25 当たらなければどうということはない
「ちくしょう、もう少しで表彰式まで見られたのに…!」
「昨日セシルの晴れ姿は存分に見られただろうが。あれで我慢しろよ」
「昨日はお前の御立派な息子のお陰で準優勝だったからなぁ……それでもオルトレット史上に残る快挙だがな!流石はうちのセシルだ!」
俺も子煩悩な自覚はあるが、こいつのは親バカとしか言いようがないな。いや、バカな親か。まぁ気持ちはわかるけどな。まさかアレクが優勝するとは。流石は俺の息子だ。見たか?あの馬術、俺が教えたんだぜ!
「………それはそれとしてだ。どう思う?」
「魔物が複数出ました、ってか?正直、信じられん。ここはオルトレットだぞ?」
この街は……国自体がそもそも平和だが、その中でも王都と同レベル……いや周辺に魔物が出現しないという意味も加えるなら、この国で最も危険から遠い街の一つだ。
その街で魔物が大量に出現ってそんな訳が……そういや、随分と昔に1体だけ魔物出現の例があったな。どこぞのアホ伯爵が魔物を密輸して、しかもそれを取り逃がしたという。更にその上、領主館でその逃げ出した魔物が王子を襲うという前代未聞の大事件だった。あのときアレクが魔物を仕留めてくれなかったら、どれだけの被害が出ただろうか。少なくとも王子は無事では無かった筈だ。
そんな苦々しい記憶を頭を振り払って追い出す。百年単位で魔物が出現していない場所だ、この街に対魔物用の備えらしい備えなんてない。いや、備えはある。俺達がその備えだ。だから今は急げ。街中だと言うのに更に馬を疾駆させる。
「見えたっ!………冗談だろ、なんだあのデカさは!?」
ロレシオの声で顔を上げると、大きなオーガが何体も見える。そして、そのオーガの存在すら霞むような異様な姿も。オーガ達の向こうには……火を吐く三つ首の巨人。なんて大きさだ…馬上の俺達がはるかに見上げる高さだぞ!?見たことも無い魔物だ。そんなのが何故オルトレットに?自然に現われたと言うには、かなり無理があるんじゃないか?間違いなくこれは人為的なものだろう。だが犯人探しは後だ。騎士ってのは護る者だ。
須らく弱き者を尊び、かの者たちの守護者たるべし。
騎士になって以来、何度も復唱してきた言葉が脳裏に浮かぶ。騎士が命を懸けるのは、こういうときだろう?
「ロレシオ、第2隊にあのオーガを全部任せていいか?あのデカいの片付けたら、すぐに手伝いに行くからさ」
「ああ、任せろ……だが死ぬなよ」
バカ野郎。
今日は息子達の祝勝会の予定だぞ。
しかも、俺が馬術を基礎から教えた結果の優勝と準優勝だぞ。
今夜は最高に美味い酒が呑めるだろう。
死んでる場合か!
「聞けぃ、第1隊の親愛なるオルトレットの穀潰し諸君!知っての通り、昨日今日と我々の息子達は大金星をあげやがった。パパ達も少しは良い所を見せないと今まで以上に肩身が狭くなるぞ!今日の祝勝会で美味しく酒を飲む為にも!見ろ!おあつらえ向きに手柄首は3つもある!早い者勝ちだ!」
そうさ。息子達が挑んだモノに比べたら、あんな巨人なんざ。これは父の偉大さを見せるチャンスなのだ。行くぞ!
