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ダイアモンドクラス  作者: 優里
シルバーへの復権

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73/96

承認と戸惑い

鳳凰学院の学年行事である合宿中、山の天気は急変し、突然雨が降り出してしまった。

生徒たちは急いでそれぞれの宿へと戻るが、優里はシルバーランクの生徒の悪意により、キャンピングカーに戻ることができず、締め出されてしまう。

震えるからだを抱きしめながら向かった先は、ダイアモンドの生徒たちがいるコテージだった。


震えるからだと声で雨宿りさせてほしいとつげる優里を快く引き入れたダイアモンドの生徒たち。

優里が、そろそろ戻ろうとしたとき、遥香に手首を掴まれ、優里は驚きと、かすかな期待の入り混じった瞳で遥香を見つめた。遥香の顔は真剣で、その瞳には優里を強く引き留めたいという、女王らしからぬ、個人的な感情がはっきりと宿っていた。





遥香は、優里の手を掴んだまま、

その瞳を真っ直ぐに見つめ、決意を込めて語りかけた。




「優里……戻らなくても、いいんじゃない……?」



その言葉は、嵐の夜の轟音にも負けないほど、

優里の心に深く響き渡った。


それは、学園の厳格な階級制度、

そして優里がこれまで背負ってきた孤独と絶望を、

遥香が自らの手で打ち破ろうとしているかのような、衝撃的な一言だった。



優里は、遥香の言葉の意味を理解しようと、呆然と立ち尽くした。


「戻らなくてもいい」とは、

つまり、このダイアモンドコテージに留まることを許される、ということなのか。


ダイアモンドでもない自分が、ダイアモンドの聖域に、

一夜だけでなく、このまま居続けることを許されるのか。



優里の目には、戸惑いと、

信じられないほどの希望が入り混じった涙が浮かんだ。


遥香の手の温かさが、彼女の心に、

これまでにないほどの安堵と、

遥香が本当に自分を必要としているのかもしれないという、

かすかな期待をもたらした。



篠原悠、日向朔也、鷹城玲司、宮瀬真佑、

そして猫耳をつけた向井渉は、

遥香のこの言葉に、それぞれの表情で反応していた。


悠は満足げに頷き、

遥香が自らの意思で計画の核心へと踏み込んだことを確信した。


真佑は感動に瞳を潤ませ、

朔也と玲司は静かに見守り、

渉は複雑な表情で二人の姿を見つめていた。



この瞬間、遥香と優里の関係は、

学園の階級や過去の誤解を超え、

新たな局面へと突入しようとしていた。



嵐の夜は、二人の間に、かけがえのない絆を紡ぎ始めていた。



遥香の言葉に、優里は驚きと、

信じられないほどの希望が入り混じった表情で立ち尽くしていた。


その時、鷹城玲司が、冷静ながらも確かな声で、遥香の言葉を後押しした。



「いいんじゃないか?」



玲司の賛同は、優里にとって大きな意味を持っていた。


ダイアモンドのメンバーが、彼女の滞在を認める。


それは、学園のルールを司る彼らが、

遥香の個人的な願いを優先し、

優里を受け入れるという、明確な意思表示だった。


優里は、玲司の言葉に、さらに戸惑いを深めた。


彼女は、これまでの学園生活で、

常に階級の壁と、自分を排除しようとする視線に晒されてきた。


そんな自分が、ダイアモンドの聖域に留まることなど、想像もできなかった。



「でも……」



優里は、か細い声で反論しようとした。


彼女の頭のなかには、シルバークラスの明日の活動、

そしてキャンピングカーで待つクラスメイトたちの顔が浮かんでいた。


彼らに迷惑をかけるのではないか、

また新たなトラブルを引き起こすのではないかという不安が、彼女の心をよぎった。


しかし、優里の言葉は、日向朔也によって遮られた。



朔也は、優里の不安を察したかのように、優しい声で告げた。



「俺が伝えるから」



朔也の言葉は、優里が抱える全ての懸念を払拭するものだった。


彼がシルバークラスの教員や生徒たちに連絡を取れば、

優里がコテージにいることは問題なく処理される。


それは、ダイアモンドクラスが持つ、

学園内での絶大な権力を示すものでもあった。



篠原悠は、この一連のやり取りを、暖炉のそばで静かに見守っていた。


遥香の決断、そして他のメンバーたちの迅速なサポート。


全てが彼の計画通りに進んでいた。


優里がダアモンドコテージに留まることは、

遥香と優里の関係を決定的に深めるための、最も重要な一歩となる。



向井渉は、猫耳をつけたまま、この状況を冷静に分析していた。


優里がコテージに留まることで、遥香との接点は飛躍的に増える。


そして、彼の情報収集能力が、

