても、同じ地球から来た異世界人であると今までの言動から何と無く思ってはいたが未だに日本人とは思えない理由があった。それはまず見た目である。確かに黒髪、黒目ではあるが体はかなり大きく、筋肉も有り得ないくらいムキムキであり、しかもそれで18歳?らしい。しかも、渋めのイケメンだったりする。この時点で日本で歩いていたら目立ってしょうがないだろう。もう一つ、日本人と認めたくない理由はそう彼がかなりの変態である事だ、よく日本で捕まらなかったな。実は捕まっていたのか?てか、同じ地球から来たなら、同郷の者として恥ずかしくなる。
俺が思考に耽りながら3人で依頼料を山分けしているとマッスルから2人で話しがあるらしい。シェリーさんよ。あなたはなぜ鼻血を抑えている。
違うからね多分。違うよね?違うと言って誰か?
嫌だよ⁈まだ、男のままでいたいよ。
俺達2人はシェリーさんと別れ、人気の少ない場合に行った。あまり、人のいる所では出来ない事らしい。違うよね?
俺は男の人とそんな事する趣味は無いからね⁈
ガシッ⁈
「お前も日本人だよな?」
「え?あ、うん。お前もって事はマッスルさんも日本人だったんだ。」
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まだまだ、慣れてないですが
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