「……全く、なんて言い草だ。第2隊!オーガ共をさっさと片付けて援護に向かうぞ!」
◇◆◇
「クリス王子、武器は……持っていないな?これを渡しておく」
収納魔法から護身用の剣を取り出して渡す。名剣でも何でもない、ただの量産品だが無いよりはマシだろう。できれば、これを使うようなことがありませんように。
「は、はい。しかし先生、何故…?」
「もしもの場合に大公陛下と公爵殿下の最後の盾となるのは、君だ」
クリスの顔に緊張が走る。しかし怯えは見えない。この子も成長したんだなぁ……っとまるで母か姉の気分だが、いつまでも感心していられない。今、この街で何かが起きている。良くない何かが。
「まだ何が起きているのか、私にもわからない。でも大丈夫だ、君は私が護るよ」
言葉の裏を返せば、君以外までは護れないかもしれない。そう語りながらも、精霊を放って周囲の様子を探らせた。
港に魔物……オーガ6体と巨大な3つ首のカークスが暴れている。しかしこちらは騎士団が善戦しているようだ。カークスはそう簡単な相手ではないのだが、2人……なかなかに腕の立つ騎士がいるようだ。彼らが居れば時間の問題で鎮圧できるだろう。
これだけかな?これで終わりなんだろうか……嫌な予感がする。港に突然現れた、あの魔物達。カークスなんて迷宮じゃあるまいし、そうそう見かける魔物じゃない。まず間違いなく、誰かの手によって召喚されたか誘導されたものだろう。なんのために?狙いはなんだろう……?この街の侵略?宣戦布告も無しに魔物を先兵にして?あまり現実的じゃない。それに探ってみても街の周囲に軍は確認されていない。
普通に考えて狙われる可能性が高い、この街においての最重要人物は3人。大公に公爵にクリスなんだけれど、彼らのうち誰かが……もしくは全員が狙いなのだろうか。だとしたら、港の魔物は囮?陽動?もしかして騎士団の目を引きつけようとしている?
まさかね、そんなこと……と半ば自嘲気味に呟くと同時に、この闘技場のすぐ近くに巨大な魔力の出現を感じた。これが本命か!?
「大公陛下。この場所のすぐ近くに強力な魔物が召喚されました。恐らく狙いは皆様方かと思われます」
「召喚?わかるのか、リュシオール嬢。……港に騎士団を誘導してから、とはな。随分と用意周到なことだ」
「皆様方には、ここから動かれません様に。この私が居る限り、ここが世界で最も安全な場所です」
そう言いながら黒龍帝の鎧を取り出し、装着する。アレクはこの鎧を禍々しいというけど……そうなのかなぁ?私にとっては第2の皮膚のようなもので落ち着くんだけどな。それにすごくカッコいいと思うんだ、うん。確かに周りの人々がドン引きしているが、私は気にしない!
本当は精霊なり眷属なりも召喚して王族の護衛をさせたいけれど、今それをやれば、きっと混乱させるだけだろうなぁ。私が居れば、それで大丈夫ではあるし。
「先生、召喚されたという魔物は何かわかりますか?」
「これは……ヒュドラだな。厄介な…!」
異常なまでの再生力と尋常ではない猛毒を持つ非常に強力なドラゴンの一種、ヒュドラ。何処の誰の仕業か知らないが、こんな個体まで召喚出来るのか。マズいな……このままでは多くの人が死ぬかもしれない。いや間違いなく、死ぬ。そりゃ街の中に突然ヒュドラが出現すれば必然的にそうなるよ。
「先生!先生なら倒せるんでしょう?」
倒せる。
しかし、それでも一瞬で、とはいかない。
ヒュドラとはそういう相手なのだ。
僅かな時間ではあるけれど、私がここを離れることになる。
そして私はここを離れたくない。
「私にとっての最優先は君だ。君達だ。私はアレクを悲しませたくないんだよ」
「街の人々が死んでもアレクは悲しみますよ。大丈夫、僕ももう子供じゃありません」
確かにそうかもしれない。ああ、もう!君達は揃いも揃って……!
「無理難題を言う……クリス王子、アレクにかなり似てきたね?」
「ええっ!?そんなことないでしょう!訂正してください!それだけは嘘だと言ってください!」
……うん、そこまで強く否定されると、あの、その。アレクにも良い所はいっぱいあるんだからね?誰より優しいし大らかだし見ていて飽きないしかわいいし……言い出したらキリがない。とにかく私は大好きなんだから。そして、こんな事を考えてる暇もないんだった。あぁ、しょうがないなぁ!
