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75 キング・オブ・フルーツ

 


 2日後、特筆すべきことも無く王都の北門が見えてきた。決して詳細をお伝えするのが面倒だった訳ではない。この二日間、我々は地味に移動してただけなの。盗賊連中も最低限の水と食料(奴らのアジトから奪った)を与えて、ここまで一人も欠けることなく辿り着いた。予想外に奴らも大人しくて助かったよ。


 奴らが大人しかった理由はセシルだ。


 帰りの道中でも「半分くらい始末した方がもう少しペースが早くなるんじゃない?」とか「やっぱり何人かは殺っちゃおうよ?」とかしょっちゅう言ってるし、魔物が出現したら憂さ晴らしといわんばかりに瞬殺していたんですよ。それ見て、また盗賊達がビビるわけですわ。俺もまたビビってましたわ。

 一方でリナとルナの旅芸人姉妹は、そんなセシルを見て宝塚のスターでも見るような目をしてた。何度目かの休憩中、セシルに「なんでセシル様がリーダーじゃないんですか!?」って言ってるのも聞いちゃったし。ドアのこちら側で、俺も思わず持っていた紅茶をお盆ごとガチャーンと落としそうになったわ。家政婦は…いや現リーダーは見た。今、ハーレム形成に一番近いのはセシルだなぁ。多分、あいつはそんなの興味無いと思うけど……。


「ようやく帰ってきたな。でもまだ試験は終わってない。最後まで気を抜くんじゃないぞ。特にリーダーのアレクシス」


 アクセルさんに名指しで注意された。確かに、この帰り道はルーとのデートの事で頭いっぱいで注意力散漫だった自覚もあるからグゥの音も出ない。それを聞いて馬車の荷台でリナルナが再びコソコソと、しかし刺さるような視線をこちらに送ってきやがる。またセシルがリーダーをやるべきだとか話してるんだろう。おっさんパラダイスにようやく女性が出てきたと思ったら、碌に会話することもなくセシルがかっさらっていったよ。こりゃハーレム形成なんて無理だな!…いや別に最初からハーレムなんて目指してねーし!


「北門に着いたら、まず2人のお嬢さん方と盗賊共を衛兵の詰所へ連れて行こう。ギルドへの報告はその後でいい」

「押収した品もそこへ提出したらいいんですか?」

「それはお前達の所有物となったから提出の必要はない。好きにしたらいい」


 そういうものなんですか。面倒もなくてありがたいけど。北門には当然ながら衛兵も居る。その人たちに捕まえてきた盗賊達と捕らえられていたリナルナの報告をして……そして取調べなんだけども、流石に時間がかかる。

 俺達への事情聴取もあるしね。そりゃ盗賊達はいいさ、そのまま牢獄行き……最悪地獄行きなので後の事を心配する意味も必要もない。しかし俺達も被害者のリナルナにも後がある。

 いや、リナルナは正確に言うと予定はない。予定と言うか……お金も荷物も(つて)も文字通りなんにもないのだ。それを俺達が気に病む必要も無いんだけど、じゃあこれでサヨナラというのもなぁ……セシルも彼女達を気に入ってるみたいだし、なんとかなるものなら力になってあげたい。彼女達は被害者であるし、やられていた事が事なので事情聴取にも時間がかかるそうだ。ギルドに報告したらすぐ戻ってくるよ、と2人に話して俺達は一旦冒険者ギルドに向かった。






「おかえり。アクセルもお疲れ様。その顔を見ると…大丈夫そうだね?」


 ただいま、お母さん。ミシェルさんの顔を見ると、依頼が終わったーって感じするわ。今日も他の若くて可愛い受付嬢には人が並んでたりするけど、ここは相変わらず空いている。この光景も今になっては落ち着くんだよな。


