45 VIPから来ますた
冒険者ギルドから外に出ると、辺りはもうかなり暗くなっていた。いわゆる逢魔が時だな。それともマジックアワーと言うべきかな。こんな時間に門を出る……初めての体験で、なんだか非日常感がすごい。あぁ、そういえば非日常だったわ。今まさに大事件の真っ最中だわ。今から大事件の現場に急ぐんだったわ。そんな事を考えながら馬に乗って4人で東門から王都を出た。言葉も無く、しばらく移動した人気のない場所で、ルーが馬から降りろと言った。
さて、どうするん?ついにルー◯か?◯ーラで移動するんか?ルーだけに。あれは過去に行った事がないとダメなんだっけ?
「だからね、私は◯ーラは使えません」
じゃあどうするんよ。飛空挺か空飛ぶ絨毯はまだ手に入れてないよ?ああいうのは物語も中盤以降になってからちゃうん?それとも空飛ぶベッドか?6かな?
「走る」
おおぅ……最もシンプルな回答が来ましたよ。もっと知的な……なんというか他のファンタジーな方法を想像してた。転移とか転送とか、そんな感じの便利で反則的で最速な手段で。そりゃそうだろう、走るは想定外でした。もの凄い力技で強引にシンプルに解決するんだな。バカっぽいけどその分、説得力がある……気がする。
急ぐから走る。なるほどね。
「私が1人で走ってドラゴンゾンビを倒してくれば、一番早く安全かつ簡単に済む話ではあるんだけれども」
ふむふむ。貴女なら可能でしょうな。
「しかし、私はアレクとほんの少しでも離れたくないし、そのつもりもない」
うわぁ、なんて可愛い甘えんぼさん。思わず抱きしめたくなるけど、じゃあどうするつもりですか。逆に俺をお姫様抱っこして走るの?さすがに無理でしょ、ビジュアル的にも。
「そこで私がアレクに憑依してヤンクロットまで、走る」
おお、最近使ってなかったね、憑依。
アレをするんですね。よし来い。どすこい。
「ただし、君の肉体に尋常じゃない負荷がかかるから、全て終わった後に反動で死ぬ…………………程苦しむだろう」
…………待て。ちょっと待て。ホントに死ぬ程、で済むんですか?溜めが。間が尋常じゃなく長い。あんまり大丈夫なときの間じゃないよソレ。それは、もしかして運が良かったら死なないこともあるのかも?の時の間だよ!済む、としても死ぬ程苦しむってのも結構な酷い話だからね。結構、僅差じゃないですか。ホント紙一重だよ。
「いいじゃん、アレクは慣れたもんだろ?」
クリス君、そう言うけどな。俺は毎回、新鮮な気持ちで死線をくぐってるんだからね。仕事帰りに行きつけの飲み屋の暖簾をくぐるとは話が違うんだからね。少しは止めろよ。俺の死だぞ。目の前の無茶や無謀は止めましょうよ。
「止めたら……アレクは止まるのかい?」
愚問だね。そりゃ、止まる訳ないさ。ここで止めるくらいなら俺は俺をやってないんだよ。矛盾してる?大人は矛盾してても気にしない時があるのさ。特に頭の良くない大人は。
「じゃあレティシア師匠、ボク達はヤンクロットまでこのまま馬で迎えに行けばいいんですね?」
えー、セシル君、今のくだり……もう終わり?
