波乱
帝の命令により、リボルバーは帝よりの、貸与ということになり、伯爵より下に落ちた場合、帝に返却する事と、取り決められた。
てことは、伯爵の家の数だけ、作らなければならないのか。溜息がでた。
どうにか数をこなし、弾も魔力を込められる人間を、父と兄と俺に限定し制作した。これは薬莢自体、1つの魔道具とすることで、血の繋がりが有る者だけが、魔力を込められるようにしたためだ。だから母は、込められない事になってしまった、仕方ない。
エリーとティスティアは、今日も仲良く話し込んでいる。
と、その時、城に悪い知らせがもたらされた。
帝都に、多数の魔獣が出現。
市民が多数犠牲になっているとの事。
その報せに、俺は勿論、貴族達は都に走り出す。
この国の貴族に、臆病者はいない。
街は逃げ惑う市民と、多少戦える魔族が戦闘中。
俺は魔獣を斬り殺し、ティスティアはショットガンで撃っていく。
貴族達も魔術、剣で戦う。
鬼人たちも剣を振る。
どうにか魔獣を殲滅したが、多数の魔族が犠牲になってしまった。
後日の謁見の間での会議
「問題は何故突然、あれほどの魔獣が、街に現れたかだ!」
帝の言に、貴族達は答えが無い。
1人が手を挙げる。父だ。
「配下に調べさせたところ、どうもカスガの国の大使館辺りにから、多数出現した模様。大使館員は、誰1人おりません。かなりあやしいかと。」
カスガの国は、シャカ教という宗教によって運営される国である。
キョウ帝国の前に、大陸の中心であった国だ。キョウ帝国の台頭により、古の都と呼ばれるようになり、国の重鎮は面白く無いらしいが、国力の差は歴然、衰退とまではいかないが、ジリジリと力を弱めていた国である。
「確かにあの国は、帝国と仲良くしているわけでは無いが、大使館を置いて、それなりに国交がある。テロのような事は、今まで無かったが?」
帝が言うと、
「今年に入り、国の法王が変わった事はご存知でしょう?」
「ああ、挨拶の書状は届いたな。」
「どうやら、新法王は、かなり過激な思想の持ち主のようです。カスガを昔のような強国にすると言っていたらしい。うちの配下が、先ほど仕入れた情報ですがね。今から間者を多数派遣して、さらに情報を集め裏を取ります。もし、カスガの国のせいなら。」
「叩き潰す!」
帝の声が、謁見の間に響いた。




