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【書籍化】推し騎士に握手会で魔力とハートを捧げるセカイ(連載版)  作者: 緑名紺
番外編

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38 番外編 インタビュー記事~トップ騎士編~


X(旧Twitter)にアップしていたSSをまとめ、一部加筆修正したものです(質問が増えてます)。

こんなものを自作してしまって少々恥ずかしいですが、せっかくなので……。



 

 星灯騎士団情報誌――『星灯だより/最新号』より抜粋

 特別企画 トップ騎士インタビュー



 教えて! アステル団長Q&A


 ――ご家族について教えて下さい。


 みんな知ってると思うけど、両親と兄が一人。母上は気高くて格好いいし、兄上は思慮深くて格好いい! 自慢の家族だよ。休憩時間を合わせてよく一緒にお茶をしてる。

 あと長く城で働いてくれてるみんなのことも家族だと思ってるし、最近はポムテルっていう子犬を飼い始めてますますにぎやかで楽しくなった! 

 え、父上? 父上のことは……尊敬はしている。うん。厳しい方だからこういう場で名前を出すと怒られるんだ。ごめんな。仲が悪いわけじゃないから。


 ――ご趣味はなんですか?


 ジョギングだ。早起きできた日は、城の周りを走ってみんなに挨拶してる。庭師や料理人の働いている姿を見ると、俺も頑張るぞって気持ちになれるんだ。

 あと、無心で走っていると目が覚めるし、考えもまとまる気がするな。リフレッシュにちょうどいい。

 あ、最近はポムテルも一緒に走ってくれるんだ。すごく可愛くて癒される。途中で飽きてすぐメイドに抱っこされに行くけどな。


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 うーん……恋人を作る予定はずっとないから、想像で答えればいいんだよな?

 そうだなぁ。どちらかというといろいろしてあげたいんだけど、強いて言うなら…………膝枕とか?

 うわっ、恥ずかしいな、これ!

 ごめん、俺、好きな人に甘えてみたくて。いっぱい褒めて労わってくれたら嬉しい。


 ――全く別の人生を送れるなら何をしたいですか?


 これは難しい質問だな。今の人生に特に不満もないし、どんな生い立ちでも苦労や幸福はあるだろうし……こういうの考えるのは面白いんだけどな。

 でも、そうだな、やっぱり俺はみんなの笑顔がたくさん見られるようなことがしたい。今みたいに人々を守る仕事でもいいし、もっと直接的にみんなを楽しませることでもいい。

 あ、歌劇の役者とか? 何度か招待されて観劇に行ったことがあるけど、夢のような時間をみんなで共有できて最高だった。やってみたいかも。


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 騎士団の仲間とは全員仲が良いつもりだ!

 ……特に仲の良い奴? やっぱりトップ騎士たちとはよく関わるかな。

 一番よく話すのはジュリアンだな。仕事が早くてものすごく頼りになるんだ。俺のことよく見ていてフォローしてくれる。

 付き合いが長いのはトーラだ。幼なじみで、ずっと一緒に切磋琢磨してきた。俺が強くなれたのはトーラがいてくれたおかげだと思う。

 バルタには酒の飲み方を教えてもらったなぁ。いつも面白い話を聞かせてくれるんだ。何があってもどんと構えていて格好良い。

 面白いと言えば、リナルドは最高だ。その場にいるだけで楽しい気持ちにしてくれる。誰よりも自由なのに、誰よりも不自由と戦ってるよな。応援してる!

 ミューマは弟みたいに可愛い。俺より精神年齢高いんじゃないかってくらい大人びてるけど、たまに無邪気に笑っている姿を見るとすごく嬉しくなるんだ。

 みんな、安心して背中を預けられる最高の仲間だよ。大好きだ!




 教えて! トーラ様Q&A


 ――ご趣味はなんですか?


