第一話、転生
迷惑を掛けますが、文を全て…とは言えませんけれど、編集し直しました。
…
毎日のように降りかかる虐め
事故死で死して破棄ちぎれた身体は永久に消えて無くなった
魂だけが残った彼女は、運命に導かれ、とある身体に宿った
宿るはずのなかった身体に
宿るはずだった身体は消滅してしまった
これは、、、神が娘に与えた七つの運命の一つに過ぎない
しかし、それは娘にとって大きなストーリー
その話だ。
予感めいた物は無かった。
その日の私はいつもよりもツイてない日を過ごしていた。
無視だけで済まされていた虐めは悪化して髪の毛を切られそうになったのをトイレの一室の逃げ込み、上から真冬だというのに水をかけられた。
冗談じゃない。今、気温何度だと思ってるんだあの人達。身体を震わせながら、やっとの思いで暖かな暖房のついた保健室にやってくる。
「水谷、辛いことがあるなら俺に言え。」
「そうですよ、水谷さん。新田先生は頼りになるんですから。」
「…はい、ありがとうございます。」
嘘吐き。「辛いこのがあるなら言え」?私の虐めの件について知っているくせに。前に相談した時、ダルそうに無視した。無視しただけでは飽き足らず資料室へと荷物を運ぶように私に言ったのだ。
悔しかった。相手にされないことが。家だって癒しの場というよりは、空き家みたいだった。両親は共働きで、仕事命人間だ。仕事をすることに快感を見出す人達。私は、
幼い頃から一人だった。
自殺なんて考えたこともない。
負けたくない闘争心だけが私の希望の光として輝き燃え続けたのだ。
…
その日、私は早退させてもらうことにした。
保健室の先生の提案だ。
新田先生は保健室の先生に惚れているからでれっと了承してくれた。
鞄を肩に担ぎ新しく着せ替えて貰った長袖の制服で道を歩く。
周りの人はそんな私をサボっていると思っているかもしれない。
いや、そもそも私なんか見ていないのかもしれない。
スマホを鞄から取り出して、信号機の色が変わるのを静かに待った。
隣では男の子がお母さんと一緒に買い物だとはしゃいでいる。
私にもそんな時期はあった。
「母さん!アイスクリーム買ってね!」
”ママっアイスクリーム買ってくれるよね?”
男の子の影が幼少の私と重なった。
不覚にもあの頃に戻りたいと涙を流してしまいそうになり顔をスマホに集中させた。
隣で男の子が叫んだ。
「もう車来ないや!行っちゃえ!」
「あっ」
お母さんの止める声を聞かずに走り出す。
前を向いている少年の10メートル右には大型トラックが少年に気付かず今か今かと轢きそうになっていた。
あれに当たれば即死。どうせ私には明るい未来なんてない。
だけどあの男の子はどうだろう?きっと、野球やサッカー、スポーツの勉強…色んなことに熱心になれる未来がある。
私は鞄もスマホも放り出しこれでもかと言うほどのスピードで少年の所まで走り力強いパワーで少年を押した。
放り出した携帯の画面が割れる音とともに私の体は呆気なくトラックの影に覆い隠された。
……
「おぎゃああああああ」
目覚めたのは病院らしき天井が白い所。
そっか助かったのかと辺りを見回す。
そこに親族の姿は無く外人さんの姿だけが私の目には写っていた。
そして隣の人…では無く赤ちゃんを持ち上げ次に私を持ち上げた。
「!?」
おもわずビックリする。私よりも小柄な女性が軽々と中2の私を持ち上げているのだ。
最近、お母さんが買ってくれるお菓子ばっかり食べて来たし太ったかと思ったけど…
ううん、巫山戯てる場合じゃなかった。
とにかく状況を見極めなきゃいけない。
私を抱っこする長い白にも似た金髪の黄緑色の目をした女性に、隣には私達を見て喜んでいる赤毛の活発そうな男の人。
そして不思議なのが私と同じく抱っこされている赤毛の赤ちゃん。
「生まれて来てくれてありがとう、私達の可愛い赤ちゃん。」
そう言って微笑むその人は今まで見た人よりも綺麗で、お母さんの顔付きをしていた。
私を産んでくれてありがとうと、言うようの私も赤ちゃんも笑った。