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1.5mの世界  作者: 粗井 河川
1章
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第6話   変身!!

この回から雰囲気が変わります。

合わないなと思ったらブラウザバック推奨です。

 次の日、俺は家族には図書館に行くと告げながら、人気のない所まで来た。

 学園に行かない代わりに図書館で自主勉強するという約束があったのだが、今日からは約束を破ることになる。学園には最初から行く気などはなく長時間、図書館にいるためにした約束だったのだが、今からすることを思えば実に都合のいい約束だった。何せ図書館にいるはずの時間を好きにできるのだからな。

……約束を破ることに少し罪悪感はあるものの学園で習うことは全て身についているし、何よりも人類の為に行動しようとしているので見逃してほしい。


 さて、ではこんな人気のない所まできて一体何をするかと言うと……。


「へーんしん!!」


 ポーズをとりながらそう叫ぶ。

 すると目の前には……。


『パターンAに変装しますか? YES or NO』


 スクリーンが現れた!!


「くそっ、いまいち決まらんな……『YES』と」


 魔力を通しつつタッチすると、体が全く別のものへと変化していくのが分かる。


「うん、我ながらすごい美人だ」


 能力で出した全身鏡で自身の姿を見てみると俺は銀髪碧眼の子どもの姿から、金髪緋眼の美女に変化していた。見た目は二十歳くらいで身長は165cm。長い金髪をポニーテールでまとめ、胸もかなりある。格好は急所ぐらいしか守れないのではないかというくらい露出が激しい白の鎧に、蒼のマントを羽織っており、腰にはやたらと高価そうな剣を携えている。ヤバい……すごい好みだ。これなら誰が見ても今の俺とジルを結びつける奴はいないだろう。

 【自由自在】によって変身したため今は正真正銘、女になっている。もはや女装なんてレベルではない。

 別にそういう性癖に目覚めたわけではない。

 これから行動を起こすのに、子どもの姿では拙いのだ。

 そして出来るだけ目立つ必要があるため美女に変装したのであって、決して俺の趣味ではない。俺の好みの姿に変装したことは否定しないが。いろいろ試しているうちに結局、三ヶ月はかかったもんな……。


 ふむ、まだ少し違和感があるが見た感じ大丈夫そうだし、そろそろ行くか。

 っと、ボロが出ないように性格を少し弄っておかないとな。

 やるなら徹底的にだ。


 ――よし、完了。じゃあ行こうか。

 ふふふ、これから俺――いや、私の伝説が始まるのよ!!


「さぁ、いざギルドへ!!」




 というわけでやってきました冒険者ギルド。

 今私はその入り口の目の前にいる。

 このまま入ってもいいのだけれど、それだとね……。私のような新参者――しかも女が入っていくと舐められてしまうかもしれない。そういう連中を力づくで黙らせてもいいんだけど、出来れば最初は穏便にいきたい。でも、目的上ある程度注目されなきゃいけないのよね……。

 そう……ね、ここは周囲を威嚇する感じでいきましょう。

 あまりやったことないけど多分できるでしょう。

 ちょっと気合を入れてみる。

 はっ!!


「うん! これならそうそう舐められる心配はないわね! たぶん」


 結果、周りをちょっと威嚇するくらい(?)の調整に成功。

 こうすれば嫌でも注目されるだろうし、話しかけづらいはず。

 これで絡まれるようならしょうがない。その時はその時だ。

 よし、突撃!!


「たのもーーーー!!」


 ドアを勢いよく開け、挨拶も元気よくする。

 グッド!

 ギルド内にいるほとんどの人がこっちを見たし、成功と言ってもいいわね。

 ……あ、一人こっちを睨んできた。


「あぁん?」


 睨み返してやったら、慌てて目を逸らしている。

 フッ、勝った。

 でもあれね、思ってたのと違うわね。市の中心に位置する場所だし、小奇麗な役所のような場所を想像していたけど、実際は西部劇に出てくる酒場のような場所ね。お酒みたいなものを飲んでいる人もいるみたいだし、そういう機能もあるのかな?

 まぁ、今はそんなことはどうでもいいか。さっさと受付を済ませましょう。

 受け付けは全部で三つあり、どれも空いていたので、犬耳がキュートなかわいこちゃんのところに決めた。

 受付へと向かいながらも、注目されるのを肌で感じる。

 美女が威嚇しながら歩いているのだから当然よね。

 あぁ、注目されるっていいわね。ちょっと快感。


「ねぇ、ちょっといいかしら?」


 まだ若そうだし、何だか緊張しているみたいなので笑顔で話しかけてみた。

 気分も高揚しているし自然な笑みが出来たはず。

 なのに――


「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、す、すいまひぇん!! わ、わわたしが悪かったです!! だから、せ、せめて命だけはご勘弁を!!」


 ――何故か謝られた上に命乞いまでされた。

 いくら周囲を威嚇しているからと言って、それはいいすぎじゃないかしら?

