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オッサンの異世界妄想奮闘記  作者: トム
第6章 井の中の蛙大海を知らず
227/266

断章 幕間

次章への幕間。


短いお話です。



 ――フムフム、やはり時は、そちらへ動き始めるか。


 因果律とは厄介じゃのう。その結果は不幸じゃと、知れておると言うに、何故こうも同じ答えを導こうとするのやら……。


 このままでは、折角の仕込みが不発に終わってしまうではないか、おいおい頼むぞノート君。


 しかし……今回はまた、色々派手に動かしたものじゃなぁ。彼奴らが黙って見過ごすとも思えんのじゃが……。


 フフフ、儂が言えた義理ではないか。


 さぁ、このまま『帰結点』へと向かうのか。




 ――それとも……。




************************





「――そろそろ駒が揃いそうだな」

『……はい』


「何だ? あまり気乗りしていない様子だな」

『いえ、その様な事はありません』


「まぁ良い。……さて、あいつはいつ頃、此処に辿り着けるかね」

『それ以前に、彼は気づけるのでしょうか』


「ん? あぁ、ヒントは幾つか置いておいたよ。記憶の齟齬や、ミスリード。あるはずのない記憶と、起こっていない記憶。……まぁ、どちらも今更だがな」

『それは……果たして結果に結びつくのですか。悪戯に、混乱を招きかねないと愚考しますが』


「その為の君じゃないか。……本来の目的、忘れるなよ。ナビゲーター」

『……承知致しています』


「――うん、良い返事だ」




「……さてさて。次幕の仕込みに入ろうか」




************************




「なぁ、何時まで此処で待っていなきゃいけないんだ?」

「――ん? 何をじゃ?」

「……おい、またアンタ、前とおんなじボケ方するのか?」

「フハハハ! 何を抜かすか、儂はまだまだ現役じゃ!」

「よく言うぜ! 幾ら時が関係なくとも、時間は世界を進めるんだぜ」

「ほほう、一端の口を利くようになったもんじゃのう。……なぁに、そこまで()れずとも良い、既に(ふち)は埋まりつつある。待って居れば、向こうからやって来てくれるでな」


「はぁ~。まさか、こんなに暇だとは思っていなかったぜ。俺ぁ、もっと刺激的な期待をしていたんだがな」


「そう逸らんでも良い。……時はもう、そこまで来て居るでの」



 


************************




 Pi……Pi……Pi……Pi


【事象観測……異常検知ナシ。変動値……誤差範囲内】


 Pi……Pi……Pi……。







7章につきましては今暫くお待ち下さい。

現在進行中ですが、ある程度書き貯めた後、定期的に公開する予定です。

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