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エーテルコード  作者: エトコッコ
第2章:ゼクスト

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第1話「悪魔降臨」


オルフェ研究機関・訓練エリア。


ファクターズはEDに搭乗し、“E-core”と“エコー”の調整テストを行っていた。


「……うん、反応安定。いい感じね」


柔らかく微笑んだのは

精神適応研究主任の松永まつなが 真弥まや


エコーとは——

・エーテルの暴走を防ぐ

・ファクターとEDを安全に同期させ精神安定・出力調整を同時に行うシステム


「E-coreの方も問題なし。出力の揺れも見られません」


落ち着いた声で言ったのは

エーテル研究主任のまき 美奈萌みなも


E-coreとは——

・ファクターのエーテルを安全に増幅し、EDへ転送する心臓部

・思考操作とエーテルスキルの実行の両方を司る最重要デバイス


「後は“共鳴解放”が使えれば、EDの性能は今より遥か上を行くんだけど…」


松永がモニターを見ながら呟く。


「…まだ“完全同調”も、誰も成功はしてませんよね…」


牧が不安そうに言った。


「ええ。でも、あの子たちなら届くかもしれないのよ。きっとね」


松永が穏やかに笑い、牧も頷いた。


——その瞬間


『大規模エーテル反応発生! 全機、出撃準備!』


オペレーター、カリンの緊迫した声が訓練エリア全体に響いた。


テスト中のファクターズは一斉に顔を上げた。



オルフェ研究機関・作戦指令室。


壁一面の大型モニターには、

黒いシルエットの何かが映し出されていた。


「……間違いない。“イシュタール財団”の兵器だ」


低い声で呟いたのは、オルフェ創設者のひとりでもあり現総帥のエドワード・クロフォード。


「ついに日本にも……“ヨハン・グリム”が」


隣でトーマスが苦い表情を浮かべる。


「ああ。各国支部を襲った“謎の生物”の正体も、恐らく同じ技術で造られた何かだ。オーキュラムのデータとも一致している」


エドワードの口調は冷静だったが、その目は、確かな怒りを孕んでいた。


ヨハン・グリム——


彼もまた、オルフェ創立者のひとりで、かつてのエドワードの同志であった。


そして、今は最も危険な敵。


「正体不明機数4。進路は第6区画です!」


「狙いは……間違いなくここだな。ファクターズの出撃を」


「了解! ファクターズへ、迎撃へ向かってください!」


『了解!』


4人の声が重なった。



市街地。


4機のEDが全力で駆け抜ける。


「…このエーテルの感じ…」


閃が眉をひそめる。


「うん……。初めての感覚」


音も不安そうに答えた。


また、怜や烈も、その違和感を感じていた。


重くまとわりつくような空気。


エーテルが渦を巻き、混線している。


やがて——


その“4機の異形”が姿を現した。


漆黒の装甲。


有機的な曲線と機械的構造が混ざり合う、悪魔的なシルエット。


天使を思わせる細身の機体。


4本腕の、禍々しくも女性的な機体。


巨大な城のような重装甲の機体。


逆関節の脚を持つ鳥人のような機体。


「……なんだ、あれ……SDでもEDでもねぇ…」


烈が息を飲む。


「魔獣……みたい」


音が震える声で言った。


黒い機体たちが、一斉に構える。


バサラヲの背中の刀に手を掛けながら、閃は言った。


「リーダーより各機へ。これより迎撃に移る」


「了解!」


3機が同時に武器を構えた。

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