キャラ紹介 中編
――最古の4人。
250年の反乱を機に、大量に召喚しては使い捨てる方針が決まる。
その権威付けの為に作られたシステム。
そんな事情がある為、反乱以降の召喚者からすれば雲の上の絶対的な存在。
逆に反乱以前の人間からすれば先輩程度の認識。
むしろ教官をしていた人間の方が敬意を払われている。
宮神明。
高校3年生。
一人称は私。
スキルは脚力強化。単純に脚力を強化するのではなく、空中で反発する足場を自在に形成し、不規則なかつ超高速の動きを可能にする。
雷光とも呼ばれが、範囲は狭い。
本当のクロノスの死後、クロノスの名と責務を引き継ぐ。
名は体を表すではないが、雰囲気や佇まいは神主を思わせる。
真面目で実直。逆に言えば融通の利かない堅物。責任感は強いというか強すぎ。目的の為であればどのような非道もいとわない性格。
クロノス編では反乱を起こすが鎮圧され、第3部では逆に何度も反乱起こされるが、ことごとく鎮圧した。
成瀬敬一を追放して鍛える事はクロノスの計画だが、召喚者を使い捨てにして大量に召喚するのは宮の方針。
全ては手遅れになる前に成瀬敬一を召喚する為であった。
敬一が召喚され力を認めた以降は全権を委譲したが、体面的にはまだクロノスである。
ただ既に自分の役目は終わったと感じており、そろそろ死ぬ機会を伺っている。
風見がコピーしている神罰を除けば、実際には最古の四人中最強。
スキル有りでの戦闘なら、全体でも水城奈々に次ぐ強さ。
敬一もそれには気付いている。
風見絵里奈。
高校1年生。
一人称は私。
スキルはコピー。
第1部では水城奈々の姿とスキルをコピーしていたが、第3部ではスキルのみである。
身長は160センチ。美人というより可愛い系。ただ普段から目つきがきついため、微妙に美人寄り。長い黒髪を一本の三つ編みにし、愛嬌の丸眼鏡をかけている。
服装は召喚された時から持っている黒い魔女風の三角帽子(普段使っているのはその時のレプリカ)に黒ビキニに黒マント。
胸はまあ……無い訳ではない。認識できるくらいにはちゃんとある。
先の尖った革のローファーを素足に直接履いている。
日本では児玉里莉と面識はなかったが、数奇な運命か第2部でも第3部でも恋人関係にある。
日本では元々は陸上部で、友達との食べ歩きが趣味の明るい性格であった。
緑川陽
高校2年生。
一人称は俺と私を状況によって使い分ける。自分という表現も使う。
スキルは形態変化。
最古の四人では最も防御に優れ、教官組全員でかかっても対処できるほど。
前も後ろも髪は長く、後ろは束ねているが顔は良く見えない。
身長は182センチと恵まれているが、猫背の為、ますます前髪が邪魔で顔が見えない。
体の線も細く筋肉も無く、特にスポーツもやっていなかった。
見た目は不気味な陰キャのようだが、ヤンキー口調で陽キャ。
女性に興味はなく、第2部では川本彰浩と恋人関係にあった。
第3部ではクロノス(本物)の信奉者であり、同一人物である成瀬敬一に絶対の忠節を誓っている。
敬一もクロノス時代に部下だった為、すぐに意気投合して本体を倒すという目的に向け活動中。
但し本人は相当に感染しており、並の召喚者であればとっくに感染体か眷族になっている。
黒瀬川真理
高校3年生。
一人称はウチ。
スキルは調理だが、とうにその域を超えている。
身長は165センチと高め。和服を花魁風に着こなし、常にキセルを吹かしている。
ちなみにキセルで吸っているのはスキルの悪影響を軽減するための香。
髪は色素の薄い茶色の癖っ毛。童顔だが目じりの少し上がったギャル系で、誰が見ても美人。
胸は大きく、背の高さと服装もあって更に強調されている。
実際のカップは水城姉妹より小さいが、身長差と服装の関係で見た目は匹敵している。
ギャル風美女、長身に巨乳と目立つ存在だが、見た目に反して本来は無口。
