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40 この世に自分ほど信じられないものが他にあるのか

 

 

 キリヤマさんとの有意義なトークを終えて外へ出ると、思った以上に時間が経過していたようだ。ルーとセシルを待たせているので街の人に道を尋ねながら冒険者ギルドへ向かって歩いている。少しずつでも新しい街を覚えるってのも楽しいもんだ。それに希望の欠片を手に入れた分、足取りは軽い。



 とはいえ……今後どうすべきか。


 もちろん目的に向かって邁進するんだが、まず一歩目として頑張ることは何か。最下級のF級冒険者では金も稼げないし何処にも行けないし、なんにも出来ないわな。地道に実力つけてランクアップして金も稼いで世界を廻ろうか。探すアテなんて何にもないんだから、どんなことにも対応できないといけないもんね。


 そんな感じで、いつものように大した結論も出せずにバカのバカによるバカの為の1人脳内会議は終了し、ギルドに到着。2人はまだ勉強中かな…?驚かしてやろうと忍び足でそぉーっと2階へ上がってみた。


「お、アレク。どうだったの?」


 2階の資料室に入ると、秒でセシルに見つかった。よく考えたら気配察知スキル持ち相手に忍び足て。そのセシルの前には数冊の本があるから、きちんと勉強してたようだ。偉いぞ。


「まぁね、色々と面白い話が聞けたよ。そっちの調子はどう?」

「この国に出現する魔物を調べてるよ。知識だけじゃなく早く本物と戦いたくなるね」

「セシル、そろそろ休憩しようか。おかえり、アレク。本物だった?」

 

 ただいま。うん、本物の日本人だったよ。仮に、そうでなくても良い人だった。会えて良かったよ。


「そうだね、2人の休憩がてらに今日の話を聞いてもらおうか」


 そういって本を片付けて3人で1階に降りた。人が殆ど居ないとはいえ、図書室でのトークはマナー違反だからな。1階の半分以上を占めるパブコーナーでは、食事・酒はもちろん紅茶もある。まだ少し早い時間だけど、ぼちぼちと酒を飲み始めてる連中もいる。今日は昨日よりも随分と人が多くて賑やかだ。俺のイメージする冒険者ギルドに近づいてきたな。空いてる席について、2人に今日のキリヤマさんとの面会の顛末を話した。


「うん、本物の日本人だった。理由は不明らしいけど昔、こっちの世界に来たんだって」

「おー!良かったじゃん!どんな人だった?」

「そうね。割と気の合う、良い人だったなぁ。日本で住んでた街が一緒でさ、話が盛り上がったよ」


 素直に良かった、とは言いにくい。俺にとっては幸運かもしれないがキリヤマさんにとっては不幸な話でもあるからね。それでも今日、キリヤマさんの数十年の孤独が少しは癒されたと信じたいね。少なくとも俺はかなり楽しかったよ。


「そんでな、キリヤマさんが言うには日本とこの世界、不思議な共通点が結構あるんだ。例えばゴブリンとかドラゴンとかドワーフとか……こっちの世界に存在しているけど、日本には存在していない。だけど日本にも、それらの名前や知識はあったんだよね」


 日本というか……地球だよね。ドラゴンやエルフなんて日本発祥じゃないもんね。まぁここは会話の便宜上、日本としておきましょ。


「つまり、この世界から日本へ行った者が居るのかもしれない……と?」


 俺よりも随分理解が早いな。これが知力の差だろうか……どこかに賢さの種、売ってないかな。特定の魔物を倒したらドロップしてほしいな。この発想が更に知力を下げていそうだが。でも、皆さんもお好きでしょ?


「多分、ね。昔、こちらの世界から向こうの世界に行った存在があるのは間違いないと思う」

「どうやっていくんだろね?」

「それはわからない。でもな、荒唐無稽な御伽噺レベルの話だと思ってたんだけど……行く方法があるのかもしれないんだな」

「アレクはやっぱりニホンに帰りたいの?」

「うん?帰るんじゃないよ。行ってはみたいけど。俺が帰る場所はルーだけだ」


 だから俺達はさっきも、おかえり・ただいま、なんだよ。この世界に来て初めて逢った時もそうだった。お互い、俺達はそういう存在なんだ。

 「君は急に……そういうこと言うんだから…」なんて言ってルーは赤くなって照れてるけど本気でそう思ってるんだよ。


「2人にも日本を見せたいだけだよ。結構面白いと思うぞぉ?」

「なるほどね、それが荒唐無稽な目的かぁ~」

「向こうのお父様にも御挨拶が出来るかな……」


 向こうの父親に今、会ってもなぁ。間違いなく、どなたですか?って言われると思うけどなぁ。俺、別人種になって若くなって前世の面影はカケラも残ってないからね。それに年齢的に父親が生きてるかどうかも怪しい。あれから17年が過ぎているなら……90歳くらいだろうか。長生きしていて欲しいけど…あっ、甥っ子姪っ子も成人してるのか。今の俺より年上じゃねーか。向こうとこっちの時間の流れ方の違いも有るのか無いのかわかんないけどね。


