エルフって人間に似てるんですよ
文章などまだまだ未熟なので何かアドバイスや感想いただけると嬉しいです。
現在、俺は4月らしく桜が舞っている学校の校門前にいる。
この高校はエルフと人間どちらもが通う戸田高等学校である。校門を入ればすぐ近くにでかでかとした噴水がありそこから少し進むと下駄箱がある。
「ほら、さっさといくわよ!」
隣にいるツンデレエルフ(萌咲)が急かすように言う。
「あ~はいはい」
俺の周りにももうすでに登校してきているエルフや人間がいる。
俺と萌咲は急ぎ足で下駄箱に向かい靴を上履きに変えて教室へ。ちなみに、俺は、こいつと席が隣である。萌咲が席に座りせっせと課題を鞄から出すと俺に言った
「あんたの課題早く見せて!時間ないんだから!!」
言われなくても見せるつもりだったわ。
「ほらよ」
渡すと何故か顔を赤くして
「あ…ありがとう。あんたにしては素直ね」
などと言って課題をやりはじめた。
いやいや、今のにデレる要素なかっただろ。
そんなわけで、萌咲は課題に忙しいのでいまのうちにエルフについていろいろ説明しておこう。ざっくり説明すると
・数十年前突然現れた(原因はいまだ不明。)
・生まれながらに魔法が使える。
・魔法が使えるという点以外はほぼ人間と同じ。
「ハァ…ハァ…」
・一時は、エルフと人間で領地争いが原因で戦争になりかけたが政府が魔法を見て勝ち目が無いと思いエルフ側にいくつか領地を渡した。
「フヒヒヒヒ…」
・現状、エルフと共生していくことを政府は目標としている。
・エルフがいる学校では魔法についての教育が義務になった。
・エルフと人間での結婚は可能。
とまあこんな感じである。最後の情報はいらなかったかもしれんが。
というか、さっきからハァハァとかフヒヒヒとか言ってる後ろのエルフのヤンデレがうるせぇ。
「さすがにうるさいぞ」
こいつは俺の後ろの席のエルフで名前は、桜井彩加髪はオレンジ色のショートヘアーで目は紅葉のような赤色。ヤンデレ。ここまでくるとカワイイを越えて怖い。
「山崎クンはひどいなぁ。そんなこと言われたら壊したくなっちゃう」
とかいってさりげなく豊かな胸を腕にくっつけないでよ!?ほら、言ったそばからやりやがった。というか壊したくなっちゃうってあんたに言われたら意味深に聞こえて怖いんですけど!?
「昨日、電話で私達お互いにヤリ合ったの覚えてるぅ??」
「ヤリ合ったのは課題についてのことだよね!?」
そこでこの話にイライラしたのか萌咲がこちらを睨みながら
「あんたたち、人が真面目に課題をしてるのにラブラブしないでくれる?」
いや…。俺が一方的に被害受けてるんですけど。というかラブラブじゃなくて脅されてるの間違いでは?
「あなたが課題を家でしないのが悪いんでしょう?」
桜井が見下すような目で言う。
「なんですって!?」
まずい、ここは俺が止めないとこいつら教室で魔法を使って争いかねない。
数ヶ月前に二人は教室掃除の担当について雑巾かホウキかで言い争いになり果てには魔法を使いはじめ最終的に風紀委員が止めに入るというとんでもない事態になった。
「二人とも仲良くしろって!な?」
すると二人は同時に
「ふんっ」
なんでふんっだけシンクロしてんだこいつら。
実は仲良いんじゃねぇの?
何はともあれあっという間に授業は終わり、昼休み。
「山崎ク~ン」
この声の主は間違いなく桜井の声。
「なんだ~?桜井」
振り替えると桜井は嬉しそうな顔をして
「一緒にお弁当たべようよ!」
「あぁ、いいぞ」
俺は誰かと食べる予定もなかったし萌咲も他のエルフ友達と食べているみたいだったので一緒に食べることにした。
弁当を二人で食べていると桜井が
「あの…私のことは彩加で構いませんよ?」
とか言ってきた。急にどしたのこいつ。知り合って一年たってるのに。
「じゃあ今度から彩加って呼ぶよ」
すると彩加は顔を赤くして
「う…嬉しい山崎クンに下の名前の彩加って呼ばれるなんて。ますます私の物にしたいわ」
え?今私の“物”にしたいとか言わなかった?やっぱりこいつ怖いし。
「ところで山崎クンはお弁当何があるのかなー?」
とか言ってたら昼休みが終わっていた。
そして、教室に戻ると、何故か萌咲にいちゃいちゃしないでよねとか言われた。え!?いつから見てたのこいつ。というか、あの会話がいちゃいちゃしてるように聞こえるか!?俺はあの時間に恐怖を覚えたよ!
午後の授業も終わりこのあとは部活動の時間。
俺が所属しているのは魔法を研究したり試したりする部活だ。正式な大会もあり、その大会では魔法の派手さ綺麗さ実用性などなどが求められる。
俺達はその大会で優勝することが目的だ。
必ず勝って賞金ゲットしてアニメに費やしてやる!
そんなこんなで、今日も部活動の時間が始まるのであった。
どうも、tomakunです。
前回に続くお話でした。今回は、やっとこさ最終目標的な大会で優勝するという設定を作れました。この目標に向かって主人公はどう動いていくのか楽しみにしていだだけると嬉しいです。
また、このシリーズは一部ごとに少しずつの物語に分けて短い時間でも読みやすくしようと思っています。