第41話 閑話
かなり短いです
──やっと、繋がったよ。
さてさて、彼はこれからどう動くのかな?
本来の路に辿り着けると願っているよ──。
そこは総ての帰結点……。
連綿と紡がれる、始まりと終わりの物語の中にあって、唯一無二の意思持つそれが。
話す言葉の意味はまだわからない……。
~・~・~・~・~
「──ん?」
「どうした?」
「いや、何やら妙な感じがしたのだが……。気のせいか?」
「はぁ? まさかボケたんじゃねぇだろうな? アンタ、もう永い事居座ってるし」
「はっ。高々数万年程度でそんな事を言われるとは、片腹痛いわ」
「いや、長いからね! まぁ、寿命の無い俺達には関係ないっちゃないけどさ。何なら代わっても良いんだぜ」
「フハハハハハ! それこそ無理な願いと言うモノだ」
何処かで二人は言い合っているが、それが何処で誰かは誰にも分からない──。
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「アレはどう見ても地球で想像された悪魔たちだな」
エギルの言葉に神々は戦慄する。どう見てもアレは異形だった。それを地球人が考え出したなど、思考が全く追いつかない。
「あ、あの色んな生物をごちゃまぜにした生き物を地球人は受け入れていたのか?」
ノードが思わず聞いてしまう。
「あぁ。確か、宗教が起こった頃に敵対だったか、相対するものとして創造されたモノ達だ。故に邪悪を司り、負のイメージを定着させるためにあのような醜悪な姿をさせたのだと思うが……。我が管理していない頃の話なのではっきりとは分からんが」
「──なぜ、その様な邪悪なモノがこの世界に?」
皆から離れて見ていたイリスがそんな事を呟く。
「確かに。アレが地球のモノなら──ノートが?」
グスノフの言葉に、皆が黙り込んでしまう。そう、この世界は大神の創造によって出来た世界。グスノフが治め、イリス達が育んだ世界なのだ。そこに他世界の情報はなかったし、入れる事すら思い付いていない。何故あのような奇怪なモノが存在するのか、神達が各々考え始めた時。
「──アナディエルが何とか言うておったような」
「そうだ!! 奴が! ゲールがそんな事を言っていた!」
ノードの言葉にエギルが反応し、声を荒らげる。
「フム。結局元凶はアレになるのか……。姿を消してからも面倒事だけを残していきよる」
(……おかしくね?)
──終始無言だったマリネラだけが違和感を感じていた。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
これにて第4章は完結です。
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