 なんでこんなこと答えなきゃいけねぇんだよ、めんどくせぇな。

 趣味なんて楽しげなもんじゃねぇけど……強いて言うなら鍛錬と瞑想。常に心身ともに鍛えてるつもりだ。

 休憩中は何をしているか? そんな時間ねぇよ。休むのは寝る時くらいだ。


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 マジでなんでこんなこと答えなきゃいけねぇんだ!

 言いたくねぇし、考えたくもない! 大体、恋愛禁止の騎士に聞くことじゃねぇだろーが!


 ~説得中~


 しつこい! ああ、もう、適当に答えるから真に受けるなよっ。

 ……服を選んでもらう。たまにある式典とか城からの呼び出しで着ていく用のな。

 さすがに陛下や王太子殿下の御前で、見苦しい格好をするわけにはいかねぇからな。ファッションのことなんか俺にはよく分かんねぇから、代わりに決めてくれると助かる。

 文句なんか言わねぇよ。恋人ならちゃんと俺のこと考えて選んでるんだろうし、こっちが頼んでるのにそこを疑ったら終わりだろ。


 ――ご家族について教えてください。


 家族は両親と兄が一人、あと弟と妹がいる。俺は四人きょうだいの二番目だ。クロム家では最後に生まれた男が家を継ぐことになっているから、弟が次の当主だな。俺や兄貴よりも賢いし、適任だと思うぜ。代々王家に騎士として仕え、時には盾となって死ぬのが役目だ。弟に先に死なれたくねぇから当主にして守ることにしたらしい。

 一番下の妹はまだ幼くて、家族全員に可愛がられてる。我が家のお姫様って感じだな。……怖がられてるみたいで俺にはあんまり近寄ってこねぇ。別に気にしてない。全然気にしてねぇよ! 放っとけ!


 ――自慢できることはなんですか?


 自慢だぁ? そういうことをひけらかす趣味はねぇよ。俺が誰よりも優れてることなんてねぇし、口にしたら満足して成長が止まる気がする。

 ちょっとしたことでもいいって言われてもな………………じゃあ、猫?

 実家で飼っている猫たちが、なぜか一番俺に懐いてる。だからって嬉しくはねぇよ。暑苦しいし、膝の上に乗られると身動きが取れなくなるし、困ることの方が多い。


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 いない。以上。

 ……うるせぇ! ぼっちって言うな! 俺が可哀想な奴みたいだろ!

 他のトップ騎士をどう思ってるか聞きたい?

 んなもん、リナルドは鬱陶しいし、ミューマは生意気だし、バルタは何考えてるのか分かんねぇ。まぁ、戦闘面では信頼できるけどな。危なげがない。

 ジュリアンは初めて会った時からずっと大嫌いだ。うざい。わりと真剣に滅びてほしい。

 アステルは……別に嫌っちゃいねぇけど、性格が合わねぇんだよ。一緒にいると常に負けた気分になってムカつくし。あいつの方に非がないのがまた……。

 もうこれくらいでいいだろ。俺は鍛錬に行くからな!





 教えて! リナルド様Q&A


 ――ご趣味はなんですか?


 よくぞ聞いてくれた! たくさんあるよ。

 まずはファッション研究。みんなの憧れの騎士であり続けるためにも、流行に乗り遅れるわけにはいかない。後は乗馬だろ、ダーツやビリヤードも嗜むし、香水の調香なんかもする。

 格好良い趣味ばかり? それはそうだよ。格好良くあろうと努めているんだからね。

 いやぁ、時間がいくらあっても足りないな!


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 これもたくさんある!

 手を繋いでほしいし、お姫様抱っこさせてほしいし、あーんでご飯を食べさせてほしいし、ダーリンって呼んで甘えてほしい。

 可愛い恋人と一日中ずっと密着して過ごせたら幸せだろうね! たくさんデートしてイチャイチャしたい!