さらに二人の関係を加速させるための「燃料」となるだろうと、

彼は確信していた。



優里は、遥香に掴まれた手と、

朔也の力強い言葉、そして玲司の賛同に、ただ立ち尽くしていた。


彼女の心は、不安と、しかしそれ以上に、遥香の優しさと、

ダイアモンドメンバーたちの温かさに包まれ、

これまでにないほどの安堵と希望を感じていた。


この嵐の夜は、優里の人生を大きく変える、決定的な転換点となる。



朔也は、優里の不安げな表情と、

遥香の優里を引き留めたいという強い意志を受け、

迷うことなく行動に移った。


悠の計画を確実に進めるため、

そして何より優里の不安を取り除くため、

彼が直接シルバークラスのキャンピングカーへ向かう必要があった。



朔也は、リビングルームの隅に立てかけてあった傘を手に取ると、

遥香や優里、そして他のダイアモンドメンバーたちに軽く視線を送り、

コテージのドアへと向かった。



「すぐに戻る」



彼の言葉は簡潔だった、

その声には、優里を安心させるという確かな意志が込められていた。


真佑は心配そうに朔也を見送ったが、玲司は信頼の眼差しで頷いた。


向井渉は、猫耳をつけたまま、

タブレットの画面から顔を上げ、朔也の背中を見つめた。


彼の脳内では、この行動が学園の連絡網にどのような影響を与えるか、

そして優里の状況がどのように伝わるか、詳細なシミュレーションが行われていた。



コテージの重いドアが開き、

朔也は嵐が吹き荒れる外の世界へと足を踏み出した。


冷たい風と雨が容赦なく彼の体を打ち付けたが、

彼は傘をしっかりと差し、

迷うことなくシルバークラスのキャンピングカーが並ぶエリアへと向かった。



彼の心には、ただ優里の安全を確保し、

彼女がダイヤモンドコテージに滞在することの正当性を伝えるという、

明確な目的があった。


嵐のなかを歩く朔也の姿は、

ダイアモンドクラスがその権力をもって、

学園のルールを動かし、特定の生徒を守ることを厭わないという、

強いメッセージを体現しているかのようだった。



キャンピングカーのドアの向こうで優里を締め出した生徒たちは、

この嵐のなかで、まさかダイアモンドのメンバーが

直接自分たちの元へやってくるとは夢にも思っていなかった。



朔也の訪問は、彼らに、

そして学園全体に、優里の置かれた状況が

単なるクラスメイト間のトラブルではないことを、改めて突きつけることになる。



嵐のなかをキャンピングカーへと向かった朔也は、

びしょ濡れになりながらも、その一台の前で立ち止まった。



窓の光がわずかに漏れるなか、彼は迷うことなくドアを力強くノックした。



キャンピングカーのなかでは、優里を締め出した生徒たちが、

外の激しい雨音と、自分たちの行動への不安に苛まれていた。


突然のノックに、彼らは一瞬、身を硬くした。


まさか、この嵐のなかで、

誰かが訪ねてくるとは思っていなかったからだった。



ドアがゆっくりと開かれ、生徒の一人が顔を覗かせた。


しかし、そこに立っていたのが、

学園の最高位に君臨するダイアモンドメンバーの一人、

日向朔也だと気づいた瞬間、彼らの顔は恐怖と驚愕に凍り付いた。



朔也は、顔に雨粒をつけたまま、

冷たい視線でキャンピングカーの中を見回した。


彼の声は、外の嵐の音にも負けないほど静かで、

しかし、その場の空気を一瞬にして凍らせるほどの重みを持っていた。



「……性格悪いな、あんたら」



朔也の言葉は、まるで氷の刃のように、

生徒たちの心に突き刺さった。


普段、感情を表に出さない朔也からの、

直接的で、個人的な非難。


それは、彼女らが優里に行った行為が、

単なるいじめの範疇を超え、

ダイアモンドメンバーの逆鱗に触れたことを意味していた。



キャンピングカーのなかは、

嵐の音すら聞こえないかのような、絶対的な静寂に包まれた。


生徒たちは、恐怖に震えながら、

朔也の冷たい視線から逃れるように目を伏せた。


彼らは、自分たちが犯した過ちの代償が、

いかに大きいものであるかを、今、痛感していた。


朔也の冷たい一言は、

シルバークラスのキャンピングカーのなかにいた

生徒たちを完全に凍り付かせた。


学園の最高位に立つダイアモンドのメンバーから、

まさかこれほど直接的な非難を受けるとは予想だにしていなかった。


恐怖と後悔が浮かび、

誰もが押し黙り、朔也から視線を逸らそうとした。


誰もが言葉を失い、身を縮めるなか、

朔也は彼女らの反応を冷静に見つめていた。


彼の目的は、ただ叱責することだけではなかった。



「宝来優里は、コテージで保護している」



朔也は、静かに告げた。


その言葉は、優里がこの嵐のなかで安全な場所にいること、

