41/47
2
「爵位を傘に悪行三昧できないように?」
「その通り。力無い貴族は没落していく。事業を展開して多く税を納めたりして、知力をアピールすれば上げて貰えたりするが、領地持ちの貴族が、領民から絞り取れば、落とされる。領地持ちの貴族も少ないけどね。二大貴族家以外の領地持ちは、必死だよ。落ちたら、領地を失うからね。」
「でも、落ちたく無いから絞り取ることもあるでしょう?バレないように。」
「そこは帝国の諜報部隊が、秘密裏に動いてるし、貴族も諜報部隊の存在を知ってるからね。誰が諜報部隊なのかは解らないから、搾り取れない。」
「その貴族が必死に領地を守るには、どうするの?」
「だいたい農地の改良だね。収穫増やすのが近道だから。あとは工業かな。」
「魔道具?」
「正解!この間の連絡用魔道具とかね。」
実は諜報部隊のトップは、ドラクロア伯爵家なのだが、そこは言わなかった。
説明回みたいになってすいません