「そういうわけで、なるべく短期間で強くなってランクも上げて世界を旅しよう」

「師匠、ボクも!強くなって世界を旅したい!」


 セシルもセシルの目的があるって言ってもんな。その内容は聞いてないけど…まぁ、言いたくなったら言うだろうさ。


「そうか。………アレク、今の君に最も足りないものはなんだと思う?」

「知力かな…?それ以外もルーと比較したら足りないものだらけだったけど」


 今度は勉強漬けになるのか!?記憶力とか相当良くなってるけど、勉強は好きじゃないなー。ちょっとやだなぁ。短所を補うより長所を伸ばす教育にしません?


「君に一番足りないものは、自信だ。本当に自分を信じて本気を出せれば、君は既にとてつもなく強いんだよ。運が良ければ私にだって勝てる程の力を秘めているんだ」


 自信…自分を信じると書いて、自信。自分を、信じる……………いやぁ、そりゃ難しいなぁ。この世に自分ほど信じられんものが他にあるかぁ!って名言だと思うよ。


「一度、君は武の極みに触れたのに……自分で自分に蓋をしちゃってるんだよ。その蓋を吹き飛ばすには自分を信じることが必要だと思うよ。無いと言うのなら、自信は経験と結果で作ろうか。成功体験を積み重ねよう」


 そう言って、ルーはピエロの仮面を外した。


 ……なにしてんの。もう周りは結構人が居ますよ?顔を晒して大丈夫?自覚があるのか無いのか知らないけど、貴女は世の殆どの男が放っておかないレベルに美人さんなんですよ?ほら既に何人かが、こっちのテーブルちらちら見てるよ。飢えた野犬の群れに極上肉の塊を放り込んだようなもんじゃないかな。





「なぁ、お嬢さん。俺達と一緒に飲まないか?」


 ほら見たことか、さっそく声を掛ける猛者が現れた。ガキとはいえ男連れなのにスゲーな、アンタ。このアグレッシブさは見習いたいものだ。そして実際に見習って女の子に声を掛けたら即座に俺はルーにぶっ飛ばされるだろう。そこまでわかってても止められないのが悲しい男のサガですよね。男じゃなくお前のサガだよ!と誰かがどこかで叫んだような気がした。うるさいよ!


「そうね。私の弟子に勝てたら、いいよ。一晩中相手をしてあげる」

「マジかよ!どこに居るんだよ、あんたの弟子ってのは!?」


 はい、ここ。お兄さんの目の前にいるよ。ここにいるよ。


「こいつ?この若いの倒したらいいの?そんなの楽勝じゃん」

「私はね、強い男が好きなんだ。弟子を倒して更に私にも勝てたら……なんでも好きにしていいよ?」


 そういうことね……うん、システムはわかった。でも……きったねぇの。弟子はさておきルーに勝つとか無理ゲーじゃん。詐欺じゃん。セルフ美人局じゃん。こっちの方がヤカラだよ。ぼったくりバーだよ。


「こっちの可愛い子も私の弟子だ。私達に勝てたら、二人揃ってなぁ~んでも、してあげる♪」

「レティシア師匠、えぇ~……ボクもなの?」


 セシルとルーで、見た目には美少女ユニットだ。仮にステータス画面を開いたら魔王と少年、とか表示されていようとも。その2人がなんでもしてくれるんですって。そんなもん、俺が挑みたくなるわ。俺を倒せばいいの?よし、かかってこい、俺!


 これには、最初に声を掛けてきたお兄さんだけじゃなくギルド内にいる殆どの男が快哉を叫んだ。確かに嘘は一言も言ってないけど、騙されんな。絡まれてるのは俺達じゃなくアンタ達だぞ。こんな加害者と被害者、見たことねぇよ。俺の良心がチクチク痛むよぅ。


「そんなの早い者勝ちだろ!俺がやってやるぜ」

「うむ、挑戦料として1000(ガル)頂くよ。はい、頑張ってね期待してる♪」


 頑張ってを言うの、俺にじゃないの?