「ああ、無事討伐完了だ。さて試験結果については、これからギルドマスターとも協議する。以上だ、お疲れさん」


 そういって早速ギルマスに報告に行くのだろう、アクセルさんはすぐに奥の方へ消えていった。


「はい、それじゃあ手続きをするから全員ギルドカードを出しなさい。今回の試験結果については明日、ギルドマスターから話があるからね」


 試験結果とは別に、もちろんこれも依頼なので報酬が出る。これもいつものように皆で分けて……そして、それはさておきだ。


「それとは別にミシェルさんに相談があるんだけど、いいかなぁ?」

「仕事中のアタシに相談なんて、当然仕事に関係あることなんだろうね?」

「………」

「帰れ」


 ちゃうねん。


「今回の依頼と少し関係あるんだよ。盗賊に2人の女性が捕まってたのを保護したんだけど、多分彼女達には身寄りも財産も無いんだよね。どうにかなりませんかね?」

「どうにか出来るとして、それはアンタやアタシがやることなのかい?アンタ、世の中のかわいそうな人を全員助けるつもり?」


 大人はすぐ正論をいいやがる。俺も精神年齢は大人なんでわかるんだけどさ、世の中には袖振り合うも多生の縁と言う国もあるんだし。昇級試験依頼をクリアしたら、一応暇だし…………俺は何に対してこんなに言い訳をしてるんでしょうね。


「…………全く。その2人に働く気があるなら連れておいで。こう見えてもアタシャ古株だからね。あちこちに伝はあるから女2人くらい、どっかに潜り込ませてやるよ」

「ありがとう、お母さん!」


 まぁ……どこからどう見ても古株なんですけどね。むしろ主。いっそ帝王の風格すら感じるわ。誰だ、クソババアとか言う奴は!そういうの、良くないよ!


「アレク!ありがとう!じゃあ、早速あの2人を迎えに行こうよ」


 結局のところ、彼女達を助けたい最大の理由は、セシルが喜びそうだという事なんだけどさ。何とか出来るかわかんないけど、何とかしてやりたいじゃないの。


「俺はまだちょっとミシェルさんに話があるから、先に皆で迎えに行ってあげてよ。俺はここで待ってるからさ」

「……わかった。セシル、クリス、行きましょう」


 ルーからすると、俺達は全員目が離せない幼児みたいなもんでね。俺も完全に1人きりになる時間ってあんまりないんですよ。とりあえず笑顔で皆を送り出した。


「……仕事中なんでね、当然仕事に関係あることなんだろうね?」


 それはさっきも聞いた。仕事中って言うけどさ、このレーンには誰も並んでないじゃないか。他のブースの受付嬢はそれなりに人が並んでるのにね。


「いやね、女性が最高に喜ぶ王都のデートスポットってどこですか?」

「ホントにバカだねアンタは。アタシが言った事、全然耳にも頭にも入ってないじゃないの」

「お母さんしか頼れる人が居ないんですよ」

「なに?アタシをデートに誘おうっての?30年早いわ」


 いや、むしろ30年遅いと思うんだが。そして30年後ならアナタもう地上に存在してるかどうかも怪しいじゃないの………いや長生きしてくださいね、ホント。頼りにしてますので。


「だいたいね、婚前の男女が遊ぼうってのが不謹慎なんだよ」


 うーん、さすが現代日本……いや地球とは発想が違う。令和の地球でも未婚の男女が親しくなんてけしからん!って国もあるんだろうけども。その後もミシェルさんの、男女とはこうあるべき講座は続いているが、これは右耳から左耳へスルー。しかし、大人しく終わるまで待つ。何も脳内には記憶しないが待つよ。今は仕事中じゃないんですか、とは思うけどな。




「なるほど、さすがミシェルさんだ。実に勉強になります。それはそれとして、一般論でも構いませんからこの街で遊びに行ってみたいところ……店でも良いので、何処かないですか」

