前へ目次 42/42 烏山俊六 視界の端の黒い蝶。もしかしたら、榎本だったかもしれない。 確認したいが分からない。 もう何も見えない。 気が付いた。という感覚すらない。 その感覚も無くなる。 体の力が抜けていく。 榎本、俺はこのまま終わるのか? 榎本、最後に何かあってもいいじゃないか? 「烏山君、ごめんね。さようなら」 榎本、何を言ってるのか聞こえねえよ。 「行くぞ、光太」 榎本、光太って誰だ?お前の名前か? 「お前だなんて………」 榎本、女の子だったら泣いてるか?