もっとこう……やれよー!えーやだよー!的なラリー無いの?やろうよ。もっと、イチャイチャしましょうよ。なんならダチョウ的に、だったらボクがやりますよ!いやいや僕がやります!……じゃあ俺がやるよ、どうぞどうぞ!でも良いよ。そんな冷静に事務的に話を進めるのはどうでしょうか。最近、潤いが無いぞ。
「うん、帰りも走らせるのはアレクでもかわいそうだ。君達は可能ならアッシン殿達と合流してきてから欲しい」
マジで次の話題になっていた。
本当にかわいそうな俺。
頑張れ、そのうち良い事もあるさ。
さて、潤いも無いが本当に時間も無い。ヤンクロットから緊急連絡があったというのが昼過ぎだそうで今が夕暮れなので、ドラゴンゾンビが出現してから、もう既に何時間も経過している。ヤンクロットの街が無事かどうかの保証も無い。じゃあ覚悟を決めて走ろうか。ただの移動だけでも命懸けだな。命を懸けさせるんだから、払戻金は期待しちゃうぞぉ。クリス、ディープをお願いね。任せた。そして2人も気をつけて来るんだよ、俺達は先に行って待ってるからさ。
そして、音もなくルーが俺に憑依した。なんというか……相変わらず彼女と一体化する時の多幸感がたまりませんな。俺だけでしょうか。いいえ、だれでも。
「「もう暗いからセシルもクリスも足元を照らしながら慎重に移動するように。急ぐ必要はない、安全第一だよ。ヤンクロットは私達が行く以上、もう大丈夫だ」」
そう2人に言い残して、返事も待たずに俺達はすぐに走り出した。俺の身体ではあるんだけど、既に主導権はルーに握られている。なんだかMごころをくすぐられるよね。これは……好きな人にはたまらないプレイですね。上級者向けか。なんの上級かは知らんけど。人としては最下級な気もするけど。
ううん?いや……ちょっと待って。
なんかこう……速い。速いよ、速いって!
時速何キロ出てるねん、コレ!
(ヤンクロットまでおよそ200km。遅くても3時間以内に着くつもりだ)
頭の中からルーの声が聞こえる。
でも今は返事や会話も出来ない。そりゃ、やろうと思えば可能は可能なんだけど俺の心の方に余裕がない。飛んでる!これ走ってるじゃなくて飛んでますよ!……今度は落ち、落ちる落ちる!あのですね、僕ね、実は高所恐怖症なんですよ、今更な話ですが。今、股間の玉がヒュンってなったよ。ヒュン、て。トイレを済ませておいて良かった…!
辺りはもうかなり暗いはずなのに、昼のように明るくハッキリと見える。いつの間にか暗視ゴーグルでも装着したのかな?そしてハッキリ見える分、とにかく怖いんだ!高さが……ええ、高さが!スピードはまだいい。高速道路なんてもっと速かったしな。それでも足で走ってるだけに地面が近いから体感速度はずいぶん速く感じている。でも高い所を飛ぶよりはマシだ。もっと大地を走りたい。
しかし、そんな俺の思惑は一切無視。ルーは走ると言ったが半分以上は飛んでいる。高低差も障害物も無視して最短距離を走ってるせいなのか、飛ぶ飛ぶ。その度に玉ヒュン現象が起こる。これは……自慢のナニも縮こまるわな。この調子だと到着する頃には消えちゃうかもしんない。大事なナニなのになぁ……。
ああ、枝に!岩に!当た…当たらないのか。当たるかと思った…!
これねぇ、俺が知ってる『走る』じゃないわ。『走る』と『飛ぶ』のハーフ&ハーフ。もう飛べよ。You、飛んじゃいなよ。舞空術はないのかね。こんなの聞いてないよー!と言いたいが、言ってませんけど何か?で終わりだろうしな。
まさに疾走。疾風の如く。
そういや前にも憑依したときにルーが言ってたな。スキルも使ってはいるが、憑依時の動きは独力でも再現可能だと。俺の身体には本来これだけの性能を秘めているのだと。このスピードも憑依無しで俺は再現出来るのだろうか。
……出来るんだろうな。
今も自分は信じ切れていないが、この世にルーほど信じられるものも他にない。この可愛さの化身が言うなら間違いないのだ。わからないことは聞けば優しく教えてくれるし。しかも料理はめちゃ美味しいし。髪だって切ってくれるし服も仕立ててくれる。更に掃除も洗濯も得意なんだ。良妻間違いなしだ。賢母も確実だろう。
今はまだセシルと一緒の3人部屋なので、2人きりになる場面は殆どないけども。それでも週一くらいのペースでね、こそっとハグしにきてくれるんです。かわいいんです。頼めば膝枕で耳掃除とかもしてくれるんです。めちゃめちゃかわいいんです。すごく良い匂いがして、やわらかくて愛おしいんです。そのまま連れて逃げたくなるくらい。
何から逃げるのか知らんけど。
どこへ逃げるか知らんけど。
逃げた先でなにしようか。ここには書けない18禁にも程があることをするだろうな。あんなことも!そんなことも!それからそれから………。
(アレク)
はい?俺は妄想に忙しいんだけど何?もう着いた?