「最近食べてないから、マドレリアへ行って美味しいケーキを買って食べてみたいわねぇ」


 デートで彼女の職場に行く、は……ないかな。浪漫の欠片もないんじゃないか。ロマンチックから程遠いよ。この意見は却下。でもせっかくなので収納魔法で確保してあるマドレリアのショートケーキをひとつミシェルさんにプレゼントしておいた。決してこれは催促されたのではない、と信じたい。


「あとは……『天空の八竜閣』での食事だなんて喜ばない女はいないんじゃない?」


 そこは王都でも最高級にお高くて美味しいと評判のレストラン兼ホテルだそうだ。もちろん、俺達は行ったこともないけど噂だけは知ってる。うむ、当日のゴールはここに決定しよう。お食事込みで幾らくらいするんだろう?え、2人なら50万(ガル)はするの?マジか。迷宮で稼いだ分を含めても、ほぼ全財産が消えるな……ま、いいか!


「レティシアちゃんと行くんだろ?あの子が喜ぶ場所はアタシも知らないよ。四六時中一緒のアンタの方が知ってるんじゃないのかい?」


 そう言われると………俺はあの人の何を知ってるんだろうな。


 確かに、今生きている人間で俺ほどルーとずっと一緒に居る奴は居ない。そして、その間に色々な話もしている。彼女に関して最も詳しい人間だ。逆も然り。彼女ほど俺に詳しい人は居ない。なんといっても前世の人生の全てを見られているしな。もうホントに誰にも見せたこともないハードディスクやスマホの中身まで詳細に見られてるからね。流石にその辺は勘弁して欲しかったが…。

 まぁそれはいいや、問題は俺がルーの何を知っているのか、だ。色々と知っている気はする。でも同時に何にも知らない気もする。甘いもの好きだし、食べるのもお酒飲むのも好きだけど……例えば、何の花が好きかもは知らんのだよなぁ。勿論、聞いたら彼女は即教えてくれるだろう。でも、なんか……今回は聞かずになんとか喜んで欲しいんだな。そうだな……俺は知りたいと言うか、彼女をわかっていたいんだな。この世で一番の彼女の理解者で居たい。彼女がこの世で一番俺を理解してくれているように。

 そういえば唯一、青が好きってのは知ってた。何故か知ってた。本人に聞いた事も無いけど、なんとなく思い出したんだ。恐らく、俺の中に残ってたメルヴィルの記憶の残滓なんだろう。だったら黒い鎧じゃなく青い鎧をプレゼントしろよな。

 もうちょっと…他にないのか!もうちょっと隅まで探せ!もう少し…使えるネタを!残滓!タンスの裏とかに無いか!あるだろう!


「おい、バカ息子。考え込むならどっか違うとこ行ってくれない?仕事の邪魔だよ」


 ……だから誰も並んでねぇじゃねぇの。王都のお母さんは俺の扱いが雑だ。お互い様ではあるんだけど。それでも言ってる事はご尤もなので、皆が戻ってくるまで久々に2階の資料室に入ってみた。まさか冒険者ギルドの資料室にデートスポットの情報は無いだろうけどな。


 席に座ったら一瞬で眠くなってきた。

 ルーが好きなもの……青はどうやって思い出したんだっけ…ねむ……。










◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇









 突然、脳天に激しい衝撃を受けて現実世界に強制召還された。痛ぁ…何…?何が起こったん?


「珍しく勉強してるのかと思ったら寝てるじゃん!」


 セシルがほっぺ膨らませて仁王立ちしていた。あー…寝落ちしてた。開始早々と言えなくもないけど、色々考えてたら寝てたわ。もう全てが夢か現か定かじゃない。どれくらい時間が経過したのもわかんないわ。


 クリスは用事が山積しているので王城に先に帰ったそうだ。

 今回の件で、いきなり3日間も連れまわしちゃったからな。


「あの人達はどうなったの?リナとルナだっけ」

「今、下でミシェルさんとお話してるよ。本人達も何でもいいから仕事をしたいそうでね」


 実際は、何でもいいから仕事をしなきゃいけない、なんだよな。きっと彼女達は俺達ほど余裕も無く、お気楽じゃない。世の中……そんなに甘くはない。まぁ必死ならば、なんとか道も開くだろう。