 はは、そんな日が、いつか俺にも来るんだろうか……。


 ――ご家族について教えてください。


 両親と兄と姉の五人家族だよ。俺は伯爵家の次男というか、末っ子なのさ。それはそれは可愛がられて育った。俺のことが大切すぎたのか、なかなか星灯の騎士になるのを許してもらえなくて、入団が遅れてしまったくらいだ。

 まぁ、命がけの仕事だから仕方ないし、家族に心配をかけるのは申し訳ないと思ってるよ。『天職すぎて辛くなるからやめておきなさい』と言われたのも、今思えば俺のことを想ってくれていたんだろうな……ははは、本当に俺のことをよく分かってる。あは、あはははっ!



 ――苦手な物事はありますか?


 それはもちろん、女の子の涙さ!

 職業柄、女の子に心配をかけて泣かせてしまうことが多くて、いつも心苦しく思っているよ。まぁ、俺もよく泣いて困らせてしまっているんだけど……分かってほしい。姫君たちと同じかそれ以上の量の涙を俺も流しているということは、それくらい大切に想っているってことなのさ。

 できれば可憐な笑顔で任務に送り出してくれ。俺が恋患ってさらに泣いてしまうくらいにね。

 ……あれ、なんの話だっけ?


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 男と仲良くしてもなぁ……あ、ウソウソ。もちろん男同士でつるむこともあるさ。

 トップ騎士たちと? 仲が良いかは分からないけど、悪くはないね。

 アステルはいつも笑顔で話を聞いてくれて、本当に良い奴だよ。一番人気なのも納得。俺が手放しで褒める唯一の男さ。

 ジュリアンは……まぁ、ああいう存在も必要だとは思うよ、うん。姫君たちのためにも多くは語らないでおく。

 トーラのあのストイックな生き方、尊敬はするけど絶対真似できないね。あと、もうちょっと俺に優しくしてほしい。

 バルタみたいなワルそうな男、色っぽいお姉さんたちにモテるんだよな。はぁ、羨まけしからん。今度一緒に歓楽街を歩いて恩恵にあやかりたい。

 ミューマは大人っぽく見えるけど、実は世間知らずだから、俺が面倒見てやらないとな! 調子に乗ってるとたまに辛辣な言葉で刺されるよ。

 ……おっと、失礼。そろそろリナルドガールズと遊びに行く時間だ。またね!






 教えて! ジュリアン様Q&A


 ――ご趣味はなんですか?


 そうですね。アステル様の輝きを世間に届ける方法を考えることでしょうか。

 もちろん我が王国の民なら皆、言われずともあの御方の素晴らしさは理解しているとは思うのですが、まだまだ感謝の心が足りません。

 ええ、そうです。同じ時代に同じ王国に生まれたことがどれほど恵まれているか国民に自覚していただくためにも、アステル様の魅力をもっともっとお伝えしなければ――。


 ~ここから数十分にわたりアステル様への称賛~

 ※文字数の都合により省略させていただきます。


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 私の恋人になれるということは、それだけで人として文句の付けどころがない素晴らしい方という証明ですから、何もしていだく必要はありません。生きてそばにいて下さるだけで十分です。

 はぁ、それでは企画倒れ? ……仕方がありませんね。

 私といる時はできるだけ取り繕わず、自然体でいてほしいですね。弱味や本音を教えていただけると、嬉しく思います。


 ――ご家族について教えてください。


 両親と姉が一人です。伯父が公爵位を継ぎ、現在宰相を務めており、父はその補佐をしています。家族仲は良好だと思いますよ。嫁いだ姉も頻繁に帰ってきていますし、伯父一家とも同じ敷地内で暮らしているので。

 ふふ、実は血縁者には共通点があるんです。皆、エストレーヤ王家のどなたかに傾倒し、熱心に仕えているんですよ。時には誰が一番お役に立っているかで言い争うことも……いえ、仲良しですよ。ええ、とても。


 ――今一番欲しいものはなんですか?


