オーサカ到着
ようやくオーサカの街の外壁に着いた。
馬車は、門の列に並んでいる。
門には、門番が居て、身分証を確認していく。
犯罪者が入らないようにだ。
ちなみに出るときは、チェックは無い。
いよいよ、俺の乗ってる馬車だ。
馬車の主人、人族達、次々にチェックが終わり、いよいよ俺の番。
「次!」
門番が、俺を見て言う。
俺はギルドカードを差し出す。
冒険者ギルドに登録している者は、皆持っているカードだ。
ここには、名前と、出身地と、種族、ギルドランクが書かれている。
「白金級!?」
門番が、驚きの声をあげる。
「この歳で、驚くだろうけど、偽造とかでは無いからな。問題無いだろう?
「もちろんです。ギルドカードは、偽造など出来ませんから!しかし、その歳で白金級とは、すごいですね!」
何故か、門番の対応が丁寧になった。
頷いて笑みを浮かべておく。
「問題無し!行っていいぞ!」
馬車の主人に、門番が言う。
街中に入ると、人族がごった返していた。広場で、馬車が止まる。
馬車はここまでなのだ。
「お疲れ様でした。オーサカの街に到着です」
馬車の主人が言い、客は運賃を主人に払い、どこかに消えていく。
俺も主人に運賃を払おうたすると、
「あんたはいいよ。かなり世話になったし、次乗る事があったら、また頼むよ!」
そう言って受けとらなかった。
負けろとは言ったが、無料になるとは思わなかった。得した笑
主人にギルドの場所を聞き、そちらに向かって歩き出す。
太陽は、真上にある。
ギルドに行ってから、宿を探そう。
そお思って、歩いていくと、広場から真っ直ぐ伸びた大通りに、一際大きな建物が見えてくる。
入口には、ギルドの文字。
「ここか、またデカイな。ドラクロアや、キョウのギルドとは大違いだな。」
呟きながら、中に入る。
ちなみに扉は無い。