 相手を励ましてどうするのよ。

 

「ちゃんと私を護ってくれよ、私の勇者様」


 この世界に生まれて以来、稀に見るとんでもねーマッチポンプだよ。自作自演ここに極まれり、だな。ツッコミだしたらキリがない。これって俺も加害者側なのかな。善意の第三者ってのは無理だろうか。


「よぉし……って、ここじゃまずいわな。おい、地下の訓練スペースでやるか。つーかよ、お前誰?新顔?」

「昨日、新人登録した『漆黒の師団』のアレクシスです。よろしく」


 別に、このお兄さんも敵でもないからな。むしろ今後お世話になることもあるかもしれないから、ちゃんとご挨拶しようね。挨拶にスランプ無し。いい言葉だ。この世界でも役立ってます。


「マジかよ……こんな場面でルーキーが相手とか俺ってどこまでラッキーなんだよ。明日死ぬンじゃねぇか、俺!?」


 いやいや、今から半殺しにしてあげる♪でも地下にそんな訓練用の場所があることも知らなかったな。多分、明日の初心者講習会で教えてもらうはずだったんだろう。それがこんな展開で行くことになろうとはなぁ。人生は何があるかわからないものだ。


「ん?ルーは見に来ないの?」

「景品はここで待機してます。すみませーん、ビールくださ~い!」


 ひっでぇ師匠だよ。早く飲みたいだけじゃないか。

 まぁ良い。さっさと倒して俺も飲もう。


 地下に降りると……おお、コレが訓練スペースか。めちゃくちゃ広いな!高校の時の体育館並に広いんじゃないか。上の建物から想像出来ない広さ。日本なら多分違法建築じゃないだろうか。端の方では、キチンと訓練してる人も数人いる。


 そして広く空いてる場所に、ナンパしてきた兄さんと向かい合って立つ。


「昨日登録ってことはF級だろ?大丈夫だよ、怪我はさせねぇよ。お、槍使いか。俺と一緒だな」


 多分、このお兄さんは積極的な女好きというだけで悪い人でもなさそうだ。時と場合がもう少し違ったら、お互い良い出会いになったかもしれないね。しかし……馬上でなく槍で対人戦を戦うのは俺も久しぶりだな。さて。今更、ここで兄さんの名前を聞くのも変かな。さっさとやるか。


「ルーキー相手にいきなり本気はださねぇよ。テメェから来い」

「はい、では」


 先手必勝。遠慮なく。手加減してくれていようが、出し惜しみ無し手加減無しが俺の信条ですので。なんとか殺さないように努力はするつもりですけども。

 一足一槍の間合から全力全速で踏み込んで、相手の槍を外に弾いてそぉい!そして石突の方で、お兄さんのがら空の鳩尾に一撃。


「……あ…が……!」


 ちゃんと死んでないはずだ。死んでないといいな。出来れば生きていますように。倒れこんでぴくぴくしてるけど……多分セーフ。一応呼吸してるようだしセーフだろ。これって俺の勝ちだよな?


「勝ちでいいですよね?」

「おい、アッシン!しっかりしろ!」


 多分、彼の仲間だろう一緒にいたお兄さんが介抱してる。

 後は任せていいよね?

 上に戻ると、ざわめきが広がった。


「アッシンの野郎、ヘマしやがったぜ!ラッキー!次は俺だっ!」

「バカヤロウ、俺が先に決まってるだろうが!」

「はい、順番だよー。挑戦料は1000G!勝ったら私とこの子を好きにしていいよー」


 男達の申し込みが殺到している。

 これは結構な儲けになりそうだ。

 昨日の薬草採取の収入をあっさり超えるぞ。

 ……なんだろう、罪悪感が凄いです。


 このあと立て続けに15人の男たちと立ち会った。殆どは剣士で、たまぁ~に槍使いや魔法使いが混じる。当然ながらスキルも不明だから、どんな戦い方をしてくるか分からない。毎回緊張感マックスですよ。初見って本当に怖い。なんせ冒険者とは騎士と違って対魔物に生きてきた者達です。魔物という非常識な相手と戦ってきた連中は……一筋縄ではいかない!!集中だ、集中して勝つ!


「アレクばっかりズルいー。ボクとも代わってよ」


 うるせぇ!黙ってろ景品その2!俺が…俺がどれだけしんどい思いをしてると思ってるんだ!しかし、俺が口でセシルに勝てるはずもない。一旦交代した。


「おう、アレクシスだったっけ。お前やるなー!」


 階下の訓練スペースから戻ってきて、ようやく座った俺を出迎えてくれたのは最初に立ち会ったアッシンさんだ。なんだよ、元気じゃん。景品その1と楽しそうに酒を飲んでた。なんだよ、結局一緒に飲んでるのかよ。


「いや、大したもんだよ。お前、どこの出だ?」

「俺達はオルトレットから来ました」

「師匠が良いんだな。レティシアちゃん、ほれもう一杯いこうぜ!かんぱーい!」


 野郎の発言なんて、たいして聞いてねぇのな。清々しいほどの女好きですね!なんだよ、よく見たらアッシンさんだけじゃなく負かした連中は、みんなルーと一緒に飲んでるじゃん。負けても残念賞があるシステムだ。アフターサービス付き。俺は乾杯前の儀式かよ。


 階下から歓声が上がった。

 どーせ、セシルが勝ったんだろう。

 ほら、次は俺だ!って男達がワラワラとやってきた。


 ほれ、景品その1。

 ちゃんと挑戦料を貰いなさいよ。


 負けてもルーが一緒に、しかも楽しげに酒を飲んでくれるので挑戦者が止まりません。その後もセシルと交代しながら、挑戦者…最終的に今日ギルドに来てた冒険者のほとんど全員になったけれど、片っ端から倒した。よっしゃ!


