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烏山俊六

 視界の端の黒い蝶。もしかしたら、榎本だったかもしれない。

 確認したいが分からない。

 もう何も見えない。

 気が付いた。という感覚すらない。

 その感覚も無くなる。

 体の力が抜けていく。


 榎本、俺はこのまま終わるのか?


 榎本、最後に何かあってもいいじゃないか?


「烏山君、ごめんね。さようなら」


 榎本、何を言ってるのか聞こえねえよ。


「行くぞ、光太」


 榎本、光太って誰だ?お前の名前か?


「お前だなんて………」


 榎本、女の子だったら泣いてるか?


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