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チケット買ってみた

2023年2月末から3月上旬のチケット購入のドタバタを書いています。

もしサンライズのチケット購入を本気で試みるなら、最新の情報を必ずチェックして試みて下さい。

 大切な事なので、もう一度書いときます。

 最新の情報をご自分で検索してチェックした上で試みて下さい。



 サンライズ出雲、とは。

 東京と島根県出雲市を毎日行来している、日本唯一の定期寝台列車であーる。東京駅を大体夜の9時50分頃に出発し、東海道を通り岡山からの山陰へ入り、伯備線を通り翌朝の10時頃に出雲市駅に到着の下り。上りは出雲市駅を夕方6時50分頃に出発し、翌朝の7時頃に東京駅へ到着。(岡山駅で『サンライズ瀬戸』となる半分が離れる。こちらは高松駅行き)ざっと12時間の寝台列車の旅。

 デラックスな部屋(やや広めで洗面所付き)、二人部屋のツイン、標準的なシングル、雑魚寝シートの『のびのび座席』と部屋も様々。簡易的とはいえ、ベットに清潔なシーツに浴衣などのアメニティ、数量限定とはいえシャワーも備え付けられてる。自販機もある(小さいけど)。豪華ではないけど、流れる夜景を見ながら旅が楽しめる庶民の寝台列車。

 素晴らしい。

 ざっくり説明書いただけで、ワクワクしてしまう。こんな面白そうなモノがあっただなんて!! 動画サイト見てなきゃ知らなかったよ。

 でも、お高いんでしょう?

 いえいえ。標準的なお部屋シングルを使用しての終着まで、乗車券と特急券と寝台券までお付けして何と! 23210円で! (満場の拍手喝采)。

 さて。これを高いと思うかは個人の価値観ですが、飛行機で1万ちょっとで、ビジネスホテルとかに泊まって……と考えればこんなものでは? 12時間の移動時間をわざわざ必要とする時点で、プライスレスです。飛行機使う旅と同じ定規で測ってはならぬ話なのですよ。

 そーなんだよ。飛行機使えば、早いんですけどねー。浪漫なんだな。浪漫を買うのだよ。


 どうやったら買えるか。

 ここから説明していきますが、正確に知りたい方や挑戦する方は、必ず鉄道ファンが解説した、画面写真とかで懇切丁寧に説明されてるサイトを必ず読んで下さいね。自分で言うのもアレですが、ある程度「楽しく読み進めてもらう」事を考えて書いた駄文を参考にしちゃ駄目ですよ。大体の流れは分かると思いますが、参考にしてはならんのですよ。

 いいですか? 本気でチケット欲しいなら、必ず専門の解説サイトを読んで下さい。

 ……忠告はしたよ。


 で、どうやったら買えるか。

 JRのチケットといえば、みどりの窓口。昔はここで買ってたらしいです。受付開始時刻10時ピッタリに窓口で申込ボタンを係員さんに押してもらうという、『10時ジャスト』という伝説の技があったらしい。何それ怖い。

 とにかく人気なので、一秒の差が命運を分ける。

 今は、主にネットでの受付になってます。『e5489』というJR西日本の予約サイトでサンライズ出雲・瀬戸のチケットを購入出来ます。私はスマホからアプリを入れて手続きしました。ご丁寧にチケット予約の画面に行くと『サンライズ購入の方』と書かれてるので、その通りにタップしてけば大丈夫。簡単に辿り着けます。新幹線とか特急の座席をネットで買った人なら、分かるかな。アレです。

 何日の何時発か、何処まで乗るか、片道か、禁煙か、部屋の種類はどうするか。必要な事を指示通りに入力するだけ。

 その辺りは難しい事はない。

 大変なのは、非常に運任せだということ。

 まず、部屋も幾つかあります。太平洋側か、日本海側か。それがネット受付では選べないのです。受付した機械が自動的に埋めていくので、部屋のタイプを選択しても部屋の場所指定は特急みたいに出来ない。

 そして、圧倒的に需要に供給が追いついてない。

 コロナ禍のネズミーランドのチケットも、限られた枚数を全国からの猛者で奪い合う「アクセスしても何時間もフリーズして繋がらない」状態でしたが、サンライズも似てるかも。とにかく早い者順という力技平等主義。鉄道ファンの争奪戦の真っ只中に飛び込まなくては入手出来ない。……お金出せば入れる大阪のテーマパークの方が簡単かもしれない……。