「よし、今日だけの特別サービスだ。弟子を倒せなくても私を直接倒せたら何でもしてやるぞ!その代わり挑戦料は10000Gだっ!」


 騙されんな、皆さん。

 それは全然サービスになってないからな。

 ただのぼったくりバーの客引きだぜ、それ。


 しかし俺の声に出さない叫びは誰にも届かない。アッシンさんをはじめ多くの男達が一発逆転勝利を、とルーにリベンジを目論んだ。リピーターも実に多かった。もう女王様プレイの代わりにしてるんじゃないかというくらい、何度も繰り返し挑戦している人もいた。我々の業界ではご褒美です、なんて台詞を聞いたことはあるけどさぁ……その業界の人々なんだろうか。どの業界だよ。

 うん、最終的に滅茶苦茶儲かったみたい。冒険者は宵越しの金は持たない系の人も多いから。みんなガンガン金を突っ込む。もちろんルーも全力は出さないし、というか殆どダメージは与えていない。相手の攻撃はかわして避けて弾いて、攻撃は基本的に寸止めにして、怪我はさせずに順番に丁寧に心を折っていった。


 ………この日一番のダメージがあったのは、俺の良心だと思うね。




「漆黒の師団は誰の挑戦でも受ける!でも今日はここまで。後の飲み代は私が持つ!皆で飲みましょ♪」


 ようやく盛大な自作自演は終わった。ただただ、あなたが飲みたかっただけじゃないんかと。アフターサービスとして最低一杯は一緒に飲むので、今後も挑戦者は続きそうだ。アッシンさんなんて俺に挑んでセシルに挑んでルーに挑んで全敗したからな。あわよくば精神がすごいよ、先輩。


「どーだ、アレク。自信はついた?」


 まぁ、思った以上に俺がやれるのはわかったよ。過信はしないけどさ。それよか、今日も飲みすぎちゃダメですよ景品その1。景品その2は、向こうで先輩方に食い物をいっぱいご馳走になってる。美味しそうに食べるから、どんどん与えたくなる気持ちはわかるよ。ハムスター系だよな、あいつ。


 そんなこんなで、今日一日でルーとセシルは王都冒険者ギルドのアイドルとなった。俺?…アイドルの傍にいるマネージャー?ジャーマネ?いや邪魔者ですよ。先輩方からの視線が痛いわ。


「ちくしょう、今日は痛い目にあったぜ。お前らほんとにルーキーなのか?」

「アッシン殿。我々は単純な戦闘なら少々の自信もありますが冒険者としては未熟です。是非、御指導御鞭撻のほどよろしくお願いいたします」


 景品その1は酔ってるのか酔ってないのか……改めて丁寧にアッシンさんに挨拶した。慌てて俺もぺっこり45度。異世界でも礼節は大事ですよね。


「まぁな!レティシアちゃんになら何でも御指導するよ!俺はこう見えても、もうじきB級になるんだぜ!」


 本当に清々しいほどの女好きですよね!この人も知力高くないんだろうなぁ。アッシンさん、俺も俺も。色々と教えてあげてよ。


「えー……」


 えーじゃなくて。そこまで嫌そうな顔するんじゃない。俺もかわいい後輩でしょう?だから、えーじゃなくて。ヤダとかじゃなくて。







「ねぇ師匠ぉ。これでアレクは自信ついたのかなぁ?」

「どうだろうね…。自信とは、“楽観的勘違い” だそうだからね。あの時の感覚を取り戻す、きっかけくらいにはなったかもね」







 結局、挑戦料の何割かくらいは全員の飲み代に消えたが、それでも漆黒も漆黒、暗黒ブラックホールというレベルの黒字だったみたい。ルーがキャバ嬢になったら結構な売上を出しそうだな。


 これ、またやんの?

 ちょっと変則的なカツアゲというか、美人局だぞ。

 確かに経験は色々積めそうだが……僕の良心がズタボロになりそうです。




拙い小説ですが読んでくださり、ありがとうございます。

この小説を読んで少しでも面白いと思ってくれた、貴方or貴女!

是非とも感想、レビュー、ブックマーク、評価を頂ければこれに勝る幸せは御座いません

(人>ω•*)お願いします。


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