 ちゃんと笑顔を向けてあげたのに。


 残りの受け付け二人に目を向けてみたが一瞬で目を逸らし、我関せずと言わんばかりに書類の整理をし始めた。

 やれやれ、勘違いをされているようね……。


「あのね、何を謝っているのか知らないけど勘違いよ。私はここに登録しに来ただけなんだから」


「そ、そうですよね、私の所為なんですよね? 償いはちゃんとします……。ですからせ、せめて命は……。って、ぇ? 登録に来た?」


「そうよ」


「本当に?」


「本当に」


「な、ならどうして、そんにゃ殺気を放っているんですか!?」


「殺気? 私が?」


 コクコク頷く犬耳さん。

 周りをよく見てみると、ほぼ全員が逃げ腰になっているか、あからさまにこっちを警戒し臨戦態勢に入っているかのどちらかに分かれていた。

 ……ふむ、私はちょっと周りを威嚇する程度のつもりだったのだけど、どうやらやり過ぎてしまったようね。


「ごめんなさいね。私はこういうところが初めてだからちょっと緊張して、気合が入り過ぎちゃったみたい」


 威嚇を解除すると、ホッとした表情を浮かべる犬耳さん。

 周りもまだこちらを見ているが、さっきよりは緊張が解けている。


「怒っているわけではなかったのですね、安心しました……!! でも初めてだから緊張するというのは分かります!! 私も初めてこの受け付けを担当した時に緊張で顔が強張ってしまって、皆さんから怖いと言われてしまいましたし、それと同じですよね!!」


 たぶん違う。というか絶対違う。でもここは合わせておこう。


「良かった、分かってくれるのね!! そうよね、やっぱりなれないと失敗しちゃうわよね」


「うんうん、そうですよそう!! 初めてなんだから誰だって失敗するんですよ!! それなのに先輩は『これだから新人は……』みたいな目で見るんですよ、酷くないですか!? こっちだって一生懸命やっているのに……。だいたい――」


 おっと、愚痴が始まっちゃった。まぁそのおかげで大分この部屋の空気が和らいだけど。あ、若干一名、犬耳さんを睨んでいる方が。たぶんアレが例の先輩ね。あーあ、可哀そうに。休憩時間とかに怒られるんだろうなぁ。

 せっかくだから全部聞いてあげてもいいけど、その分お説教の時間が延びそうだからそろそろ止めますか。


「はい、続きは今度聞いてあげるから、今は私の登録を先にお願いできる?」


「はっ!? す、すいません、登録に来たんでしたよね。今すぐ説明します」


 下調べは済ましていたけど、改めて聞いておこうかな。


「ここは冒険者ギルド・メイユ支部です。冒険者ギルドとは……」


 一通り聞いてみたけど、やはり調べたとおりね

 要約すると冒険者ギルドは、依頼を受けて仕事をする何でも屋みたいなもの。依頼は報酬さえ払えば、子供からお年寄りまで誰でもすることができ、中には市のお偉いさんや政治家、果ては一国の王が依頼を出すこともある。他にもギルド側が出す魔物の討伐&素材回収といった常時募集している依頼なんかも存在する。私がギルドの存在を知った時は後者をイメージしていたわね。

 依頼する方とは逆に、受ける側はどんな仕事でも引き受けられるわけではない。引き受ける側にはランクというものがつけられており、初めての人は八級から始まり、上は一級まである。依頼はギルド側が難易度八~一つ星まで設定し、星の数が減るほど達成が困難となる。そして対応するランクと三つ以上離れている場合はその依頼を受けることはできない。つまり、ランク八級の人は難易度五つ星以上の依頼を受けることができないというわけね。逆にランク五級の人は難易度八級の依頼を受けることはできない。

 

 依頼をこなしていくかランクアップ試験を受けて合格すれば級は上がっていき、一級ともなると国も無視できなくなって仲良くしようとする。優秀な人材とはパイプを繋いでおきたいのでしょう。そのため、パーティーやイベントなんかにも誘われる機会が多くなるという。

 私はこれに注目しており、ランク一級になって王様と面談しようと思っている。王様に世界の危機が迫っていることを伝え、魔法の水準を上げるように進言するの。一級になるまでの間は現在の魔物の強さや、現役で最前線を戦う者たちの実力をチェックし、総合的に判断したうえで、どのようなことに取り組んでいけばいいのかを助言できるようにすれば無駄がないでしょう。王様もさすがにランク一級の発言は無視できないはず。

 しかし、例え上手く事が運んでもそれだけではまだ不十分の可能性が高い。私が助言をすると言っても、すぐに実行に移せるとは思えないからね。中には反発する者も必ず出て来るはず。だからこれは私がやろうとしていることのついで。本命は別にある。