「大公陛下。ほんの一時、私がここを離れることをお許しください」
「うむ、護衛の騎士達もおる。心配無用だ」
「それでも念の為……フェアリーを用意します。フェイ、この方達を護って…!」
召喚した妖精が光となって周囲を舞う。さほど強くはないが、少しは役に立つだろう。さぁ、あとは一刻も早くあのヒュドラを沈黙させるだけだ。
◇◆◇
「………久々にクリスの台詞があった気がする」
「この状況で何、訳のわかんないこと言ってるの?」
良いんだ、わかる人にだけわかればいい。
まるで春の雪解けを見るかのような気分だよ。
こう……雪の下から小さな植物が見えたような、そんな感じ。
それはそれとしてさっき、この闘技場の近くに強大な魔力の気配が出現した。多分、これも魔物だ。しかもかなり強いやつ……だと思う。どうする?といっても俺はヒーローじゃないんだから、魔物の所へ行ったとて大した役には立てない。そもそも今、持ってるのも殺傷能力の低い模擬戦用の槍だけだし。状況は全くわからないが、ルーさんが居る以上クリス達は大丈夫だ。
そして騎士団が居るはずだから、外の魔物に関しても大丈夫だろう。やっぱりさ、学校にテロリスト襲撃の妄想なんて、あるあるネタかもしれないが実際は動けないもんだな!やれやれ、俺は目立ちたくないんだがな……なんて言いながら無双するとか無理だって。余計なことをせずに大人しくしておく、これが正解だと思う。素人が下手に動けば邪魔になるだけだもんな。
しかし、現実はやっぱり非情だった。
突然、闘技場内のあちこちに大きな魔力が膨れ上がるのを感じた。俺達がよく知っている複雑な蒼い光の魔法陣がいくつも同時に展開されていく。これは……俺達にとっては見慣れたものだ。迷宮で何度も見てきた魔物の召喚陣だ。なんで?誰が?……もうめちゃくちゃだな!
その魔法陣から現れたのは……あれは確かオーガだ!それも俺達が見慣れたヤツより少し大きく装備が良い。それに色も少し違う。亜種か、それとも上位種か。まだ観客席には大勢の人が居るというのに。まいったな、状況は最悪に近いんだろうなぁ。何がどうなってこうなってるのか、サッパリわからないが生き残るには俺も戦う必要があるかもしれない。腹を割って話そう!とか言っても実際に腹を引き裂きに来そうだもんな、オーガって。違う、そういう意味じゃないんだよ。
「なんだ、こいつらは…!いかん、王家の護りが心配だ。急いで馳せ参じねば…!」
召喚されたオーガを見てワレン君が暴走しだした。まぁ……クリス達の近くにはルーさんがいるはずだ。お前が行かなくても大丈夫だよ、とは思うけども。ここよりは安全だろうからほっとこう。そもそも俺が言っても彼が止まるはずもないし。
突然のオーガ襲来によって大混乱の中、更に闘技場の観客席出入り口方面では悲鳴と怒声が入り乱れている。逃げようとする大勢の人々が押し寄せていたが、そんな人々が蹴散らされていた。次から次へと……今度は何?誰?
現われたのは……あれは異世界の水戸黄門なのかな?2人の男を従えた、小柄な御老人。水戸黄門というには全体的に黒いし、みずぼらしい。そもそも水戸黄門は人々を蹴散らしたりはしないよ…………いや、結構暴れてたな。そういえば相手は悪者ではあったけど、思う存分ボコボコにしてから権力で押さえつけるという暴力と権力の二重奏でしたね。
「御久しゅうございます、公爵閣下。ご健勝でなによりですな。ああ大公陛下もおられますか。これは重畳…」
………誰、アナタ?
