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炎が織り成す仕返しのダントファング  作者: れんも と くろぱん
第1章 ダントファング ~ 始まり~
8/10

骨騎士と灯火の覚醒

いぇーい!!!

大半はれんも担当です

第1章 第6話



僕達は魔王軍幹部のスケルトンナイトさんが出てきたと言う報告を聞き、どんぐりの木の前の広場まで来たのだが……



「モンスターって可哀想よね、だって家から出ただけで殺されそうになるのよ?アタシはなんて不幸なの」


何人もの冒険者に囲まれながら何かほざいてた。


「黙れ魔王幹部!ただ普通に生きているだけなら分かるが、幹部って時点で可笑しいじゃないか!」


1人の冒険者がそう言う


まぁ確かにそうだ、普通に生きてるだけなら突如襲われたら可哀想でしかないが、魔王の幹部とか言う恐ろしい役についたのがあの骨だし。


後は何で魔王幹部とか言う立ち位置で長年生きてきたのに、辿り着いた結果がオネエなのだろうか。


色々と不思議な点はあるが、今はこのスケルトンナイトさんを倒す事に専念しよう



「やれやれだわ、魔王幹部でもリラックスしたい時はあるのよ、特にアタシは最近疲れ果ててねぇ……」


お前の事情なんか知るか。


「分かるわぁ…ワテクシも色々この口調とかで文句言われててねぇ、アンタとは仲良くなれそうよ」


「あらあ!冒険者の中にアタシと似た悩みを持つ人が居るなんて、運命だわぁ~」


オネエ2人組が喋んな、つーか全員引いてるぞ。


というかノアさんは明後日の方向向いてるし、エイリリアなんて僕の背後に隠れて肩を震わしている。


面白いのか怖いのかよく分からない。


とか思ってるとノアさんが どっか行った。


僕がノアさんを見ていると、 ふとした声が聞こえた


「そこの君、モンスターと仲良く話すな、全人類の敵なんだぞ!!」


また1人の冒険者がスケルトンナイトさんに武器を向ける


なんか嫌な予感がしてきた。


例えばそう、社会の扉解放さんがあの股間丸出し猿に圧勝したような感じの……


そう思ってたら、1人の冒険者が急に膝からぶっ倒れた


「おっおいマゲルス、どうした!!」


多分ぶっ倒れたヤツの仲間だろう、急な行動にびっくり来て近づいていった。


「…アタシの美貌が凄すぎて倒れちゃったかしら」


「ただの骨だろお前」


倒れたヤツの仲間がツッコむ


まぁ確かに、身も皮も無い骨に美貌とか言われたらそう言うしかない。


多分好むのは骨愛好家ぐらいだろう。


「仕方ないわね、この人が倒れた理由、教えてあげるわ。」


急に周りの空気が重くなっていく。

何か重要な…そう、例えばこのスケルトンナイトさんがやばいほどに強いとか。


「……多分、ただの二日酔いで倒れたのでしょう」


……?

二日酔い?いやでも流石にそれだけで膝からぶっ倒れる事は無いだろ…


「ふ、二日酔いだけじゃ、あんな派手な倒れ方しないかと…それにタイミングも少々怪しかったし…」


ここでエイリリアが発言する。

確かにそうだ、武器を向けた瞬間に倒れるとか可笑しい。

それにめちゃくちゃ声張ってたし。


「…確かにあいつ、昨日好きな人が恋愛話で別の人が好きと聞いて、酒がぶ飲みしてた気が……」


「「「二日酔いじゃねぇか!」」」


全員でハモる。


まぁそんな事言われたらツッコミたくなるのも分かる。


「アタシは嘘をつかないわ、魔王幹部でも人の心ってのはあるのよ?」


…骨に言われても説得力が全然無い。


と思っていると、1人の勇敢なる戦士が現れた。


「おいお前ら!あいつを倒したら一攫千金間違いなしなんだぞ!!お前らがあいつを倒さないんだったら俺が倒してやる!金は山分けとかしねぇからな!!!」


そんな事を大声で言い放ち、スケルトンナイトさんの前に立ち向かう。


「うぉぉぉぉおおぉおおおぉおおおお!!!!!!!!!」


そしてその勇敢な戦士はスケルトンナイトさんに剣を向けながら走り__ッ!!