そして、その場所がダイアモンドの聖域であるコテージであることを明確に伝えた。


それは、優里を締め出した生徒たちにとって、最大の衝撃だった。


彼女らが軽んじ、排除しようとした少女が、

学園の絶対的権力を持つダイアモンドに、

今、直接的に守られているという事実。



「彼女の明日の合宿の活動は、ダイアモンドが責任を持つ」



朔也はさらに続けた。


これは、優里がシルバークラスの活動に参加しないことを告げると同時に、

彼女がもはや彼らのクラスの範疇を超えた存在として扱われることを意味していた。


優里がシルバーに昇格したばかりでありながら、

ダイアモンドが彼女の行動に直接介入するという異例の事態は、

彼らが優里を特別な存在として認識していることを示していた。



「そして、今後、宝来優里に二度と不当な行いをしないこと。これ以上、彼女に危害を加えるようなことがあれば、貴様ら全員、相応の処分を受けることになるだろう」



朔也の最後の言葉は、明確な警告だった。


彼の声には、感情がこもっていなかったが、

その背後にあるダイアモンドの絶大な権力が、

生徒たちを震え上がらせるには十分だった。



彼らが優里に対して行った行為が、

もはや単なる「いじめ」では済まされないことを、彼らは痛感した。


キャンピングカーのなかは、重い沈黙に包まれたままだった。


生徒たちは、朔也の言葉が持つ意味を噛み締め、

自分たちの軽率な行動が招いた事態の大きさに戦慄していた。


彼らの目には、優里に対する恐怖と、

ダイアモンドへの畏敬の念が混じり合っていた。


朔也は、伝えるべきことを伝え終えると、

それ以上何も言わず、くるりと踵を返した。



再び傘をしっかりと差し、嵐のなか、

コテージへと戻っていった。


彼が去った後も、キャンピングカーのなかには、

朔也の冷たい視線と、その言葉の残響が、深く刻み込まれていた。



嵐のなか、シルバークラスのキャンピングカーから戻った朔也は、

コテージのドアを開け、暖かな光が満ちるリビングルームへと足を踏み入れた。


彼の髪と服は濡れていたが、その表情は冷静で、

任務を終えた男の確かな手応えが見て取れた。



優里は、ブランケットに包まれたまま、不安げな表情で朔也を見つめた。



彼女は、自分のせいで

朔也がわざわざ嵐のなかへ出て行ってくれたことへの申し訳なさと、

クラスメイトたちがどう反応したのかという緊張でいっぱいだった。



遥香もまた、朔也の帰還に安堵した様子で、

その視線は優里と朔也の間を行き来していた。


悠は、暖炉のそばで静かに朔也を迎え入れ、彼の報告を待っていた。


真佑と玲司、そして猫耳をつけた渉も、それぞれの場所から注目していた。


朔也は、びしょ濡れになった傘を閉じ、遥香と優里に視線を向けた。



「心配ない」



朔也の最初の言葉は、優里の不安を即座に和らげた。


優里は、その言葉にホッと息をつき、その顔に安堵の色が浮かんだ。



次に朔也は、遥香に視線を移し、簡潔に報告した。



「シルバーの連中には伝えた。優里がここにいること、そして、二度と優里に手を出さないよう、警告もな」


朔也の報告は、遥香が優里を

コテージに迎え入れたことの正当性を確立し、

同時に優里が再び不当な扱いを

受けることはないという安心感をもたらした。


遥香は、小さく頷き、優里の方へと目を向けた。


優里の顔に浮かんだ安堵の表情を見て、

遥香の心にも温かいものが広がった。


朔也は、続けて優里にも直接語りかけた。



「お前も、気に病む必要はない。今回は、奴らが完全に度を越していた」


朔也の言葉は、優里の自己責任感を和らげ、

彼女がこの状況の被害者であることを明確にするものだった。


これは、優里が心の傷を癒し、

前に進む上で重要なメッセージだった。


悠は、朔也の報告に満足げに頷いた。


「よくやった、朔也。これで、優里は完全に安全だ」



悠の言葉には、計画が順調に進んでいることへの確信が込められていた。


彼は、遥香と優里の関係を深めるための、

次のステップがすでに視野に入っていた。



渉は、朔也の報告を聞きながら、タブレットの画面に視線を戻した。


彼の脳内では、学園内の各クラスの生徒たちの心理状況や、

優里に対する認識の変化に関するデータが高速で更新されていた。


この夜の出来事が、今後の情報戦にどのような影響を与えるか、

渉はすでに次なる戦略を練り始めていた。



朔也の報告が終わり、コテージには安堵の空気が満ちていた。


優里は、自分がこの温かい場所にいられることへの感謝と、

遥香とダイアモンドメンバーたちの優しさに包まれていた。



その時、真佑が、控えめながらも明確な声で、

新たな「問題」を提起した。


彼女は、コテージのリビングルームを見回し、