(まだだけど……あのね。憑依してても、君は私の考えてることまで聞こえないだろうけど)
え?なに、ちょっと聞きたくない気がする。
(私には君が考えてること、全部聞こえてるからね。君な……私のこと、好きすぎるだろう)
きゃー!えっち!マジか!………恥ずかしくて、死ぬ。ドラゴンゾンビだなんだのと戦う前に今、死ぬ。というか、死にたい。いっそ殺して欲しい。
(ねぇねぇ、私をどこに連れて逃げてくれるの?)
……やめて。また何でも言うこと聞くので許してください。
走ってる最中だけど、枕に顔をうずめて足バタバタしたい。
今まさに黒歴史誕生の瞬間じゃないですか。
リセットボタンはどこですか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺の羞恥心がズタズタになりながらも身体は元気に疾走を続けている。ドラゴンゾンビを倒す前に俺のライフはとっくにゼロだよ……それでも走れるんだから本当に憑依って便利だよな。もうかれこれ何時間走っただろうか。
まだずっと遠くにだけど、遥か前方に大きな赤い光が見える。
もうすっかり世界は夜。
下弦の月も出てるけど、辺りはほぼ闇。
そんな夜に、あんなに大きく明るく光るモノって……なんだろうな。
俺としては異世界のUFO説を唱えたいけど、あれは飛行物体というより、もっと低い……うん、地面の辺りが光ってるんだよね。火山?違うな……悪いほうに考えたくはないけど、あれが多分ヤンクロットなんだろう。
燃えているのか、それとも賑やかな街なのか。魔物に襲われて、それで夜も賑やかな街ってどんなだよ。住民が全員俺じゃあるまいし、そんな能天気な街がある訳がねぇよな。
この上なく急いで走っているけど、それでも気が逸る。
みるみる近づいてくる光源。
多分、あそこには人が居る。生きていますように。そして多分、ドラゴンゾンビも居る。死んでますように……って死んではいるんだよなぁ。
(街の北西を見て。確認出来た?あれがドラゴンゾンビみたい)
そうだ、今は俺もルーのスキルが使えるんだった。普段の俺からは想像も出来ない遠距離からも気配察知が、しかも詳細に使用できる。街の北西……ってコッチか?それともソッチ?ああ、アレか!
Oh…。
思わずアメリカンなリアクションしたくなるほど、おぞましいものが見えた。みたい、と言うからにはルーもドラゴンゾンビを見るのは初めてなんだろうか。
(ゾンビになってるのは、私も初めて見た)
生ドラゴンは見たことがあるのか……美味しそうだな生ドラ。コンビニのレジ横で売ってそう。目当ての買い物ついでに、つい手に取ってしまいそうだよね。
(あと3分で接敵する。そして……人もいるぞ)
本当だ!ドラゴンゾンビの近くに人がいる……3人!襲われてるのか……違う、あれは戦っているんだ!ヤンクロットの兵士か騎士か、それとも冒険者なのか普通の街の人々か。あんな……醜悪でおぞましいとしか言えないような魔物が相手でも、人は抗うんだな。見た感じからすると優勢とは言えそうにないが、それでも心折れない人の存在が同じ人として誇らしい。
どうだ魔物め。
見たか、これがヒトだ。
ヒトの偉大さだ。
ヒトを、舐めるなよ。
しかし、あの人達をなんとか助けられるだろうか。
(アレは、このまま私が倒す。少し君の負荷は増すけど……頑張って!)
そうかぁ……増すんだ、負荷。現状でも死ぬ………………程の苦しみになると言われた負荷が。更に増すんですか。それはヤだなぁ。死なないといいなぁ。
(このまま急いで倒せば、明日の夜まで君と私の二人きりだよ?なんでもしてあげられるよ?)
