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僕と黒猫、そして…  作者: ヘズ
断章
1/65

第■話 最終決戦前夜

初めまして、刻花と申します!

日本語がおかしいところや、こうした方がいいよ!的なアドバイスを頂けると幸いです。

処女作&文才皆無ですが、どうかよろしくお願いします!


ストックはほとんどありませんが…毎日投稿目指して頑張りたいと思っています…

 静まり返った真夜中に、僕とクロは“いつもの場所”に来ていた。いつか見た世界樹ほどではないが、十分大きい大樹。その大樹が生えている、小高い丘。ひんやりとした夜の風が、大樹の葉とクロの毛を揺らす。


 驚くほどに辺りは静まり返っていて、虫の鳴き声さえ聞こえない。どこか、緊張しているようにも感じた。


「全てはこの場所から始まったんだよな……」


『うん、そうだね……確か、君と出会ったのもここだったよね?』


「あぁ、…本当、昨日のことのように思い出せるさ」


 大樹に座り込む僕と、その僕にくっついてくるクロ。僕たちが出会ったのはこの場所で、この場所にはたくさんの思い出があった。


「あれから色々あったな…。冒険者になって、世界をめぐって」


『うん!ねぇ、覚えてる?君が初めて依頼を達成した日を』


「当然だ。あの時は僕も弱くて、クロに何度も助けてもらったっけな」


 冒険者になりたての頃は弱くて、何度も依頼を失敗して、死にかけた。だからこそ、初めて依頼を達成できた時の喜びは、今でも覚えている。


「……あいつは元気にしてるかな」


『……うん、きっと。必ず』


 その返事からは、悲しさがあふれていた。クロは相当あいつに懐いていたから、未だに忘れられないのだろう。まぁ、それは僕も同じだが。


「僕はさ、まだあの時のことを後悔してる。僕が別の選択をしていれば、あいつは…」


『……何度も言うけど、後悔しても何も変わらない。それに、だから私たちは、明日行くんでしょ?』


「ははっ、そうだな……」


 後悔しても何も変わらない。何度もクロに言われた言葉だ。どれだけ弱音を吐いても、諦めそうになっても、クロはついてきてくれた。本当に感謝してもしきれない。


『あ、見てよ!星が綺麗だよ!』


 クロに言われ、空を見上げる。この世界の何倍もの広さの夜空には、沢山の星がきらめいていた。


「ホントだ、綺麗だ…」


『……。』


「……。」


 僕たちは、しばらく黙って星空を眺めながら、これまでのことを考えていた。沢山の失敗、沢山の仲間、そして沢山の冒険。数え切れない経験を積んできた僕たちなら、明日もどうにかなる、そうは思っても、やっぱり不安は消えなかった。


『あっ!流れ星!』


「流れ星…クロ、なんか願い事とかあるか…?」


『願い事……そうだ!』


『明日の戦い、勝てますように…!』


 落ちていく一筋の流れ星は、願い事を言い終える前に消えてしまう。だが、関係ない。僕の心には、明かりがともったから。


「……ありがとな。……明日、絶対勝とう!」


『…うん!』

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

アドバイスなんかを頂けると幸いです。

それでは、またいつか

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