そして誰もが知っている事実を、

わざとらしく確認するように告げた。



「でも……ベッド、6個しかないよ?」



真佑の言葉は、コテージにいるダイアモンドメンバー全員が

6人であるという事実を、優里と遥香の脳裏に突きつけた。


つまり、優里がここに滞在すれば、誰かがベッドを失うことになる。


それは、直接的な問題提起であり、

同時に、この夜の配置を巡る、新たな「ゲーム」の始まりでもあった。


優里は、真佑の言葉にハッとした。


自分が入れば、誰かの寝場所を奪ってしまう。


その事実に、彼女の顔に再び申し訳なさが浮かんだ。



悠は、真佑の言葉に微かに口元を緩めた。


これは、彼が計画していた通りの展開だった。


この「ベッド問題」は、優里と遥香の関係をさらに深めるための、

そして遥香自身に優里へのより深い責任感と行動を促すための、

絶好の機会となるからだった。



渉は、猫耳をつけたまま、真佑の言葉が持つ意味を即座に理解した。


彼は、悠の戦略が、いかに細部にまで計算されているかを改めて感じていた。


渉の視線は、遥香と優里の間を行き来し、

これから二人がどのような選択をするのか、静かに見守っていた。



優里は、手に持っていた温かいブランケットを

ぎゅっと握りしめ、リビングルームの隅を指差した。



「私は、このブランケットで十分です。ここで寝ますから」



彼女の声は、控えめでありながらも、

迷惑をかけたくないという強い意志が込められていた。


これまでにも、幾度となく孤独と不遇を経験してきた優里にとって、

床で寝ることは決して珍しいことではなかった。


むしろ、この温かいコテージの屋根の下にいられるだけで、

彼女にとっては十分すぎるほどの恩恵だった。


優里の言葉に、篠原悠は静かに目を細めた。


優里の自己犠牲的な性格は、彼の予測通りだった。


しかし、この優里の遠慮が、

遥香の心にさらなる火を灯すことを、悠は知っていた。


遥香は、優里の言葉を聞き、その瞳に複雑な感情を浮かべた。



優里が自分に遠慮していること、

そして、まだ完全に安心してこの場に身を置けていないことに、

遥香は心を痛めた。


女王として、優里に最高の環境を提供すべきだと考える遥香にとって、

優里が床で寝るなど、あってはならないことだった。


遥香の瞳に迷いはなかった。


彼女は、優里が完全に安心し、

ダイアモンドの庇護下にあることを実感させたいと強く願った。



「そんなこと、言わせない」



遥香の声は静かだった。

優里が反論する間もなく、

遥香は優里の手からブランケットを取り上げると、

自分のすぐそばにあるソファを軽く叩いた。



「私の隣で寝なよ」



遥香の言葉は、優里にとって予想外の提案だった。


女王である遥香が、自分と同じソファで眠ることを提案している。


それは、階級の壁を越え、優里を「対等な存在」として、

それ以上に「大切な存在」として扱おうとする遥香の強い意思の表れだった。



優里は、遥香のまっすぐな視線と、その言葉の重みに、ただ立ち尽くした。


しかし、遥香の瞳の奥に宿る、

純粋な優しさと心配が、優里の心を包み込んだ。



悠は、遥香のこの決断に、満足げな笑みを浮かべた。


真佑は、遥香の優しさに感動し、思わず感嘆のため息を漏らした。


彼女はすぐに動き出し、遥香と優里が快適に休めるように、

ソファにクッションを並べたり、

もう一枚ブランケットを用意したりと、細やかな気配りをした。


朔也と玲司も、遥香の行動に静かに頷いた。


彼らは、遥香が優里に対して抱く感情が本物であることを理解し、

この関係がダイアモンド全体の利益にも繋がることを知っていた。


渉は、猫耳をつけたまま、

ソファに並んで座る遥香と優里の姿を、複雑な感情で見ていた。


あの策略が、まさかここまで遥香の心を動かすとは。


しかし、彼の顔には、

この「ゲーム」が予想以上の展開を見せていることへの、

かすかな高揚感が浮かんでいた。


彼は、この二人の距離が縮まることで、

学園全体のパワーバランスがどう変化していくかを予測し始めていた。



優里は、遥香の隣に座ることを躊躇したが、

遥香の強い視線に促され、おずおずとソファの端に身を寄せた。


遥香は、優里の震える肩にそっと手を置き、

温かいブランケットをさらに深くかけてあげた。



嵐の夜、ダイアモンドコテージの温かい光のなか、

学園の女王と、ブロンズから這い上がった少女は、

初めて身体を寄せ合い、眠りにつくことになる。


この夜は、二人の関係、

そして学園の未来を大きく変える、記憶に残る一夜となる。


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