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ノーコン
「そういや名前は?」
エリックが聞く。
「ティスティアという。」
「ではティスティアさん、君の魔法、当たるように俺が何とかしてやろう。街でちょいと創るから、2、3日待っててくれ。その間生活できるか?」
「今晩の宿代くらいしか手持ちが無い。」
「ここのゴブリン10匹分足せばいい。」
「これは君が倒したゴブリンだ。私が貰って良いのか?」
「ああ、構わない。ついでにこれもあげよう。」
ダンプポーチから、アークの魔石を何個か渡す。
「こんなに貰って良いのか?君の稼ぎだろう?」
「問題無い。これでも稼いでいるからね。」
「その姿、噂に聞く紫の…」
「まあ、そういう事。どうせロクな噂じゃないだろうけど。」
笑いながらエリックが言う。
「傲慢な荒くれ吸血鬼と聞いたが、噂とは、当てにならないとは、本当だな。」
そんな事を言われていたのかと、若干ムカつくが、どうせ言いふらしてるのは、この街に来た時、ボコった冒険者だろう。
「とりあえず街に戻るか。」
帰り道、襲って来たゴブリンも倒してティスティアにあげた。
巨乳じゃなくてゴメンなさい笑