 











「なんでもいいんです、セシル様のお近くに居られるお仕事はありませんか!?」


 あれぇ~………なんかスゲー余裕のある、お気楽な台詞を言ってますよ。思てたんと違う。己の欲望のままに生きるタイプなのか、この人達も。ちょいと違う意味で必死じゃないですか。


「今はこのギルドも人は募集してないからねぇ……これどう?『ミロの銀髪亭』なら2人一緒に住み込みで働けるし」

「セシル様はそこに宿泊されているのですか?」

「いや、違うけど」


 セシルさん、モテモテじゃないですか。男女関係も今回は完璧。この2人がセシルを男か女かどっちと捉えているかは聞かないけどな。うん、聞かれなきゃ言わないんだよ俺達は。聞かれても言うとは限らないけどな!


「いつもとはいかないけど、ボクもその『ミロの銀髪亭』になるべく食事に行くようにするからさ」


 なんとかセシルが説得して、ようやくリナルナの就職先が決まった。あー、早くこの2人とマティアス王子が会わないかなぁ。スゲー面白い修羅場になりそう。またセシルが口から魂が出ちゃうぞ。


 あ、そうだ。まだ彼女達にしてやれる事がひとつだけあった。

 

「ミシェルさん、どこか部屋を貸してもらえないかな?盗賊から回収した品の中に、この人達の財産なり私物があるかもしれないから見てもらおうと思うんだ」

「良いよ。2階の会議室……わかるかい?前に初心者講習で使った部屋が空いてるから、そこでやんな」


 雑な話だが本来は本人の品であっても盗賊を経由しちゃったら所有権は俺達に移っちゃうそうなんだわ。返還するにしても、それ相応の金額を貰ったりしてね。まぁでも……盗賊に捕まってやられ放題だった女性から金を貰うのはな。ちょっとカッコ悪いだろ。そこまで貧乏じゃないんだ、俺も。財布の中身はさておき、心まで貧乏じゃないんだよ!そして彼女らが欲しい物以外の押収した品は、ギルドか他の商店に買い取ってもらって皆で山分けになるよ。


「セシル様の召使……予想外に良い人だわ。ごめんなさい、あなたをセシル様の付き人……いえ足手纏いとみくびっていました。そうよね、足手纏いで分不相応であってもセシル様の近くに居るんだもの、セシル様から良い影響を受けないはずがないわ」


 ………やっぱり止めようかな。感謝してるのかディスっているのかわかんないよ、この子達。いや、よく聞いたら感謝してないわ。ナノの単位で感謝が無いわ。俺はセシルの召使いでパセリ程の価値しかなかったらしい。それでもややランクアップしたようだ、やったね!…って喜べるかァ!!それで喜べるってどんだけ俺は可哀相な子やねん。オルトレットの母やルーは俺をかわいいかわいいと言ってくれてるんだからな。なんなら、お前らの大好きなセシルも俺の事が大好きだからな。



 個人的に大いに憤慨しつつも、それでもちゃんと押収品は見せたよ。


 彼女達は小さな旅芸人の一座だったので財産と言える様な貴重な品はあまり多くはなかったようだ。それでも押収品の中から彼女達の家族や仲間達の思い出の品がいくつかは回収出来たみたいだった。

 長い時間をかけて、少し血が付いた品を抱きしめるようにして、静かに静かに悲しい涙を浮かべていた姉妹。状況が状況なので、なんとも声をかけづらい。流石のセシルも何も言えないでいた。まぁ……ほんの少しでも、失われた彼女達の幸せや思い出も回収して頂きたいもんだ。

