この大騒ぎの中、魔法でも使ってるのかそこらじゅうに大きく響く声でお爺さんが公爵さんに挨拶を始めた。マイクアピールなのかな?あのね、お爺ちゃん。今そんなタイミングじゃないでしょ?ご飯?一昨日食べたでしょ。
「クレマン伯爵、か。久しいな…コレは貴公の所為かね?」
「お陰様で元・伯爵ですがね。お気に召して頂けましたかな?趣味を通じて友人が増えましてね」
あの爺さんが誰なのか知らないし何を言ってるか理解できないし、何がどうなってる状況なのか全くわからないけども、どうやら……今回の事件の黒幕?なんだろうな。そう思うと慇懃無礼というか……地味に狂ってるようだね、この老人。どんな趣味を通じたのか知らんが、随分と悪趣味なのは間違いないね!友人は選んだ方がいいよ!
「その友人も含めて歓待してやりたいが、今は生憎ベルカーンからの客人相手で忙しくてな。出直してくれるか」
「相変わらずお忙しいようで……今日でその忙しさからも開放されますよ。あなたの死をもってね!」
お貴族様は、周りが阿鼻叫喚の渦でも優雅なもんだね。優雅に物騒なこと言ってますわ。そんなトークの間にも会場の観衆は我先にと別の出入り口から逃げ出している。許されるなら俺も皆さんと御一緒したいんだが……ね。格好良く生きたいんだよ、俺は。男の子はこういう時に見栄を張らなきゃな。俺はセシルを護らなきゃいけないんだ。もちろん最優先は己の命だよっ!
「《風刃》!」
武器は模擬戦用の槍だけ。こんなん、オーガ相手にどこまで役立つのか。魔法でなんとか倒すしかねーな。セシルと併せて魔法を放てば、通常以上の破壊力が期待できる。背後から1体ずつ、2人掛かりでなら……よし、なんとか倒せるか!?
それにしても、いったい何体召喚してるんだジジイ。キリがないじゃないか。あのジジイが召喚したのかどうかも謎だけど。だいたい召喚士とかそんな職業、あるのかよ。聞いたこともないわ。でも、なんか知らないけどカッコいいよな!
「アレクッッ!!後ろ!」
そんなセシルの悲鳴のような声に反応する間もなく背中にとんでもない衝撃が走った。
「…っ!!!」
痛ってぇ!突然の衝撃で息も出来ない。変な事考えて油断した!なんだぁ!?
「貴重なグレイトオーガを勝手に殺してんじゃねぇぞ、テメェらはよォ……!」
アンタは……さっきまで爺さんの後ろに控えてた盗賊っぽいオジサンじゃないか……いつの間に。果たしてコイツは異世界の助さんなのか格さんなのか知らないが、ガラと口は悪そうだ。輩か。多分、頭も悪いと思う。
雑魚っぽい格好とポジションの割に意外と速いし強いな、今の一撃。そして、この召喚されたオーガ達はグレイトオーガというらしい。貴重でもなんでも、大勢の人が居るのにオーガなんて放置出来る訳ないだろうが。考えたらわかるだろうに。さては、こいつバカだな…!
「ゲホっ!グほッ!失礼。えーと、どちらさんでしたっけ…?」
流石はカール爺さんの作った鎧だ。意識が吹っ飛ぶような衝撃をくらったけど、幸いなことに怪我だけはしてなさそう。さて、いきなり喧嘩腰の相手ではあるけれども、話し合いでどーにかなんねーかなー………戦うにしても今は忙しいから後日アポとって出直してきてくれないかなぁ!そんなもん社会人としての常識だろうが。
「チッ……テメェはよ、大人しく死にゃあそれでいいんだよ!」
物騒な返事と共にデカい斧が俺に向かって振り下ろされた。問答無用に非常識な攻撃。如何なモノでしょうなぁ?そういうの、俺は良くないと思うよ。
「避けんなァコラァ!」
無理を言うな。
そんなんじゃモテナイゾ♪
「《水槍》!」
「……おぉっと~。お嬢ちゃんも相手して欲しいのか?待ってな。俺好みの上玉だからな。コイツを殺した後で俺がたぁ~~っぷりかわいがってやるさ」
お巡りさん、ここです。ヤベー台詞をブツブツ言ってるヤカラが居ます。案件発生です。セシルが不意をついてくれたが、ヤカラはその大きな戦斧で水槍を弾きやがった。下品だが……確実にこいつ強い!少なくともベルカーンの見習いたちよりもずっと強い。武器が無い今、分が悪いよねこりゃ。やれるか?いや無理だろ。
逃げるか?
