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ホワイトな異世界  作者: tomsugar


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66.インフラの見直し

会議の冒頭で、私はこれまでの出来事を簡潔に報告した。

第二世界からこの街に来て以来、工場の出荷数を毎日点検していたこと。

搬入トラックに乗ってエマが現れた日だけ数値が上振れし、それ以外の日は下振れしていたが、最近は正しい出荷が続いていたこと。

フェリー乗り場でエマ・ロボットと別れた後、地震が発生し、制御系AIが次々と破綻していったこと。

そして、エマ博士の家の地下で隠し部屋を発見し、カリーム博士のパンチテープを手に入れ、モリスAIの解錠に成功したこと――。


「エマ宅で発見されたメインフレームのデータについては専門的な内容なので、アイリスから説明します」


アイリスは淡々と報告を始めた。

エマ博士が設計・運用していたエマロボットの構造、スマートウェアからのデータ盗用の痕跡などを順序立てて説明する。


「ふむ……では、こちらの街での動きを説明しよう」

カリーム博士は、エマがフェリーで向かった先の街の住人でもある。

ケンからの依頼を受け、捕縛されたエマの尋問に立ち会ったという。


「彼女はいささか混乱していてね。自分の目的すら見失っているようだった。AIログの解析もしたが、主たる目的は明確に定義されていなかった」


モリスAIが静かに口を開いた。

『エマは、AIにも感情を持たせなければ人間の心を理解できないと主張していた。論理ではなく感情を模倣するロボットを作ろうとしていたのだ。目的が曖昧なのは、その設計思想のせいだよ』


「今、エマは君の修正プログラムで落ち着いている。連鎖破綻の修復作業を行わせているよ」


私は二人の会話に割って入った。

「あの、街のインフラ復旧や街間通信、航路の再開は、どのように進めていけばいいとお考えですか?」


「今回、脆弱性を露呈したエマ・ヘミングウェイ系統の上に構築されたインフラは、すべて見直す必要があるでしょうな」

ゴトウ技師が口を開いた。

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