あまりしゃべる人間ではないのだが、第3部では立場上よく話す。
少し京都弁が入ったような、独特なイントネーションが特徴。
騙りは少しゆっくりで優しい雰囲気もあり、見た目とのギャップが凄い。
但し一番のギャップは内面で、宮曰く一番の危険人物。
刹那系の快楽主義者であり、楽しければなんでもやってのける豪胆さを内に秘めている。
――現在の教官組。
木谷敬。
大学生。
一人称は私。もしくは自分。
スキルは液体操作。
身長180センチ。ストライプのスーツに緑のサングラス。
背筋もピンと伸びており、堂々と押した風格。
教官組のリーダーでもある。
宮のやり方には賛同していないが、最古の4人と教官組。いわゆる地上の10人という組織が構築されてからはきちんとそれを順守している。
というよりも、他のメンバーに順守させるのが一番の仕事。
クロノス編ではアニメシャツを着た典型的なオタクであったが、普通に人間的に成長していった。僅かだが……。
こちらの世界ではアニメも漫画もゲームも無い状況の中で次第に性格も変わり、ギャンブルに価値を見出すようになった。
教官組という退屈な地上勤務になってからは尚更傾倒し、もはやギャンブルジャンキーである。
但しイカサマは一切せず、自分が有利な状況も好まない。
常に対等な条件でこそ、やる価値のある勝負であるというのがポリシー。
この性格でなければ、早々に成瀬敬一の物語は終わっていた。
実は教官組のリーダーを押し付けられ他5人を監督しなければならない為、常に胃痛に悩まされている。
前記のギャンブルだけがそれを解消してくれる。
田中玉子。通称フランソワ。
というか、フランソワと呼ばないと酷い目に合う。
敬一の前では従順な乙女だが、他者には容赦がない。口調も変わる。通称バーサーカー。
中学1年生。兄に田中火鳥がいるが、召喚はされていない。
一人称はわたし。
スキルはアイテムテレポートだが、デリケートな召喚は出来ない。
言ってしまうとカタパルト。
出現時に痕跡は出ず、範囲内であれば視界の内外に関わらず打ち出す事が出来る。
通常の人間では、この攻撃を防ぐことは不可能。
戻す時は静かに消えるが出る時は同じなので、倉庫の壁には無数の武器が突き刺さっている。
本領は戦闘系ではないが、教官組でも1、2を争う猛者。
本領は研究者であり、様々な物を発明している。
見た目は身長150センチ。おかっぱ頭で童顔。何処から見ても子供。
普段はゴシック調のドレスに身を包んでいるが、カイトシールドに柄を付けたような巨大な剣を常に2本持っている。
機嫌が悪い時はキリキリと音を立てて切っ先を引きずって歩くため、この状態だと現地人も逃げる。
第2部のクロノスと関係があり、第3部では先代クロノスとも成瀬敬一とも関係がある。
ちなみに教官組のリーダーは木谷敬だが、他5人に序列は無い。
加藤甚内。
高校2年生。
一人称は俺。
スキルは閃光移動だが、他者には肉体強化で通している。
戦闘速度は宮に匹敵するが、複雑な動きを身上とする彼と違いこちらは直線的。
立てた金髪にラフなシャツにズボン。その上から空軍のパイロットが着るような分厚いジャケットを羽織っている。
敬一とは因縁のある間柄で、即死させたこともあればアルバトロスとしてラーセットの現状を語った事もあった。
その時の会話の内容が、第2部でのクロノスの行動の指針となっている。
面倒見が良い性格で、第1部では龍平の行動を知りつつも弟子として面倒を見ていた。
個人戦闘力では現教官組最強だが、性格的には甘い。
それゆえ龍平との戦いでは無力化を試みてしまい、本領を発揮する前に強みを潰されて敗れた。
ちなみに日本では孤児院の子供たちの面倒を見ており、その中でも特に壬生梨々香には懐かれていた。
特別フェミニストという訳ではないが、壬生梨々香との関係があったため、彼女と歳の近いフランソワには一切手を出せない。
その為、揉め事があると一方的にやられる事になる。
