表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホワイトな異世界  作者: tomsugar


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/77

60.新しい発見

「技師とヴィガを工場へ向かわせますか?」

アイリスが、私へ指示を仰いだ。


「うん、おねがい」

私はタブレットを見つめたまま答えた。


その数分後、突然、大きな地震が街を襲った。

地鳴りが低くうなり、マンションの躯体がきしむ音が響く。


2度目の大地震だ。前回よりも大きな揺れだ。


私は思わずソファーの背もたれをつかみ、身動きが取れずに揺れが収まるのを待った。


さすがのアイリスも、バランスを崩して床に伏せている。

「アイリス、被害状況の把握と、スマートウェアの稼働状況を調べて!」


「承知いたしました」


揺れが少し収まったころ、私はバルコニーに出て外を眺めた。

街の人々は、呆然としながらも、まだパニックにはなっていない。

遠くの高層ビルの照明が、何度か瞬いて消えた。


部屋の中から、アイリスの呼ぶ声がした。

「さやかさま、工場から通信が来ました。技師とヴィガが接続可能です。どうされますか?」


「いいわ、つないで」

被害対応はChronoWorksの社員に任せるしかない。今は一刻も早く、エマAIを止めなければ。


リビングの窓ガラスがすべてモニターに切り替わり、老技師の姿が映し出された。

「フジワラさま、大変な地震でしたな」

「ええ。地震のたびに被害が拡大しているから、早く手を打たないと」

私はやや切迫した声で答えた。


「さて、いただいたコマンドを入力していきます」

技師は一人ごとのように「なるほど……」「そうか」などとつぶやきながら、慎重にコマンドを実行していった。


だが――モリスAIは、何の反応も示さなかった。


「もう一度、試みます」

老技師がそう言うと、隣でヴィガが制御盤の再起動シーケンスに指をかけた。


その瞬間――

鋭い警報音が、工場のオペレーションルーム全体に鳴り響いた。


「状況を確認中です」ヴィガの声が静かに響いた。


続いて、モニター群が一斉に暗転した。

漆黒の画面に、白い文字列が浮かび上がる。


――WHAT IS YOUR DISCOVERY?(どんな発見だい?)


「モリス博士!」私は思わず、叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