 有難いことに、欲しいものの大半は自分の力で入手できます。口に出して憚られないものとなると……アステル様の写真を用いた日めくり卓上カレンダーなどでしょうか。

 この私の権限をもってしても、なかなかグッズ化には至らず、姫君たちにも申し訳なく思っております。ご本人からもやんわりと撮影を断られてしまいましたし、そもそも貴重なお時間をいただくわけにもいきません。

 ああ、あれがあれば毎日ストレスなく明日の訪れを楽しみにできるというのに、残念です!


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 アステル様、と言いたいところですが……恐れ多いですね。大変光栄なことに、食事をご一緒させていただく機会は多いですよ。どんなにお忙しい時でも美味しそうに召し上がっていて、眼福でございます。

 他の騎士? ふふ、トップ騎士たちのことを聞きたいんでしょう?

 バルタは組織というものが分かっていて、気を回してくれて助かっています。ミューマは魔術について同じレベルで議論を交わすことができるので有意義な時間を過ごせます。

 それに比べてリナルドとトーラはお子様で、目を離すとすぐ泣いたり怒ったりして騒がしいです。心を痛めながら注意しているのに聞き入れてもらえず、嘆かわしい限りですよ。ですが、まぁ、アステル様の周囲を飾るのにこれ以上の華はありません。

 想像以上に見目麗しい騎士団になって、誇らしいです。






 教えて! バルタ様Q&A


 ――ご趣味はなんですか?


 酒を飲むこと。大勢で賑やかに飲むのも、一人で静かに飲むのもいい。美人を眺めたり、音楽を聴きながら飲むのは格別だな。

 ああ? 楽器の演奏を聴くのが好きなんだよ。似合わねぇかもしれねぇが。

 劇場に金払って聴きに行ったことはねぇな。酒場とか路上の自称音楽家のド下手な演奏でいいんだ。耳を楽しませること自体、オレにとっちゃ十分贅沢なことなんだ。


 ――ご家族について教えてください。


 家族はいない。ああ、気づいた時にゃいなかったんだよ。親の顔もあんまり覚えてねぇ。寂しかったこともあったと思うが、もうそういう感情すら忘れちまったな。まぁ、周りの大人に適当に世話焼かれて育ったし、同じような境遇のガキの面倒を見てやってたら、いつの間にか大人になってたくらいだ。天涯孤独つってもだいぶマシな方だろ? 

 は? 前科のことは今言うなよ。親がいなくたって立派な奴はたくさんいるし、大切に育てられても犯罪に走る奴もたくさんいる。関係ねぇと思うぜ。

 まぁ、星灯の騎士になれるようなツラの良さ頑丈さは親譲りなんだろうけどよ。そこだけは感謝してもいいな。


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 してほしくねぇことならあるが……束縛や干渉とか、べたべたくっつかれるのは嫌いだね。ようするに放っておいてほしいってことだな。

 他に恋人にしてほしいこと? そりゃ〇〇や××(※自主規制)――この記事は子どもも読む? へいへい、分かった。先に言えよ。

 オレを気遣わず、好きなことやってニコニコしてくれりゃいい。機嫌の悪い女は怖いからな。


 ――日常のささやかな幸せはなんですか?


 二度寝。最近は二日酔いになるほど飲んじゃいねぇんだけど、それでも朝は弱いんだよ。

 むしろ昼まで一度も起きずに爆睡するのが理想だな。任務の日はさすがに自力で起きるが、訓練をサボろうとしても誰かが起こしに来やがるんだ。別に俺がいなくても支障はねぇだろうに、真面目な奴が多くてな……自分がボスじゃねぇ組織ってのは窮屈だぜ。まぁ、面倒見てもらえるうちが花っていうし、迎えに来られれば応えるぞ。三度寝はしねぇ。


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 仲の良さなんて気にしたことねぇな。その日飲める奴と過ごしてる。

 トップ騎士とも飲みに行くのかって? 一応全員行ったことあるぜ。

 アステルは笑い上戸でリナルドは泣き上戸。めちゃくちゃ絡まれたが、不思議と楽しかったな。トーラは酔うと眠くなるからって一杯しか付き合ってもらえなかった。迷惑かけたくねぇんだと。可愛い奴らだぜ。

 ジュリアンはいくら飲んでも顔色一つ変わらねぇし、腹の中も見せねぇ。成人したてのミューマは、初めて飲んだ酒を「まずい」ってオレに押し付けてきやがった。こいつらは可愛くねぇな。いつか再挑戦したいと思ってる。

 六人で行ったら収拾つかなくなりそうだな……まぁ、命預けてる相手だ。なんやかんやで美味い酒は飲めるだろうよ。





 教えて! ミューマ様Q&A


 ――ご趣味はなんですか?