__ドギャバギメギゴギグヂャドチャベキ__


その勇敢な戦士は悲惨な姿になっていた。

そう、ありとあらゆる関節が有り得ない方向に曲がっていた。


「あら、やっぱ誰もアタシの美しさには勝てないわね」



……は?


「な…お、おい……」


次の瞬間悲鳴が飛び交った。


僕は今起こった現象に声すら発せなくなる。


僕には見えてしまった。スケルトンナイトは今、見えない糸を巧みに操って人間の関節を簡単に曲げていた。


「みんな、戦おう」


僕がそう言うと全員が武器を取った

エイリリアは短剣を二本抜く、

そして社会(略)は鎌を出した。

他の人たちも各々の獲物を握った

僕も一本の剣を抜いた。


「ここはアタシも雰囲気に乗らないとね…」

そう言うとスケルトンナイトは、謎のポーズを作り

「さぁ来い勇者一行よ、精一杯の力を見せ、精々足掻くが良い!」


スケルトンナイトが発言すると共に、僕達は構えを取る。


「皆、一斉に畳み掛けよう…ッ!」


僕の掛け声と共に、エイリリアと社会の扉解放はスケルトンナイトに向かって全速力で走る。


「罪の無い子を殺めるなんて、例えワテクシでも許さないわ!!」


「これ以上 人に害を与えるならそっちも痛い目を見る事になるよ」


2人同時にスケルトンナイトの頭を左右から切りかかる。


「…くだらない攻撃ね、まるでアンハインドのお手だわ」


「ッ…!ワテクシの鎌を片手で…」


「…そんな簡単には行かないか。」


…あの社会の扉解放さんの攻撃まで当たり前のように防げるのか


僕はどうスケルトンナイトを攻撃すればダメージが通るのかを考えつつ、自分も全速力で走る。


「イグニート!!」


僕は1本の剣に着火させ、スケルトンナイトに切りかかる。


「着火魔法…綺麗ねぇ、芸術点は50点をあげてやるわ」


すると突然僕の体が動かなくなる。


なんだ、何で動かない

恐怖では無い、攻撃するのを躊躇っている訳でもない。


…まさか


「ご明答、貴方が着火魔法で遊んでる間に、粘着糸を張ったのよ。」


「クソッ、今の時間帯じゃ糸すらまともに見えない!」


このままじゃこのまま首を跳ね飛ばされるかもしれない。


恐怖が僕の足から頭まで高速で伝ってくる

嫌だ、僕はまだ死にたくない

家族を見返すんだ、今まで馬鹿にしてきた皆を全員、僕は勇者に、伝説に


「殺られてたまるか、こんな所で、僕はまだここでは終わらない!!」


全力でそう叫ぶ。

そうだ、僕はまだここで終わる訳にはいかないんだ。


「あらあら、未だに糸に動きを止められてるってのに、負け犬の遠吠えね。」


「今だ!エイリリア、社会の扉さん!」


なんて、実際はお芝居。


そう、これは僕の時間稼ぎ。

ある程度スケルトンナイトを油断させて、2人に叩いてもらう作戦。


「時間稼ぎ、お疲れ様っ!」


エイリリアがスケルトンナイトを2本の短剣で切りかかる


「ッ…なるほどね」


右下から、左上へ、左下から右上へ


左右から切ったり上から下に切ったり

とにかくエイリリアはスケルトンナイトを短剣で切って切って切りまくっていく


「ワテクシの番は終わりってわけじゃないわよぉ!!」

そして社会の扉さんまで、エイリリアがその場から飛んだ瞬間、鎌を右から真横に思いっきり切る。


「…イグニートッ!!」


僕は粘着糸に着火魔法を当て、焼き切る


「今だ、反撃の余地が無くなる程に切り倒せ!!」


その言葉にエイリリアも社会の扉さんも頷いては、休む暇なくスケルトンナイトを切りまくる。


骨とはいえいずれは削れていって倒せるはずだ。


「まぁ、なかなかやるじゃない…見直したわ」


なッ___?!