 どうしても乗りたい必殺技として、旅行会社が企画した『サンライズに乗ろう』ツアーがあります。最後の手段はそれ。但し、東京発着しかない。往路復路、片道がサンライズ乗れても、東京発着のツアーしかない。東京より西の地方民には、非常に無駄足なツアー。4万8千円位から二泊三日であります。料金も、妥当。でも、不便が過ぎるのです。お金もかかる。夜遅く東京に帰っても、そこから自宅のある地方まで新幹線乗るのは体力的にもお財布的にもキツイ(自宅の場所によっては宿泊もしなければならない)。関東圏の方は、ツアーがお気楽かもね。うん。


 話を戻す。

 チケット購入で大事になるのは、作戦を立てる事です。相手の裏を掻くのです。策士となるのだ。

 キーポイントとして、大多数が求めるものを考える。皆が欲しがるのは、東京発出雲行き。ギリギリまで仕事して夜の東京駅で飛び乗れば、朝には出雲で観光出来る。朝起きれば、伯備線の車窓の景色が楽しめる。情緒溢れる山陰の山々が見たいだろう。見たい。朝靄の山陰、見たい!

 が、しかし。逆をはるのだ。贅沢言ってられん。

 それなら、出雲発東京行きの上りならチケット取りやすいんじゃね? 皆が休みの週末じゃなく、ずらせば良くね?

 というわけで、私の作戦は2つ。日曜日の東京発下りでトライ1。月曜日の上り出雲市駅発東京行きでトライ2。

 チケット受付は、購入希望の一月前からスタートなので1月1日発のチケットなら、12月1日10時ジャストで挑戦する、というわけ。


 さてさて。ここでガチの注意点。

 購入の為に、事前にすること。気を付けること。

 JR西日本のサイト会員に登録すること。個人情報の記入とクレジットカード登録です。これ、事前に登録しとかないと、スピード勝負のスタートにすら着けません。特に気をつけるべき点は、JR西日本も、3月からワンタイムパスワードを導入しています。使用出来るクレジットカードも3dサキュアという個人認証システムが使えるものじゃないと駄目です。この点、気をつけて下さい。慌てて間違えるとカードのネットサービスが使用停止になります。使い慣れたカードで登録を。使用してるカードが対応してるか確認を。


 さぁ。勝負の時間だ。

 ここで再度登場するのが伝説の技『10時ジャスト』。

 そう、受付開始10時に「購入」ボタンをタッチするのだ。ネット受付でも、この技は健在らしい。

 10時前にはログインし、購入ページへ。出発日時や目的地、希望の部屋などをポチッとして、待機。瞬きせずに時計をガン見し、10時ちょうどに「購入」ボタンをタッチ! 

 ここからはノンストップだよ! 再度確認してくる情報を流し読みし、禁煙選択や乗車券選択をしてタッチ! タッチ! 「座席数あとわずか」。作業途中の確認画面に出てくるこの文字が、容赦なく追い詰めてくる。ネット向こうにいる数多のライバルの気配に身震いしながら、最低限の確認だけしてタッチ。

 購入確定。この文字が見えたら勝利です。事後メールで見たところ、購入確定が『10:01』で記憶されてる。1分の勝負って、何だこれ。(2月に購入したので、クレジットは旧式のシステムでした。今は3dセキュアなので、こんな速くには購入確定まではいかないと思う。ワンタイムパスワードとか、手間が少し掛かるので)。

 私の場合、トライ1は失敗しました。途中で出てくる「残り座席僅か」の言葉に動揺してしまった。あと、こんなに確認も流し見でスピード勝負でネット使わない。普段は慎重に確認に確認を重ねてカードを使うので、トライ2に挑戦してる時は本当に怖かった……。鉄道ファン、恐るべし。


 結果、トライ2の『月曜日の上り出雲市駅発東京行』をGET! 受付で自動に割り振られた部屋は7号車。どんな部屋かな。ご親切な鉄道ファンのサイトにいって確認すると2階の部屋でした。

 ふむふむ。名も知らぬ鉄道ファンの方よ、丁寧なサイトを上げてくれてありがとう。

 今回の挑戦、こういう趣味で解説してくれてるサイトに大分助けられました。ネットの端っこから愛を叫ぶ。

 「ありがとー! 愛してるぜベイベー! 」

 

 いや、ホント、ありがとうございました。

次回 4月7日 金曜に更新予定です。

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