 その第一段階として私は魔法使いの象徴になろうと思う。

 使う魔法は誰よりも強く、独創的で繊細。これまでの魔法のイメージを覆す――そんな魔法使いに。

 そのためには何より目立たなくてはいけない。使う魔法が強力でも、それを見ている人がいなければ何の意味もない。だからこそのこの容姿。容姿が良ければそれだけ注目されて目立つはず。別にイケメンでも良いかなと思ったんだけど、総合的に判断した結果、女性を選んだ。

 私の美貌+ギルドで階級を上げていけば嫌でも有名になっていくだろうし、いずれ私の魔法に注目してくる人も出てくるはず。とにかく私は魔法を派手に使って、皆に多種多様な魔法を見せていけばいい。要は私TUEEEEEEEEして注目されようってことね。神様も魔法を使いまくって欲しいみたいなことを言っていたし、やはりこの方法が一番だと思う。

 “ジル”の時は能力を使わないようにしていたけど“私”の時は能力フル活用でいかせてもらう。ふふふ、今の“私”は【自由自在】によって極限まで強化されているから、相当無茶なことが出来るわよ?


「では、ギルドの概要説明も終わりましたし質問がないようでしたら、こちらの紙に必要事項を記入してください。別に嘘を記入しても特に罰則等はありませんが、バレてしまいますと周囲からの信用を損なう場合もあるので、その点は注意してくださいね」


 渡された紙にちゃちゃっと記入し、犬耳さんに見せる。

 さて、どういう反応を見せてくれるか。


「名前……フロル・ファントム・クリマアクト。ミドルネーム持ちですか……。歳……120歳。種族……ニート族。魔法適性……全属性。使用できる魔法……全属性にて最上級以上使用可能。……あのぅ、虚偽を記入していいと言いましたし、先ほどの一件から貴女が只者ではないことは分かりますけど、いくら何でもこれは……。少なくとも名前以外は嘘ですよね……?」


 疑いの目でこっちを見てくる犬耳さん。

 名前、歳、種族は確かに嘘だけど、魔法関係は本当。……いや、体を共有しているとはいえ“ジル”とはもはや別の存在なんだから名前は嘘じゃないか。今度からは“フロル”と名乗りましょう。

 “ジル”の適性は風・闇属性だけだけど、今の“フロル”なら全属性を使える。そういう風に能力で設定したからね。全属性使用可能な上に、魔力も無尽蔵に使えるというチートっぷり。今なら豊富な魔力を活かして魔法も使い放題だから“ジル”の時には魔力不足で使えなかったより高度な魔法も使用可能。

 でも、他人にはいきなり信じろと言われても信じられないでしょうけど。


「はははは、そうだぞ嬢ちゃん。いくら何でもそりゃあ盛りすぎってもんだ!!」


 さっきからこちらを窺っていた人にも聞こえていたのか、案の定ヤジを飛ばしてきた。

 他の人も同意見なのかゲラゲラと笑い声をあげている。

 ……予想できた反応とはいえイラッとくるわね。


「げひゃひゃひゃ、最初は勢いに押されて警戒しちまったが、こんな法螺吹き女なら気にする必要はねぇ。容姿はいいんだから、大人しく男に股を開いていれひでぶっ!?」


 調子に乗って下品なことを口走ろうとした男の顔を蹴り飛ばす。

 男は防御する素振りすら見せずに、二~三メートルほど吹っ飛んだあと壁にぶつかり停止。起き上がる様子はないから気絶したみたいね。

 今の私は能力で身体機能がかなり強化されているけど、それでもかなりの手加減をしたつもりだった。せいぜい痛がる程度に調整したつもり。なのにあの程度の蹴りで気絶するなんて、見た目よりかなり貧弱なのね。父様なら避けられたのに……たぶん。周りも何が起こったのか理解できていないのかポカーンとした顔をしているし、これは私が思っている以上に冒険者というのはレベルが低いのかもしれない。


「さて、私が嘘をついていると思っているようだけど、少なくとも私はここにいる全員が束になってかかってきても倒せるくらいには強いわ。何ならその身をもって確かめてみる?」


 ギルドに入って来た時よりもさらに凄んでみせる。

 それだけだとちょっと芸がないので、体をバチバチさせるオマケ付き。

 ……ついでだし黒っぽい霧も出しましょう。

 もはや威嚇と云うよりかは威圧ね。

 周りから見れば、今の私は謎の黒い霧を出しながら凄い威圧を放つ体をバチバチさせた露出度の高い女ってところね。

 ……うん、グッド!!