これは冷静で慎重な大人がするべき判断でしょ。逃亡・退却じゃなくて転進と言うやつですよ。臆病ではなく戦略だよ。普通に考えて、間違いなく正解なはずだ。後はえーとえーっと……他に何か良い言い訳ない?わかってるよ、言い訳を考えるのに苦労するような人生は歩みたくないよね。でもなぁ~、冷静に現実を見ようよ。ここでこんなのに立ち向かうようなバカ、居る?
………あぁ。居たわ、そういえば見本が。
昨日、弓が得意なくせに得意ではない槍を持って一歩も退かずに俺と苦手な近接戦を繰り広げた親友が。最後の一瞬まで決して諦めずに勝利を掴む為に全力で槍を繰り出していた小さな勇者が。
セシルは俺の誇りだ。
あれを見せられて、逃げるだって?ないないない。
セシルが居るのに、逃げるだって?ないないない。
いつかそんな時が来た時、かぁ。
早いよ!次の日に来るこたぁないんだよ。
でもその日が来たからには……やるしかないだろうよ、男の子!
「ねぇ」
「あぁん?おお、ボウズ。逃げないでいたか」
「俺がどちらさん?て聞いてるんだから返事をしろよ低能。もしかして言葉が分からんのか?なんだ、いい歳して学校も行ってないのか?今年からうちの学校に入るか?7歳の子供達と一緒にゼロから礼儀作法を教えてやるぞ。いや、お前みたいな猿以下レベルの低能には無理か、無理だな。猿には出来てもお前程度のカスには絶対に無理だ」
「テ、テ、テメェ…こ、こ%△#?%◎&@□!」
「何言ってるかサッパリわかんねぇよ。そもそもド三流の猿以下の低能が一人前に人間とマトモに口を利こうと思うな。それとな、お前は息も臭いぞ。少しは身の程をわきまえろ、カスが」
あー、少しはスッキリしたわ。これがセシルなら俺の3倍は更に過激に色々と言ってくれるだろうけど、俺にはこれくらいがせいぜいですわ。思う存分言いたい事を言ったら怒りで奴が顔を真っ赤……というかドス黒くして狂ったように襲い掛かってきた。
いかんいかん、慣れない相手から多少殺意を向けられたからって呑まれ過ぎた。確かにコイツ、少しは強いんだろうが俺達は誰に修行をつけられたと思ってんだ。
殺意?そんなもん、かれこれ数万回以上浴びてるわ。黒ギャルが日サロに行くより頻繁に日常的に浴びてるわ。お前も惚れた女の子にでっかい剣で日々ズタズタに切り裂かれてみろ。昨日は槍で貫かれ今日は大剣で寸断されて明日は魔法で全身を焼き尽くされたり、岩の塊に押し潰されたり。
あの慣れることの無い死に続ける日々を思えば……コイツの殺意なんて遊園地のアトラクションじゃないか。ホーン○ッドマンションとかスプラッシュマウ○テンのレベル。コイツがそんな人気になるはずもないから言い過ぎか。
名も知らぬ大男が目を血走らせて聞き取れないような奇声を上げながら、狂ったように斧で攻撃してくる。でも、もう当たらない。お前が振り回す斧なんざ止まって見えるんだよ。どんなにデカい戦斧であろうとも、当たらなければどうということはない!
俺の手持ちの武器が殺傷能力の低い槍であっても問題ない。むしろ上等、杖術と思ってやるかぁ。ええ、神武不殺の心意気で。………まぁ、こいつが死んだとしても俺は一切構わないけど。むしろ、ですけども。
拙い小説ですが読んでくださり、ありがとうございます。
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