バカでも書ける小説の書き方
私は物知らずです。
『これについてだけは詳しいぞ! 知識豊富だぞ!』といえるものは何もありません。
何もありません!(๑•̀ㅂ•́)و✧
そのことだけは胸を張っていえます。
私は長いこと詩を書いていましたが、小説は書いたことがありませんでした。
詩は、物知らずでも書ける。
感覚で書けばいいものだから、知識とかは特にいらない。
そう思っていました。
自分でいうのも何ですがネットなどで結構人気が出て、むしろバカだからこそ健常な人に面白がってもらえるものが書けるのだと自負していました。
逆に小説は、物知らずだと書いてはいけないもの、たとえば学校を舞台にした小説なら、学校の仕組みや裏で暗躍するPTAの実態まで学校というものに関して熟知していなければ書いてはいけないような、そんなものだと思っていました。だから自分には書けない、書いてはいけない、と。
学生時代にはストーリー漫画を描いていました。ノートに鉛筆描きだけど……。
でもストーリーの作り方がヘタクソで、起承転結は意識してるものの、その起承転結にキャラが振り回されて、今読み返すと『ここでこのキャラがなんでこんなことするの!?』とか『このキャラがここでこんな気持ちになる意味がわからない!』とか思えるようなものでした。
漫画を描いていた頃、私は一応プロットのようなものを設定していました。
もっとも漫画のネームといえるようなものではなく、自分の頭の中に、最初から最後までの展開を予め作っていて、それに従って描いていたというだけの話ですが。
物真似もよくやってました。
『いいな』と思った商業作品があれば、そのストーリーをそっくりそのまま自分のキャラにやらせたり──
キャラをパクって『ニャンコ13』というプロフェッショナルな猫の狙撃手とかも描いていました。
詩でもストーリー性をもたせたものをよく書きました。でもどちらかというと……というよりはっきりと、感覚だけで書いたわけのわからない彫像みたいな詩のほうが評価されました。
なろうで代表作シリーズに入れている『わたしはそのひとが、好きだった』という小説は元々詩で書いていたもののリメイクですが、詩でネットに発表した時は誰も評価してくれず、ポイントは0でした。
自分は物語を作る才能がないんだな──
漫画は絵もヘタだし……
わけのわからない物体みたいなヘンテコな詩を書くしかできないんだ……
長いこと、そう思っていました。
なろうに来て初めて小説を書きました。
知り合いが先になろうをやっていて、そのひとのアカウントで書かせてもらいました。
物語詩みたいな形で、実際に見た夢のことを書いたのですが、我ながらきちんとした文章が書けました。18ポイントもいただけました。
調子に乗って自分のアカウントを作り、このペンネームでの処女作を書きました。スラスラサラサラと書きました。
読み直すとやはり矛盾だらけで自分で面白がっているだけの作品ですが、書いたことで自信がつきました。やるな、私! と気に入りました。
自信がつくと止まらなくなり、いつの間にかとんでもない数の投稿をしていました。
私はプロットを練って設計図通りに物語を組み上げると破綻するというところが未だにあります。キャラが物語のための操り人形みたいになってしまって、その行動や感情が意味不明なものになる。
登場人物をぽんと野に放って、「ほら、好きに遊んでごらん」とやると、我ながらうまく行きます。物語がどこへ行くのかはキャラに聞いてくれみたいになるけど、自分でいうのも何だけど物語が生き生きとする。
昔の、自分には物語を作る才能はないと思っていた私に言ってあげたい。
「好きに書けばいいんだよ」
「そのまま書き続けてれば、書けるようになるよ」
もちろん、人によって小説の書き方というのは様々でしょう。合う書き方、合わない書き方というものがあるのでしょう。
私にはこの、キャラ任せでどこへ進んでいくのかわからない書き方が合っていたというだけの話のように思います。
また、昔は書けなかったけど、色んな本を読み、色んな映画を観ているうちに、インプットがアウトプットの力に変わったとも思えます。
結局何が言いたいかというと……
自分に合ったやり方を見つけ、書き続けていれば、いつの間にか小説は書けるようになる!
私みたいな物知らずのバカでも書けるようになったんだから、誰でも書けるようになるよ!
(๑•̀ㅂ•́)و✧
……まぁ、いつかは成り行き任せを脱して、練りに練ったものが書けるようになりたいなとは思っていますが──
とりあえず今はこれでいいのだ!\(^o^)/
自分を認めてあげることこそ大事!
そして継続は力なり!
賢いひとと自分を比べない! ヘコむから!
とりあえずたとえば法律のことを熟知してなくても法律についての小説を書いてもいいんです。
だって感想でツッコんでもらえれば自分が成長できる!(๑•̀ㅂ•́)و✧
バカでも小説は書ける!