 物凄く目立っているし、これならヤジなんか飛ばせないでしょう。戦闘にもなっていないし揉め事のうちには入らないわよね。

 あー、でも私の最終的な目的を考えれば、今の私を前にして強がりの一つくらい言えるようになってもらいたいかな。……実際に言われたらむかつくかもしれないけど。

 まぁ、どちらにせよ今はまだ無理みたいね。


「…………」


 さっきの笑い声はどうしたのか皆、緊張を通り越し、青白い顔をして黙っている。

 中にはあからさまに震えている者もいる。

 まったく……最初に私が入って来た時のことを忘れなければこんな思いをしなくてすんだのに。記憶力もないのかしら?

 ……何だかだんだん弱いもの虐めをしている気になってきたから今回はこれくらいにしておきましょうか。

 ちょっとやりすぎちゃったような気もしなくはないけど、舐められたままでいるよりはいいでしょう。放っておいても実績を出していけばそのうち認められていくだろうけど、その間にいらぬちょっかいを受ける可能性がある以上、ここで黙らせておいた方が時間短縮になる。それに世の中には私のような存在がいるという、いい刺激にもなったはず。

 私は威圧などを全て解除し、体を犬耳さんの方に向けなおす。


「さ、必要事項は記入したんだし登録を済ませてくれる?」


「ひゃ、っひゃい、少々お待ちく、くだしゃい!!」


 かなりテンパりながらも書類を持って奥へ行く犬耳さん。

 ……はぁ、まーた怯えさせちゃったわね。

 んー、でも怯えてテンパる犬耳さんもかわいいから、いっか。今度差入れとかすれば大丈夫でしょ。

 っと、まだこっちを見ている奴が多いわね。


「ほら、いつまで私を見ているつもり!! さっさと仕事に行くなり、家に帰るなりしなさい!!」


 やや大きめの声で注意してやると、こちらを見ていた奴が蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。というか全員がこちらを見ていたので職員とさきほど蹴り飛ばした奴以外誰もいなくなってしまった。


「ただいま戻りました!! ってええ!? 誰もいない!?」


「そうなのよ。ちょっと注意したら皆いなくなっちゃったの」


「そ、そうなんですか……。で、ではこちらが冒険者ギルドの証明カードです。依頼を受けるときはこのカードと掲示板に張られている依頼書を一緒に受付まで持ってきてください。このカードは全ギルド共通で使えますので、他のギルドに行くときはわざわざ新しく手続きをする必要はありませんよ」


 受け取ったのはちょっと丈夫そうな紙のカード。そこには私の名前、種族、適性属性、ランク八級などが書かれていた。

 ふむ……。


「あ、今ギルドカードがしょぼいと思いましたね? 確かにそのカードは比較的安い素材でできていますが、しょうがないことなんです。登録してすぐに辞めてしまう方も多いですから、費用節約の為にも低ランクの方にはこちらの紙のカードをお渡ししているんです。ランクが上がるごとにカードはいい素材の物と交換していきますので、紙が嫌ならばそれを目標に頑張ってみるのも良いかもしれないですね」


 なるほどね、登録は無料で出来るんだから紙のカードでも文句は言えないわね。それとランクが上がるごとにいい素材の物に変えていくというのはモチベーション維持のためにも中々有効なんじゃないかしら? ギルドもギルドなりに工夫しているってことね。

 でも気になっていたことはそのことではない。


「ねぇ、ランクは八級からしか始められないの?」


 ランクを一級ずつ上げていくのは少し面倒くさい。

 王様と会うまでにいろいろと調査したいからいきなり一級にしろとは言わないが、せめて五級くらいから始めたい。神様は『近い将来』魔物に滅ぼされるかもと言っていたけど、あとどれくらい猶予があるか分からない以上、省略できそうなところは省略していくべきだと思う。それにいきなりランクを飛ばした方が目立って注目されそうだし。


「すいません、規定によりどのような方でもランクは八級から始めると決まっているんです」


「そう……」


 やっぱりダメか……。


「ですが、飛び級でランク五級へのランクアップ試験を受けることができますよ」


「本当!? 試験はどんなことをすればいいの!?」


「ええ、試験はギルド側が用意する試験官との模擬試合をすることです。今から申請すれば遅くとも三日後には試験を受けられますが申請しますか?」


「もちろん申請するわ!!」


 ふふ、これで上手くいけばいきなり五級になれるわね。

 試験が始まるまでの間は大人しく今のランクで受けられる依頼をこなせばいいでしょう。


「じゃあ、申請の方をお願いするわね。私はこれから依頼を受けようと思うから」


「はい、申請の方はこちらでやっておきます。やりたい依頼があれば依頼書とギルドカードをもってこちらで手続きを済ませて下さいね」


 軽く礼を言ってから掲示板の方へ向かう。

 さて、最初はどんな依頼を受けましょうか?


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