第二話 どうしよう
「え……、どういうことですか?至って私は普通ですし、噂なんて特に……」
あり得ない
そもそも、この噂の専門部に入ることだけに耳を疑うのに、私が噂以上……?噂なんて一回もたったことないし
うん、やっぱりあり得ない!
するといきなり、黒髪のセミロングの女性が勝手に話を進めてしまった
「あなたは、自分が思ってるほど、普通じゃないよ、あ、変な意味じゃなくてね……それに、私は噂と言ったけれども、本当は噂で判断したわけじゃないんだよね……」
普通じゃない……?私が……
噂はない?じゃあなに?
「簡単に言えばだな、この専門部に入ってほしい、ただそれだけ……理由なんて言わないからな、というか、理由なんていらないだろうしな」
いきなり、銀色の髪の少年が話に割り込んで、またまた勝手に進んでしまった
理由なんて言わない……?余計に気になってしまう……
「そうだよ!この専門部には理由がいらない!!だからお願い入ってよ!」
黒髪のセミロングの女性は、私の手を握ってお願いをしている
どうしよう、断ろうにも断れないよ……
そして、私は口を少し開きながら、無意識に
「役に立たないと思いますが、そこまで言うなら、入ります……」
と……