魔女の森のカナリア・リリィ
いらっしゃい、ハディドの森へ。
「幸福」か「不幸」になれる、
あなたの居場所を用意しました。
エヴァ・コッコ
声の壊れた歌姫リリィに届いた、魔女の手紙から始まる物語。
かつて「カナリア・リリィ」と謳われたリリィ・ロットは、家族と歌声を失い孤児となっていた。廃屋で落ちぶれて暮らすリリィの元へ、ハディドの森に住む魔女(バーバ・ヤガ)から手紙が届く。
リリィは、魔女を訪ねることを決意し、彼女の住む黒い森を訪ねる。
人食い魔女ともおそれられる彼女はリリィをにこやかに出迎え、面倒を見るかわりにと、少女に様々な雑用を言いつけはじめる。
リリィが魔女から得るのは、幸福か、不幸か――。
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応募歴:208回 集英社WEBコバルト短編小説賞 もう一歩の作品