第四話 自己紹介
私が静かに言ったその瞬間だった
黒髪のセミロングの女性が、薔薇のように笑顔になったのだ、そして
「ありがとう!!じゃあ、具体的な仕事は後回しにして、まずは自己紹介ね!私は、千羽 理菜ね!覚えてね、あ、ちなみに、中学三年生だよ!」
千羽 理菜さん……中学三年生、てことは、私より先輩か……
「ボーとするな、俺は、川野 悠乃、お前と同じ、中学二年生だ」
銀色の髪の少年は、川野 悠乃と名乗った、そして、私と同じ中学二年生らしい、でも、同じクラスではなかった
なんて、一生懸命に名前を覚えている最中に、悠乃さんが……
「で、お前の名前は?一応知っているが、アイツは知らないから、一応名乗っておけ」
と、悠乃さんは、向こうにいる人に指をさした、向こうには、すごくテンションの高そうな人が、こっちに向かって大きく手を振っている、なんかシュールだね……ちなみに男の人です
「えっと、私は、夜倉 漓黒、私も中学二年生です」
と名乗っておいたら、向こうにいる男性も席を立って、こっちに歩いてきた
「僕は、松山 己羅、中学三年生、ちなみに僕のタイプは、君みたいな………」
ガツンッ
今、なにかすごい音が聞こえましたよ、
「ったく、お前は、余計なことが多い、だから、ある意味モテないんだよ!」
どうやら、悠乃さんが、己羅さんに思いきり本で叩いたらしい
痛そうに頭を抱える己羅さんは
「思いきり叩かなくてもいいだろ!今のは冗談だよ!」
「お前の冗談は、冗談に聞こえないんだよ!」
今、思ったのだけれども、この専門部は上下関係ないのかな?
なんて不思議に思ってたら理菜さんが……
「この専門部には、敬語一切禁止なんだよ!だから、こうやって毎日面白いことが起きるんだよ!」
「なんか、それは楽しそうですね!」
面白いことか……楽しそう!敬語は一切禁止……あ、早速、敬語を使ってしまった
と私が気づいたら、理菜さんが
「あー、敬語使ったね!まぁ、初めてだから仕方ないけどね」
なんとか助かった?
いろいろドタバタしてたけど、案外、この専門部も楽しいのかも知れないかもね!