………!
(私も……色々我慢してたから、あんなこともこんなことも……しちゃうかも)
………!!!
わかってるよ、罠なんだよ。
これは孔明の罠。見えている地雷。
しかしだ。
その罠、かかってやろうじゃないか。
れっつごー!地雷原!
昔、何処かで誰かが言ってたな。
『罠にかかったって気がつくまでは、結構楽しかったでしょ?』
バカヤロウ。気がついてたとしても、こっちは最初から最後まで全力で楽しいんだよ。それが惚れたってことでしょうよ。
はい、全力全開でお願いします。
アレを急いで倒しちゃってください。
王都からの疾走が、ようやく終わる。
ゴールに待つは、一体のドラゴンゾンビ。
それに相対するのは3人の戦士達。
そこに現れるは魔人を憑依させたバカな冒険者。
Here Comes A New Challenger!
……どっちかっつーと乱入は、するよりされる方だったな。こっちはしょーりゅーけんを繰り出すだけでも必死だっての。そんな初心者をいじめて楽しいのか、君らは。今からでも反省してほしい。
それにしても昇竜と屍竜じゃ、えれぇ違いだな。ひでぇ違いだよ。
一気に接近しているが、俺なんぞ眼中に無いのか、こちらを一切無視してドラゴンゾンビは3人の戦士達に向かって、その爛れた顎を大きく開いた。そして、その口の中に紫電の光の塊が凝縮している。あれがブレスなの?有名な竜の息吹?
「「《岩塊障壁》」」
3人の戦士達の前に巨大な岩の障壁が現れ、吐かれた屍竜のブレスを食い止める。おぉ……同じ魔法でも俺とは規模と性能が段違いだな。学ぼう。今も常住坐臥、一切が修行だ。全てを学ぶんだ。同時に3人に向かって大声で叫んだ。
「「ラスブールのギルドから応援にきました!!」」
一昔前ならVIPから来ますた、だな。いいんだよ、分かる人には分かる。3人の戦士達は今のブレスで死を覚悟していたのが突然の障壁の出現に助かって、それぞれが安堵、驚き、戸惑いの表情を浮かべていた。大丈夫、履いてますし味方ですよ。間に合って良かった。
後は俺達に任せてください。
正確に言うと、俺の中に憑依している魔人に全てを任せてください。
ウチの子は………すごく強いんですよぉ。
(一気にいくぞ。来い、亢龍の牙!)
瞬時に俺の右手にはルーの大剣が握られていた。へぇ……この大剣に名前、あったんだ。
いつ見ても、傷ひとつ無い黒く輝く大剣。俺の身長より少し大きいかな、だいたい2m弱だろうか。まるで濡れているかのようにも見える艶のある漆黒の剣身。その剣の中央には東洋の龍に似た黄金の紋様が彫ってあり、それが闇の中で淡く煌めいている。
こんなデカイのをよく振り回せるもんだな、といつも見て思っていたが……いざ持ってみたら意外と軽い。軽いと言うか殆ど重さを感じさせず、まるで手の延長だ。
(ドラゴンスレイヤーとしても至高の一品だ。なんといってもメルヴィルが私の為だけに心血を注いで作ってくれた最高傑作だからな)
俺が作ったんですか、これ。そんなことも出来たんだ。器用だな~……じゃあ、あの黒鎧もそうなんだろうか、そうなんだろうな。……え、あの禍々しい漆黒の鎧って俺のセンスだったの!?あんな邪悪そうなのを?大魔王しか身に着けないような鎧を作ったのかよ。前前世の俺の中二病……黒歴史に頭が痛くなる。
今日、ついさっき人生最新の黒歴史を作り、たった今1000年前の黒歴史にも追いつかれた。つまり挟み撃ちの形になったよ。もう殺して欲しい……。
でも頑張るんだ、俺。もう少しでルーと魅惑の一晩が待っているのだ、今は黒歴史のことは忘れよう。なんせ目の前には、過去最大の強敵がいるのだから。本当に大きい……ラージアントの女王蟻なんて目じゃない大きさだ。ざっと見ても20m以上はある。大型トラックすら遥かに超える大きさだな。