ただ大抵の原因は呼び名の問題。
召喚者は物事を忘れないとはいえ、記憶の引き出しから情報を出すには長く生きるほど膨大過ぎて時間がかかる。
しかも時間の感覚が無いため、数秒前の出来事でも興味が無ければ記憶の奥深くに仕舞われてしまう。
一方で甚内は頭で考えるより言葉が先に出るため、フランソワをついつい田中玉子と呼んではボコられる。
もはや風物詩である。
一ツ橋健哉。
高校1年生。
一人称は私だが、俺や私、自分でもある。
スキルは腐敗。
青く長い髪に白とピンクの百合をあしらったピンクのワンピース。
少し丸みを帯びた童顔に大きな瞳、そしてふっくらとした唇。
身長は149.7センチほどで、実は田中玉子よりも少し低い。
澄んだ鈴のようなよく響く声で、傍から見れば普通に美少女である。男だが。
自分が女性だと思っているわけではなく、この服装は純粋な趣味。中身はちゃんとした男性。
第1部と第3部では全身を紫の包帯で包んだミイラ男。
常に車椅子で移動しており、この時の一人称は俺もしくは私。感情で変わる。
これは基本的には遠隔操作の人形だったが、たまにちゃんと本人が入っている。
基本的に戦闘には参加せず、本領は開発者。
ゼロから物を作る田中玉子と違い、改良が得意。
第1部では敬一とは絡まず、第2部では塔の改良などで活躍した。
第3部では当初は敵対していたが、和解後は良好な協力関係にある。
仲間に裏切られ殺されかけた事件がトラウマとなっており世の中の全て――特に自分を召喚したラーセットや神殿関係者、クロノスや宮を憎んでいたが、ヨルエナの覚悟を見て悪い事の全てを他者に押し付け自ら動こうとしなかった自分を恥じ、今では元の男の娘になっている。
荒木幸次郎。
大学生。プロレス同好会所属。
一人称は俺。もしくは俺様。
スキルは持久力強化。
身長192センチ。全身筋肉であり、服は紺のレスラーパンツにブルーのマスク。それに革のロングブーツ。
マスクを外すと岩のような顔。髪が不規則に抜けていて、見ていて不安になる。
1部では敬一の直感で勝てないと思わせる実力の持ち主。
クロノス時代には宮に賛同し、同じプロレス同好会の仲間と反乱を起こしたが討伐されている。
3部ではフランソワに逆らえない事が緑川との戦いで露見した。
というか、本領は常人を遥かに超えた耐久力であり、無限の攻撃をし、尚且つ空中にも移動できるフランソワとは最悪の相性。
敬一の事はどうでも良いと思っているが、上からの命令で従っている。
本質的には仲間想いで正義感も人並みにある。
第2部で宮に加担したのも、そちらの方が正しいと思ったから。
三浦凪。
高校2年生。
一人称はわたし。
教官組最後の一人。彼女ら教官組と最古の4人を加えて地上の10人と呼ばれる。
そのネーミングセンスを思いっきり馬鹿にしているが、表には出していない。
高校2年生。実は風見や児玉と面識は無かったが同じ高校に所属していた。
クロノス編では3人同時に召喚されている。
スキルは虫の知らせ。
そのままの行動をした場合に死が訪れる場合、それを探知する。
第2部では成長前に落命した。
身長は176センチとなかなかの長身。長い黒髪をツーサイドアップにし、切れ長で凛々しい目をした美人。
結構巨乳だが、独特の口調や態度。それ以上に全身に纏う戦士のような雰囲気が性別を感じさせない。
ただ新人や現地人、また上官には見せないが、同格クラスの人間には、だらだらのだらけっぷりを見せる。
基本はぐーたらが本性。
普段は制服のブレザーの様な服に魔法使いを思わせるコートを纏っている。
ちなみにブレザーは、自分が所属していた高校の物とはまるで違うレトロ調の物。
ネクタイに猫の刺繍が施されており、ここが唯一の女性らしいポイント。
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