いきなり謎の波動が全身を覆い、僕もエイリリアも社会の扉さんも吹き飛ばされる。


「全く、少し油断を見せたらすぅぐ調子に乗るんだか…らっ!」


「やばい、何か来ッ____!」


あれ、何だろう


何か急にふわふわした感覚だ。


まるで夢の中のような……気持ちのいい…








これはなんだろう、

いや、覚えている、この暗がり、この世界の温かさ

これは、あの時の、親に殺されそうになった時と同じ感覚…



周りを見れば遠くに小さな灯火、それでとあの時と比べるとかなり大きい、あの力が欲しい…


僕はゆっくりと、そして必死に灯火の方へ歩いた。



もうどれくらい歩いたか分からない、近くて遠い。



やっと辿り着いた、

小さな灯火をそっと掴もうとしたその瞬間


「汝、力に何を求む」


灯火が喋った、いや、これは僕からの僕への問い掛けかもしれない


「僕は…皆を守れる力が欲しい」


「正直に答えよ」


「あっ…出来れば強くなって皆にチヤホヤされたいです」


ふざけんなよこの野郎、いい具合にカッコよかっただろバカ


「良かろう…貴様にこの力を………」



そこで僕の視界は真っ暗になった


再び世界に色がついた時、僕の目の前には気絶したように倒れている社(略)とエイリリアだけだった。


「おや、まだ意識のある者が…

貴様はたしか突如気絶した変人だったか」


「今の僕は貴方を殺せる力を持っている、

イグニート!」


こちらに気付いた糞骨に炎の玉を投げ付けた、

それはまるで、別の大陸の魔法のファイアーボールのようになっていた。


「どれ、どんな物kぎやぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?」


威力を確かめるつもりでワザと当たったらしいがどうやら凄く熱かったらしい


「ここからは本気で行きます」


「ふむ、良いだろう、人間よ、今日はちょっと調子が悪いんで帰っても良いですかね」


静かに深呼吸…

思いっきり息を吸って


「無理です☆」


鞘に収まったままの剣を抜刀しながらスケルトンナイトに近付く、目の前の勇敢なる骨は腐っても騎士、どうやらここで退く気は満更ないらしく、剣を構えた


「絶対に勝ちますよ」


「受けて立とう、人間よ、本気の我に勝てるかな?」


骨騎士の気配が変わった、

ジメジメとした、それでいて乾いたような、

不思議な気配、これは今まで何度も感じた事のある、強者が醸し出す殺気だ


骨騎士との距離が10mを切った瞬間、

僕らは動き出した

全速力のダッシュよりやや遅め、それでいて全速力で走っているように見せつつ残りの10mを真っ直ぐ、パッと見はただ単調に走り抜ける。

相手の構えは上段、室内でやると高確率で天井に突っかかるあれだ。


剣の間合いに入った瞬間サイドステップに見せかけたバックステップで2連撃目を回避する。


「セイッ!」


短い気合いと共に骨騎士に全力の一撃をお見舞いする、しかし骨騎士の剣がこちらの剣を防ぐ、しばしの鍔迫り合いになるが一言も交わさない、どう動こうか考えているとスケルトンナイトが


「バール エクスプロッティブ」


これは確かイグニートの上位の上位魔法、

効果は確か……


効果を思い出す前に僕と骨騎士の間に爆裂魔法…程では無いが十分に威力の高い爆発が起きた


当然のように僕は吹き飛ばされ、剣も吹き飛ばされた。


ここからどうするか、骨騎士はこちらを見つめたまま、どうやら剣を奪う気はないらしい

剣を取らねば戦えないため剣を取ろうと動きだす、その瞬間に寒気が背筋をそっとなぞった、

正しくは寒気ではなく魔力だと思うのだが、魔力単体ではここまでは届かないはず、それならば一体どうやって…


その疑問はすぐに断ち切られた


「我はアンデットの上から32番目に強いスケルトンナイト、かつては小さな町を守る騎士だった者である!さぁ、勇者エイダートよ!」


その先はかかってこい、などという挑発では無く、成長を見せよ という、親のようなセリフだった____


覚醒は全男子の憧れ、

どうも皆さんこんにちはかこんばんは、くろぱんです

今回は結構自信作、次回作は戦闘シーンを楽しみます

楽しませるんじゃなくて僕が楽しみます、

皆で楽しみましょう


それとれんもの方が今病み上がりで辛そうです、

投稿が遅れたのもこれが原因かもしれないです


最後まで読んで頂きありがとうございます!

是非、れんも作 サラリーマンの俺がJKのスマホにジョブチェンジ、

くろぱん作 光が織り成す祝福のオロサインス、等

読んでください!

そして今後とも僕らをよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 程よい引っ張り具合なのだが、次の投稿を早くっ! [気になる点] いよいよ、覚醒するのかっ? [一言] 早くっ!
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