 翌日、冒険者ギルドの一室に全員が集められた。

 さぁ、試験結果発表。


 ここで、ギルマスが部屋に入ってきて「けっかはっぴょ〜〜〜っ!!!」とでも叫んでくれたら少しは面白いんだがな。あの強面とのギャップで俺も笑ってしまうかもしれん。そんな、どうでもいい事を考えていたら本物のギルマスが入ってきた。今日も、たった今そこで人を殺して来ました、みたいな殺伐とした顔してますね。


「今回のD級昇格試験……『漆黒の師団』全員合格だ」


 ありがとうございます。でも吉報なんだから、もう少し伝え方どうにかならなかったのかね。重苦しさで床が抜けそうだよ。日本の死刑宣告でも、ギルマスに比べたらもう少しポップに伝えるんじゃないかな。BGMと共に、なんて言わないからさ。

 そのまま、全員にそれぞれD級のギルドカートが配られた。D級になると鉄製のカードになったよ。クレジットカードも金属製になると、ちょっと偉くなったような気がするよな。そんなの持ったことないまま前世は終わってしまったけど。イメージですよ、イメージ。


「おめでとう。これでお前達もD級冒険者となった。より一層の奮起を期待する」


 そう言って、ギルマスは先に退室した。流石に今日はお説教は無しでした。もうそれだけで達成感があるよね。……そんなにハードルが下がっているのかな。

 さて昇級したことだし、早速D級の依頼をやってみるか、なんて話をしながら依頼の掲示板を見るが……改めて見るとD級だと護衛依頼も目立つ。王都だけに人の流れが多いからなんだろうね。護衛だと、当然数日かけて街から街へと移動したりする。更に帰りもある。俺やセシルは構わないけどクリスはそう簡単にはいかない。


「これ行こう!オーガ5体討伐!」


 セシルは本当に討伐が好きだねぇ……場所もそう遠くないようだしこれにしようか。D級昇格後の肩慣らしにはいいんじゃないだろうか。


「レティシア師匠ぉ、ボク達も昇級したんだし今度はもっと強い魔物が出る迷宮(ダンジョン)も行きたいよぉー」

「そうね、エピナントはまだ早いから……次はロマノアの迷宮(ダンジョン)へ行きましょうか」


 野菜の次はフルーツの迷宮(ダンジョン)だったりしてな。それはそれで……アリだなぁ。梨があれば最高だな。俺の中でキング・オブ・フルーツは梨だ。キングだが梨にも強力なライバルがいる。スイカだ。分類上は野菜らしいけど、この前の迷宮には居なかったしな。この2巨頭に次ぐのはバナナ。剥きやすく種もなくて食べやすくて甘くて健康にも良い。パーフェクトフルーツだ。そんなフルーツの迷宮があるとも限らないが、無いとも限らない。あったらすごく嬉しいな。


「ホントに!?いつ行くの?来週?来週行こうよ!」


 ……セシルは本当に戦闘が好きだねぇ。そんな遊園地をおねだりすようなテンションで言う台詞かね。昔は秘密基地ごっこが好きなかわいい子供だったのに。今も見た目はかわいいんだけどなぁ。中身が戦闘民族野菜人なんだよなぁ。どうしてこうなったんだろ。


「来週…?来週は、えーと、あ!ほら君達まだ防具が完成してないでしょう?もう少し後でいいんじゃないかなぁ?」


 魔神、焦る。そう、来週は俺達のデートの予定だからね、迷宮(ダンジョン)に行くわけにはいかないんだ。


「セシル、そんなにルーを困らせないように。焦らなくても迷宮(ダンジョン)は逃げないよ。それにクリスが休みを確保出来るタイミングじゃないとね」


 俺もめちゃくちゃデートを楽しみにしてるのに!ここでお預けされて迷宮に行ったら集中力不足で事故ってしまいそうだ。迷宮も楽しみだけど、まずはデートに全力だ!

 ……あー、その前に今日のオーガ討伐を頑張らないとな。小さなことからコツコツと、ですよ。


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