 魔術の研究や読書かな。外に遊びに行くよりも、家の中で静かに過ごしたい。

 あ、でも、甘いものを食べに行くのは好きだよ。おばあちゃんが作ってくれる素朴なお菓子も好きだけど、お店でしか食べられないものもあるでしょ?

 僕が考えた騎士カフェの推しメニュー、クリームたっぷりで甘党には最高だと思う。甘いものが苦手な子は……ごめんね。


 ――恋人ができたらしてほしいことを教えてください。


 全然想像できないな。初恋もまだだし、あんまり興味ない。一生恋しないかも。

 難しく考えなくていいなら、お菓子を作ってくれたら嬉しいよ。最高のプレゼントかも。

 失敗したら? え、家庭で作れるお菓子なんてレシピ通りに作れば大丈夫じゃない? ……ああ、卵を割れない人もいるか。それは僕もたまに失敗するし。

 なら、僕も隣で一緒に作るよ。それで出来たてを一緒に食べたいな。楽しそうだね。


 ――ご家族について教えてください。


 祖父母と一緒に暮らしてる。おじいちゃんは現役の研究者で、よく一緒に新しい魔術を発明してるよ。おばあちゃんはいつも美味しいお菓子を作ってくれる。二人とも元気で若々しい。多分僕より活発。自分で言うのもなんだけど溺愛されてる。

 うん、事情は内緒だけど、両親と妹とは離れて暮らしてるんだ。妹とはほとんど会ったことなくて、手紙のやり取りをしてるだけ。騎士団の中でみんなの弟みたいに扱われてきたから、今度妹と会うときは僕がしてもらって嬉しかったことをしてあげたい。自慢のお兄ちゃんだって思ってほしいからね。


 ――最近ハマっていることはありますか?


 犬の観察をすることだね。最近アステルがたまに騎士団本部に子犬を連れてくるんだ。

 僕は今まで小動物とはほとんど関わったことがなくて、全然予測できない動きをするから正直少し怖いんだけど……喜んだり落ち込んだりしているのが尻尾の動きで分かるようになってからは可愛いなって思うようになったんだ。

 でも警戒心が犬にも伝わっているのか、なかなか僕には近づいてきてくれない。今度、勇気を出しておやつで釣ろうと思っているところ。アステルに聞いてみないとね。


 ――仲の良い騎士はどなたでしょうか?


 僕の初めての友達はアステルなんだ。騎士団に誘ってくれて本当に感謝してる。忙しくて遊ぶ時間は少ないけど、本当に大切な存在だよ。

 それ以外? トップ騎士の中では、リナルドはよく声をかけてくれて嬉しいよ。南部に行っちゃってからも、向こうのお菓子と一緒に手紙をくれる。マメだよね。

 バルタやジュリアンには子ども扱いされてると思う。そのくせ「もう子どもじゃないんだから」って叱られることもあるんだ。大人って矛盾の塊だよね。別にそこまで嫌じゃないけど。

 トーラは良いお兄ちゃんって感じ。一緒に任務に行くと必ず若い順に夜番にするんだよ。若い奴はまだ成長期だからって、朝まで通しで寝られるようにしてくれるんだ。優しいよね。

 あ、そうだ。ようやく僕と同じ年頃の子が入団してきて、関わる機会も増えてきたんだ。彼らとも仲良くなりたいな。






次回は新人騎士+αのインタビュー記事……かも?

すみません。

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