さて。これは竜としては……大物なのか小物なのか。背中には大きな身体に不釣り合いな小さな翼がある。あんなんで飛べるのだろうか。その四肢が動くたびに大きく地面が揺れる。それは威嚇でもなんでもない、ただ俺の方を向いただけ。ただの方向転換に身の毛がよだつ。こんなもん、ただのバケモンじゃねーか。俺は良いさ、ルーが憑依している以上死ぬことはない。それでも漏らしそうな勢いでビビってるってのに……あの3人の戦士達は凄いな!よくこれに立ち向かってたよね。彼らは本物の勇者だ。心の底から尊敬するよ。
神々しいまでに輝く竜鱗に覆われた、魔物の…いや、この世界の生物の王ドラゴン。本来はそうであったはずだろうけど、今は面影もないね。全身が腐敗して爛れている。酷い腐敗臭が漂っている。気持ち悪い……吐き気がする。
今日は臭いといい黒歴史といい……全く厄日だよなぁ。
咆哮、というよりはまるで悲鳴を上げているような悶え苦しむようなドラゴンゾンビの声が響いた。うむ、今回も話し合いの余地は無さそうだ。たまには話し合いに応じるドラゴンゾンビが居ても良いと思うんだがなぁ。実に残念だが戦うしかないようだ。
アンデッドだからなのか、機敏とは言いがたいスピードで、ドラゴンゾンビが左腕?左前足?で殴りかかってきた。ドラゴンの爪……それも爪とは言いがたい程の巨大さで、当たったらさぞ痛そうだ。その爪をスウェーで避けてカウンターとなる形で大剣で腕ごと斬り落とす。
その瞬間、戦慄した。
時が止まったかと思った。
避けて斬った、それだけだ。俺の身体でやってるけど、そう動かしたのはルーだ。そして俺はその動きを体験しながら観察してるだけなんだけど、なんだか感動して泣きそうにすらなっていた。
人は、ここまで美しく動けるのか。
一応、俺も剣の素振りとか打ち込みはやってる。
とはいえ剣の理合なんかわかるはずもない。
ド素人に毛が生えた程度の、そんな俺にでもわかった。
ドラゴンの鱗・骨が腐敗して劣化しているのかもしれない。
ルーの愛剣の斬れ味が異常なのかもしれない。
その上で、今の一閃は神域の業だった。
なんだ、あの動き。
なんだ、あの斬れ味。
その事が頭の中を占めるけど、ルーにとってはただの一閃でしかない。既にドラゴンゾンビにトドメを刺そうとして、俺の身体は動き出していた。
(アレク、覚えておいてね。アンデッドには聖属性が有効です)
「「《神聖なる五芒星》」」
さっきの一閃で左前足を失って体勢を崩したドラゴンゾンビの直下に巨大な魔法陣が展開された。これが聖属性の光魔法だそうだ。今まで習ったどころか聞いた事もねぇですが。片腕?片足?を斬り落とされて身体のバランスを失いつつあったドラゴンゾンビは逃げだす事もできない。魔法陣から立ち上った透き通る白い光の中で、まるで溶け出すように崩壊していった。
その眩い聖なる光の中から聴こえたドラゴンゾンビの最後の咆哮は、なんだか断末魔というよりは穏やかなモノにも聞こえて……もしかしたらこいつの魂は救われたのかもしれないな、と思った。まぁ本当の所はサッパリ分からないけれど、勝手にそう思っておこう。
ドラゴンゾンビが消え去った跡には、やや崩壊もしてる部分もあったが大量のドラゴンの骨とでっかい紫色の魔石が残されていた。
えーと。
これ、俺達が倒したんだし貰っても……いいよね?ほら、財布だって拾った人は幾らか要求出来たりするもんじゃないですか。ダメ?いや貰うけど。もし文句言われたら返そう。
拙い小説ですが読んでくださり、ありがとうございます。
この小説を読んで少しでも面白いと思ってくれた、貴方or貴女!
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